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タグ「予言」を含む投稿7件]

夢のお告げで眼病が治る
「ひだぶり街道物語 岐阜新聞社」 99p

 高山市朝日地区の伝説。
 眼病を患っている者が、夢のお告げで知った湧き水で眼を洗ったところ、病が治癒したという物語。
 水神が医薬神の能力も有している、という信仰の名残だと考える。

#伝説 #岐阜県 #飛騨 #夢 #予言 #湧き水 #疫神 #眼病

by admin. 伝説 <159文字> 編集

スルタンのぶち犬 ATU425B+ATU313
「シルクロードの民話 パミール高原」 106-126p

 予言によって定まった夫に親が不満を持つ点は「牧童と商人の娘」的である。聟が犬である点は東アジア的か。
 瓜子姫的な入れ替わりの要素はあるが、中途半端に完結し、二人の女性のうち、どちらかが死ぬような残酷な結末はない。人には言えないことを石に向かって述べる、という独特のエピソードがある。
 主人公は眠っているが、女主人公が頭を洗うと目覚める。(女主人公によって蘇生する。)
 主人公には、夜になると犬になるという秘密がある。女主人公が皮を処分すると、夫との仲は破綻して、夫は失踪する。(再度の死を意味する。)
 女主人公は失踪した夫を探し出す旅に出る。女主人公の立場が変化する(夫を得るきっかけとなる)場面で池や水が登場する点は「たまご姫」、「白檀の木」に通じる。原型となった物語では女主人公は鳥女房的な女神だったのではないだろうか。
 女主人公は姑の試練を夫の助けによって乗り越える。この点はクピードーとプシュケー的である。
 最後は魔法のアイテムを使用した呪的逃走である。櫛が植物に変化して女主人公と主人公を助ける点は「英雄ディックベール」、「紡錘むすめ」と共通している。
 逃走の際、姑と妹が石を抱いて川に沈んでいくエピソードは「英雄ディックベール」、「サルのよめ」「山男」と共通している。
 
 女主人公は2回主人公の蘇生(呪いを解く)を助け、主人公は1回女主人公の蘇生を助けている物語といえる。導入部分は瓜子姫的物語、「兄その他を探す乙女」のうち、前半は「ハンナハンナとテリピヌの神話」的な物語、後半は「クピードーとプシュケー的」物語で、主に三つのエピソードが組み合わさった物語と言える。個々のモチーフの類話も多岐にわたる。様々な文明の十字路であるシルクロード的な物語といえる。

#民話 #ウラテューベ #予言 #槃瓠 #瓜子姫 #皮処分 #大理石 #ゲイと嫦娥 #兄その他を探す乙女 #テーセウスとアリアドネー #池 #水 #指輪 #姑 #クピードーとプシュケー #櫛 #鏡 #砥石 #魔法のアイテム #川 #川と石 #魔女の息子 #呪的逃走

by admin. 民話 <977文字> 編集

金髪の姫
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 297-305p

 女主人公は上位の女神(貧しいおばあさん)を侮辱して呪いをかけられる。その結果、風に乗って空を飛べるほど痩せ細ってしまう。「変身」的な要素であるが、全く別の存在に変わってしまうわけではない。イメージとしては蝶を暗喩しているのかもしれない。アテーナーとアラクネー的な展開である。
 女主人公が風にさらわれる点は、「風の神のおよめさん」を連想させる。明確に「風の神にさらわれた」とはされていないが、そのようなクピードとプシューケー的な要素の片鱗が認められる。
 女主人公は、海の向こうに飛ばされる「竜宮」型の失踪を遂げる。女主人公が失踪するまでが、一つのドラマティックな物語として成立している。女主人公が嵐の中、戻ってくるという展開は「季節の変わり目」を連想させ、季節の変化による植物(でなければ植物の化身である女神)の変化の神話が根底にあるのではないか、と思う。ただし、植物信仰の要素はほとんど残されていない。

 主人公は女主人公を求めて探索を始めるが、老人の助力を得て、かつ「小さいパイプ」の魔力で問題を解決する。物質の精霊のおかげで問題が解決できるのは「魔法のランプ」型である。

 全体としては「失踪した女神を連れ戻す話」が元にあり、それが崩れたのみならず、独自に文芸的な展開をしている物語だと感じる。アテーナーとアラクネー的な展開だったり、逃走に馬が重要な役割を果たすなど、南欧の神話の影響が強い物語といえるか?

#民話 #レートロマン #塩 #胡椒 #変身 #予言 #メドゥーサ #セクメトの失踪 #いなくなった妻を探す夫 #風 #竜宮 #試練 #老人 #オーディン #小さいパイプ #魔法のランプ #鷲 #怪鳥 #天馬 #白馬 #女神

by admin. 民話 <762文字> 編集

ほらあなの主
「長野のむかし話 長野県国語教育学会編」 64-66p
「読んで 遊んで とっぴんぱらり 新長野のむかし話 長野県国語教育学会編」 116-119p、タイトルは「よくふか長者とほらあなの主」に変更された。

 「主」とは河童か、それとも大蛇の類いか?
 ともかく、「病気は祟りである」とか、「神に対する恩を忘れると祟られる」とか、そういう主題の話である。「誉津別命」が類話といえる。
 子供は人間ではないので「取り替え子」的な要素もある。

#昔話 #長野県 #南信 #宝物 #報復 #祟り #呪い #忘恩 #水神 #川 #人身御供 #取り替え子 #予言 #椀貸伝説

by admin. 昔話 <290文字> 編集

胸に十字をきりなさい
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 226-228p

 旅をする神がなにがしかの「死の呪い」のかかった娘を助ける、という物語。
 蘇民将来的な物語といえるか。この物語の「魔法使い」はオーディン的だが、キリスト教の守護者でもある。

#民話 #スイス #神 #魔法使い #予言 #呪い #カトリック #蘇民将来

by admin. 民話 <171文字> 編集

炭焼き喜藤次
「長野のむかし話 長野県国語教育学会編」 38-40p

 主人公にとって、「都から来た妻」は、人というよりはむしろ豊穣をもたらす女神、異類の妻、といった方が正確であると思う。
 「女神を再生させる」という要素は乏しい。妻は住吉の神の使いといえる。ワルキューレ型の物語といえる。

#昔話 #長野県 #南信 #炭焼き #異類嫁 #都から来た妻 #黄金 #職能型 #女神 #夢 #予言 #住吉 #ワルキューレ

by admin. 昔話,英雄名 <210文字> 編集

牧童と商人の娘 ATU930
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 32-37p

 予言によって定まった夫に親が不満を持つ点は「スルタンのぶち犬」と共通している。

#民話 #ドイツ #牧童 #盗賊の親分 #オーディン #手紙 #イナンナとドゥムジ #難題聟 #舅 #川 #人身御供 #川誕 #予言

by admin. 民話 <154文字> 編集

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