文献等データベース I love books.

固有名詞は可能な限りWikipediaに準ず

2022年7月の投稿18件]

ティース湖の由来
「フェアリーのおくりもの トマス・カイトリー」 21-23p

 トロルの水神としての性質の一端が垣間見える物語。
 異界の者が手紙を人間に託す物語は各地に見られる。

#民話 #デンマーク #トロール #手紙 #水 #教会

by admin. 伝説,固有地名 <121文字> 編集

望月の駒
「読んで 遊んで とっぴんぱらたからぎけのり 新長野のむかし話 長野県国語教育学会編」 125p コラム

 望月町の「望月の駒」という民話が簡単に紹介されている。馬頭娘が変化した物語と思われる。

参考:馬頭娘

#昔話 #長野県 #東信 #馬 #馬頭娘 #生贄 #月

by admin. 民話,伝説,固有神獣 <141文字> 編集

寝覚めの床の主
「読んで 遊んで とっぴんぱらたからぎけのり 新長野のむかし話 長野県国語教育学会編」 125p コラム

 上松町の寝覚めの床に関する民話が簡単に紹介されている。

 怪物退治譚なのだが、大筋は静岡県磐田市見附天神にある「猿神退治」と同じである。犬が猿神を退治するのではなくて、修行僧が猪を使ってオオサンショウウオの怪物を退治する、という話になっている。
磐田市では「白羽の矢」は豊受大神の化身と暗喩する神社もある。
それにしても、猪(豚)とはオーストロネシア語族にとっては、イモを発生させたり、怪物を退治したり、神話的に重要なアイテムなのだなあ、と思う。
木曽の話では狩人が行者に代わっているし、ヤマタノオロチの神話とも比べれば


狩人=行者=須佐之男=シヴァ(アメタ)=黄帝

猿神=オオサンショウウオ=ヤマタノオロチ=シヴァ(縄文系の神であるところの「獣の王」、こっちもアメタ)=須佐之男=饕餮


というスパイラルな構図が浮かんでくる。そもそも「猿神=狩人」で、この2つは「同じ物」であり、太陽女神に生贄を捧げる立場だったものが、女神から分かれた豊受大神をガツガツ食べるようになったのが日本の神話と言える。しかも、修験道って言ったら、なんでも須佐之男と習合させてしまうのが大好きな宗教のようであるし。仏教というよりは「修験道教」と言った方が良さそうな感じがする。というか、黄帝と饕餮を習合させちゃ駄目じゃん、という根源的な問題がある。

ということで、

見附では「加茂」という地名も近くにある上に、裸祭りなんかもやっていてハイヌウェレな感じである。天竜川の上流には諏訪大社の下社がある。
木曽川の河口では天津日子根というアジスキタカヒコネ?な須佐之男の息子神の神社で、夜中に騒ぐ祭りを行う。けっこう近くには津島とかあるし。善光寺の別院とか下社関連? と思われる宗教施設がある。
木曽って言ったら、御岳が有名だし、その辺りの神職は下社関連だったような? 全部じゃないかもしれないけどさあ、みたいな。
当の下社は「お船祭り」というかつては裸祭りをやっていた(今は服は着ているらしい)。これがまたハイヌウェレというよりは、「直に焼き畑農業じゃね? フレイザーのドンゴ族?」と言いたくなるような焼殺祭祀である。

どうも、中部地方で、サトイモとか植わっているところは、縄文系のハイヌウェレ的思考が強いところに、なんか加茂とか下社とか下社とか下社とかが、台密と組んで取り憑いてない? と、長野から見たら「地の果て」みたいに見える名古屋で呆然としてそう思った管理人である。(三重なんて関西じゃん? そもそも長野から日帰りで行く所じゃないし、と思う管理人でした-;。)

民話の詳しい内容:寝覚めの床の主

#昔話 #長野県 #中信 #サンショウウオ #行者 #怪物退治 #白羽の矢 #猪 #修験道

by admin. <1207文字> 編集

鼠大明神
「読んで 遊んで とっぴんぱらたからぎけのり 新長野のむかし話 長野県国語教育学会編」 125p コラム

 坂城町の鼠大明神に関する伝説が簡単に紹介されている。

 鼠が開拓神である、という珍しい伝承である。

参考:鼠大明神

#昔話 #長野県 #東信 #鼠 #猫 #開拓神 #修験道

by admin. 伝説,神名,固有神獣,起源・由来 <149文字> 編集

エーベルトフト近くの女エルフ
「フェアリーのおくりもの トマス・カイトリー」 18-19p

 エルフに誘惑されて正気を失う話。
 後半はエルフに誘惑された若者を再び人間界に戻す話であるが、肉を食べさせると良いらしい。元はさらわれた若者を取り戻すために肉(牛や豚といった獣)を生贄として捧げた話が崩れたものか。死んだ若者(神)に対して生贄を捧げたら、イモではなくて当人が戻ってきたようである。
 デンマークではエルフとの性的接触で、正気が失われると考えていたのだろうか。

 正気を失う点については「底革のハンス」、「トロルと踊った少女」が類話である。特に「底革のハンス」とは、男性が女性のエルフに誘惑される、という点で類似性が高いと考える。

#民話 #デンマーク #妖精 #狂気 #誘惑

by admin. <359文字> 編集

女エルフのヴェー
「フェアリーのおくりもの トマス・カイトリー」 15-17p

 エルフ(女神)に父系を働いて罰を受ける話。
 で、あると共に、太古の女神に対して捧げ物をする、といった伝統の片鱗が垣間見える気がする。
 女神の気に入るものを捧げられれば加護があるのだろうが、気に入らねばこうなる、という話にも見える。あるいは男自身が生贄であって、そのために酒を飲まされてたのだとも言えるのではないか。

#民話 #デンマーク #妖精 #罰 #祟り #生贄

by admin. 民話 <228文字> 編集

スヴェンド・フェリングと女エルフ
「フェアリーのおくりもの トマス・カイトリー」 15-16p

 エルフの酒を捨てて、怪力を得る話。
 デンマークのスヴェンド・フェリングは、ニベルングのシグルトとのことである。
 杯に関する類話は「オーゲルブの教会に奉納された杯」、「フェアリーの宴会」である。

#民話 #デンマーク #ニーベルンゲン  #妖精 #椀貸伝説 #怪力 #食欲 #酒捨て #椀貸伝説 #化生 #スヴェンド・フェリング

by admin. 民話,英雄名 <223文字> 編集

墓から出る方法
「シルクロードの民話 パミール高原」 331p

 小話。笑い話。
 イスラム教の「審判の日」に関する概念が登場する。

#民話 #タジキスタン #審判の日 #イスラム教

by admin. 民話 <93文字> 編集

尾科の文吾
「読んで 遊んで とっぴんぱらたからぎけのり 新長野のむかし話 長野県国語教育学会編」 106-109p

 飯田市の伝説である。文吾という人物は実在だったらしい。

 岩に「へそ」の跡がついたのは、本来は「睾丸」の跡だったそうです。南信にはかつての磐座信仰が男根信仰に移行した例があるのか? と思う。
 怪力と食欲が関連する伝承もあるらしい。

参考:【神社・巨石・伝承】尾科諏訪神社の文吾岩(金玉岩)@長野県飯田市龍江 、日々平穏(最終閲覧日:22-07-16)

#昔話 #長野県 #南信 #怪力

by admin. <257文字> 編集

取り調べ役の天使
「シルクロードの民話 パミール高原」 330-331p

 小話。笑い話なのか。
 イスラム教では死後天使が取り調べをして、天国へ行くか地獄へ行くか決める、と考えられているのだろうか。

#民話 #タジキスタン #天使 #イスラム教

by admin. 民話 <125文字> 編集

住みかえ
「シルクロードの民話 パミール高原」 330p

 小話。笑い話。やや風刺的か?
 死後の世界をガチガチに決めつけられないで、自由にしたい、という願望も多少は含まれていないだろうか。

#民話 #タジキスタン #天国 #地獄 #イスラム教

by admin. 民話 <124文字> 編集

天国の橋
「シルクロードの民話 パミール高原」 329-330p

 小話。愚か話兼笑い話。風刺話でもあるか?
 「天国」とそこへ行く橋、というムスリム的な思想の上に成立している物語。
 「天国へ行くには正しい行いが必要である」というたとえ話を具体的に受けとって、天国に行くのに羊や鶏を駆使しようとする話。
 ジャーヒリーヤ時代の多神教の神々に対する信仰習慣の片鱗が投影されているのかもしれないと思う。

#民話 #タジキスタン #愚か #羊 #雄鶏 #橋

by admin. 民話 <228文字> 編集

3回の放屁
「シルクロードの民話 パミール高原」 327-329p

 小話。愚か話。「風が吹けば桶屋が儲かる」的な展開の物語。
 大元の話に潜在的に「ハイヌウェレ型神話」があったとすれば、放屁して死ぬのはロバで、再生されるのは(典型例では)芋類となるはずだがパロディー的な物語展開となっている。

#民話 #タジキスタン #愚か #ロバ #放屁 #ムチ #排泄神

by admin. 民話 <182文字> 編集

びわ池
「読んで 遊んで とっぴんぱらたからぎけのり 新長野のむかし話 長野県国語教育学会編」 81p、コラム

 木曽郡上松町にある「びわ池」の伝説である。

 怪物退治譚の一種なのだが、シャーマン(びわ法師)が自己犠牲を払って人々を助けた、という物語。
 昔の宗教関係者はかなり外国の宗教も研究していたようであるし、原始キリスト教神話を基にして、修験道関係者が作り上げた物語なのではないだろうか、と個人的には想像する。
 シャーマンが活躍して大洪水から身を守る、という説話は伏羲の物語にも通じる、と思う。

#昔話 #長野県 #中信 #竜 #龍 #びわ法師 #洪水 #怪物退治

by admin. 昔話 <290文字> 編集

世界の終わりにそなえて
「シルクロードの民話 パミール高原」 326-327p

 小話。騙そうとしたものが騙される物語。怪物退治の一種の変形かもしれないと思う。「世界の終わり」というムスリム的な宗教観が登場する。

(非常に余談だが、そろそろ「世界の終わり」というのは「世界の尾羽張」のことでは? って突っ込みが入れられるスキルが欲しい気がする今日この頃・・・。そういう名前のグループとか、そういう名前の人とかいそうな気がするわけですが-;。)

#民話 #タジキスタン #叡智 #怪物退治 #世界の終わり

by admin. <254文字> 編集

生妻の池
「読んで 遊んで とっぴんぱらたからぎけのり 新長野のむかし話 長野県国語教育学会編」 81p、コラム

 松本市中山にある「生妻池」の伝説である。

 毎晩やってくる娘の着物の裾に糸をつけて後をつけたら、娘の正体は池の竜蛇女神であった、というもの。同じような伝説が岐阜県高山市朝日地区の道の駅の看板に書いてあったので、中部地方の竜蛇女神伝説としてはポピュラーな形式のものなのか、と思う。

 生妻池の近くの弘法山古墳には「泉小太郎」伝説もある。小太郎の母の犀竜が、かつては広範囲に信仰されていた竜蛇女神であった証拠だと考える。

#昔話 #長野県 #中信 #竜 #龍 #女神 #池 #糸

by admin. 伝説,固有地名 <299文字> 編集

竜王権現
「読んで 遊んで とっぴんぱらたからぎけのり 新長野のむかし話 長野県国語教育学会編」 81p、コラム

 筑北村差切峡の竜神の話。竜神は『降り続く長雨で、修那羅にあった大きな池が崩れた際、主の大蛇も流されて、差切峡の「ドの渕(ぶち)」に住み着いた。(「差切峡の大蛇伝説と竜王権現様祭り 」)より』のだが、猟師が鳥を撃つのを邪魔したため、猟師が竜神を殺したところ、祟りが生じたため、仙人が供養というか調伏した、という話である。

龍と鳥が一体のものである、というごく古いオーストロネシア語族の「世界樹」の概念の片鱗が残されている物語。竜神を殺した猟師はさしづめ羿といえよう。羿が悪しき三足烏や河伯を倒したところで、世の中がそれで全てうまくいくとは限らなくて、人が何もしなくても様々な天災は起こり得る。それを「祟り」としてシャーマン(本物語では「仙人」)でなければ収集できない、としてしまえば、神職やシャーマンの地位にある者は、永遠に「唯一祟りを鎮める者」として人々の上に君臨できるのではなかろうか。シャーマンが「神を生贄に捧げなければ、戦争は止まらない(止めない)、小麦も手に入らない(入れさせない)」と言い出すようなことがもしあれば、祟っている諸悪の根源はシャーマン自身ともいえるのではなかろうか、とふと想像したりするわけです。

本物語は仙人の祈祷が重要な要素であるため、修験道の宣伝的な意味があると思う。また、本物語の竜神は鳥との一体的な立場が強く、水神女神とする要素が乏しいため、中国的な「世界樹」の概念の方が起源として近い物語と感じる。誰が持ち来たったものなのか、興味深く感じます。

参考サイト:差切峡の大蛇伝説と竜王権現様祭り

#昔話 #長野県 #北信 #竜 #龍 #仙人 #祟り #調伏 #鳥

by admin. <761文字> 編集

バランスを保つこと
「シルクロードの民話 パミール高原」 326p

 小話。頓知話のような、愚か話のような物語。

#民話 #タジキスタン #大地

by admin. 民話 <74文字> 編集

DASHBOARD

■全文検索:

複合検索窓に切り替える

■複合検索:

  • 投稿者名:
  • 投稿年月:
  • #タグ:
  • カテゴリ:
  • 出力順序:

■日付検索:

■カレンダー:

2022年7月
12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31

■ハッシュタグ:

■最近の投稿:

■フリースペース:

編集

▼現在の表示条件での投稿総数:

18件

▼最後に投稿または編集した日時:

2023年02月14日(火) 17:51:41

RSSフィード