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タグ「水神」を含む投稿9件]

ポーチュン
「妖精の誕生 トマス・カイトリー」 167-168p

 ポーチュンの性質についての13世紀の概念。
 馬に関しては「天竜川のカワランベ」と類似性がある。

 参照:ポーチュン

#民話 #イングランド #妖精 #家付精霊 #馬 #水神

by admin. 民話 <210文字> 編集

荻野池の機織り姫
峰街道(天空の道、大町峰街道、善光寺峰街道)、伝説 萩野池の機織り姫
「信州新町歴史蹟研究者 長野郷土史研究会員竹内、平成8年」

 池に身投げした織女が、池の主となって椀貸をした、という物語。
 死者がそのまま神的な存在となる、という考え方は「御霊信仰」に通じるのではないだろうか。
 
参照:荻野池
 
#昔話 #長野県 #北信 #織女 #椀貸伝説 #水神

by admin. 伝説,固有地名 <193文字> 編集

弥太郎ごんげん
「長野のむかし話 長野県国語教育学会編」 159-161p
「読んで 遊んで とっぴんぱらり 新長野のむかし話 長野県国語教育学会編」 48-51p、タイトルは「虚空蔵山の大蛇」に変更された。

 山の主の大蛇を助けて、報恩を受ける話。大蛇が雨乞いの神であるので、水神といえるが、報恩で行う奇跡の内容が、「願いをかなえること」だったり、「死者を蘇生させること」だったりして、「蘇民将来」の物語群に近い内容と考える。「死者の蘇生」は、世界的に見れば、いわゆる「キリスト教神話」で大きく取り上げられるテーマであり、「善行の報い」のようにアジアの民話にもその影響が認められるものである。「死者の来世での再生が良いものであるように」と願って修行や供養を行うのが仏教の思想であるので、仏教的ではない、やや異質な物語と感じる。畝尾都多本神社の泣沢女神のように、一部の水神が蘇生に関係するという思想は古くからあったのかもしれないが、純粋な仏教というよりは、「祇園信仰」的な思想が強い物語と感じるので、物語の成立時期はそれほど古くなく、修験道が盛んになってから以降のものではないか、と思う。
 
参照:蘇民将来水神
 
#昔話 #長野県 #中信 #蛇 #報恩譚 #蘇民将来 #願い型 #蘇生型 #祇園信仰 #竜 #龍 #水神

by admin. 伝説,固有地名 <563文字> 編集

百姓とニクス
「妖精の誕生 トマス・カイトリー」 158-159p

 ニクスの性質を示した物語。ニクスに捕らえられた魂を解放する点は「怪物退治」の変形版といえるか。

 参照:ニクス

#民話 #ドイツ #ニクス #河伯 #水神

by admin. <116文字> 編集

ほらがいの子
「長野のむかし話 長野県国語教育学会編」 119-122p
「読んで 遊んで とっぴんぱらり 新長野のむかし話 長野県国語教育学会編」 126-129p、タイトルは「ほらがいの川くだり」に変更された。

 ほらがいの子をさらおうとして、天変地異が起き、祟られる話。
 ほらがいは修験道に関係のあるアイテムである。
 また、古代の日本では、貝には「再生させる力」というか「医薬の力」があるとされて、死んだ大国主命を貝の女神が蘇生させる、という神話もある。
 地下のなまずが暴れると、地震が起きる、という古来寄りの俗信の「なまず」が修験道の普及に従って「ほらがい」に変更されたものか。

 参照:ホラガイ
 
#昔話 #長野県 #東信 #祟り #貝 #修験道 #天変地異 #水神

by admin. 昔話 <345文字> 編集

くもが淵
「長野のむかし話 長野県国語教育学会編」 101-104p

 「怪物退治」の失敗譚。聖ゲオルギス型である。
 前半は、蜘蛛と蛇の戦いで、蜘蛛に加勢を頼まれた主人公が失敗する話。
 後半は、蜘蛛の仲間に復讐されそうになる話。

 中国の乞巧奠(きこうでん、七夕)では女性達が蜘蛛に占ってもらうという習慣がかつてあり、蜘蛛というのは女性(織り姫)の象徴であると思う。蜘蛛が蛇に飲まれる、とは女性が河伯に人身御供に捧げられる、ということを言い換えたものではないだろうか。人身御供の救出が失敗する、とは羿のような英雄神話を是とするのではなく、暗に否定する意味が込められていると感じる。「黒姫物語」といい、北信には羿に批判的な勢力でもいるのか、と思えるほどである。蜘蛛が川の主のようにふるまうのも、「川に生贄にされた女性」という暗喩があるのだと思う。

 「木曽殿アブキ」とは、「裾花渓谷の清水川に面したところにある間口60m、奥行き20mの大岩くつで、その昔、木曽義仲が越後の四郎追撃の途路この洞くつに兵馬三百を休めたといわれ、また義仲が討死にした後、次男の義重が再挙を企てた跡として知られます。アブキ橋から見おろす景観は奥裾花景勝地の一つに数えられます。※アブキ橋欠壊により現在行けません。(アブキとはアイヌ語で「洞穴」のことだそう。)(長野市商工会 のHPより)鬼無里には木曽義仲に関する伝説がある場所がいくつかある。長野市鬼無里には木曽義仲の家臣が隠れ住んだ、という事情があるのではないか。

 また、物語は鬼無里で採取されているが、「四か庄の青鬼」とは、現在の白馬村青鬼のことと思われる。古い家屋が建ち並び、全体が重要伝統的建造物群保存地区に指定されている山間の集落である。鬼無里には鬼女伝説があるが、青鬼にも鬼が住んでいたという伝説が残っている。白馬村から鬼無里へは鬼無里街道(現在の国道406号線)が続いており、現在でも沿線の小神社には修験道の伝統が続いている痕跡を見ることができる。

 羿神話に否定的、という点で、類話は「黒姫物語」である。
 乞巧奠について、参照:太陽と木と鳥1

#伝説 #長野県 #北信 #鬼無里 #蜘蛛 #蛇 #動物 #祟り #復讐 #聖ゲオルギウス #失敗 #川 #水神

by admin. 伝説,固有地名 <1232文字> 編集

ほらあなの主
「長野のむかし話 長野県国語教育学会編」 64-66p
「読んで 遊んで とっぴんぱらり 新長野のむかし話 長野県国語教育学会編」 116-119p、タイトルは「よくふか長者とほらあなの主」に変更された。

 「主」とは河童か、それとも大蛇の類いか?
 ともかく、「病気は祟りである」とか、「神に対する恩を忘れると祟られる」とか、そういう主題の話である。「誉津別命」が類話といえる。
 子供は人間ではないので「取り替え子」的な要素もある。

#昔話 #長野県 #南信 #宝物 #報復 #祟り #呪い #忘恩 #水神 #川 #人身御供 #取り替え子 #予言 #椀貸伝説

by admin. 昔話 <290文字> 編集

まったらこうよ
「長野のむかし話 長野県国語教育学会編」 51-59p

 題の「まったらこうよ」とは、長野県の方言的に使われている古語で、「まったら(放ったら)」+「こうよ(来よ)」という意味。「まる(放る)」というのは「用を足す」という意味。

 導入部分は上司と対立するタイプの「ゲイ流譚」である。ただし、上司にあたる「おしょうさん」は、旅の助けとなる魔法のアイテムもプレゼントしてくれる「助け手」も兼ね、主人公の小坊主さんの師匠でもあるので、「ゲイ流譚」と「魔法使いの弟子」が融合した展開となっている。対立はあるけれども、互いに殺し合うほどではなく、どちらかといえば友好的な師匠と弟子であることが特徴である。
 前半は「鬼ばばあ」からの逃走譚で、「怪物退治」は省略されて逃げるだけである。魔法のアイテムはここで使用される。
 中盤は祟る「田の神」を退治するのではなく、「祀る」物語。ないがしろにされていた「田の神」に、餅、酒、大根を捧げる。いずれも植物の変化したもので「生贄の娘の身代わり」であるので、女主人公が植物の化身であることが分かる。
 後半はいわゆる「難題婿」で、蜂に助けてもらう「動物神」型兼「謎解き」型。「恐れ」による禁忌も伴う。

 主人公が「小坊主さん」であるので、武力で怪物を退治する、という要素は乏しくて、知恵を使って問題を解決しよう、という傾向が強い。かつ、省略が多いけれども、導入部分のおしょうさんとの別れも含めると本来の「怪物退治+呪的逃走」から発生した物語のパターンが4つも繰り返されている物語である。使用されているモチーフも多岐に渡る。よく4つの物語パターンをまとめたな、と思う。神に酒を捧げて機嫌をとり、生贄の乙女を助ける点は、まさにセクメト神話である。

 また、祭祀に関して「餅、酒、大根」を捧げることが、「人身御供」の代わりだとあからさまに分かる内容である。普通に日本人だとお祭りの際に、餅、酒、大根を神前に捧げるなんて、「当たり前に普通のこと」過ぎて、その意味を深く考えたことがないような気がするが、民話の中にその本態があっさり語られていたりするようである。

#昔話 #長野県 #東信 #僧侶 #鬼女 #呪的逃走 #お札 #魔法のアイテム #おしょうさん #オーディン #川 #祭祀 #餅 #酒 #稲 #大根 #巨人 #かかし #田の神 #水神 #植物 #難題聟 #蜂 #動物神 #恐れ #禁忌 #射日神話 #魔法使いの弟子 #ゲイ流譚 #叡智 #動物番

by admin. 昔話 <1053文字> 編集

天竜川のカワランベ
「長野のむかし話 長野県国語教育学会編」 26-28p
「読んで 遊んで とっぴんぱらり 新長野のむかし話 長野県国語教育学会編」 110-114p

 馬に関しては「ポーチュン」と類似点がある。

#昔話 #長野県 #南信 #川 #天竜川 #精霊 #水神 #報恩 #魚 #忘恩 #馬 #相撲 #動物引き込み #河童 #河伯

by admin. 昔話,固有地名 <172文字> 編集

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