タグ「人身御供」を含む投稿[28件]
by admin. ⌚ 2022年09月16日(金) 02:04:49 <176文字> 編集
「世界の民話2 南欧 ぎょうせい」 3-19p
有名な「美女と野獣」である。
大きく2つの要素からなっており、一つは「特定の娘(末娘)と野獣」の婚姻譚である。怪物退治の要素はない、あるいはほとんどない。野獣は娘の裏切りにあって死にかかるが、娘が助けることとなっている。娘を野獣から助ける英雄は登場しない。要は、「クピードーとプシュケー型」でも「エンリルとニンリル型」でも良いのだが、人身御供に対して肯定的な物語といえる。
妹に意地悪して(一応)罰せられる姉がいるのも「クピードーとプシュケー」的だが妹と野獣の婚姻を邪魔しようとしたから罰せられたのであって、罰せられた原因は「妬み」となっている。
野獣は金持ちであり「バラの花」の化身である。よって、植物神でもあり、樹木神でもある、といえる。折ってはいけない(殺してはいけない)樹木神を殺してしまったから、神を再生させるために娘の生贄が必要とされる、とそのような思想が崩れたもののように思われる。
娘が父親の身代わりになったりする自己犠牲の精神、神(野獣)の再生のモチーフはキリスト教をなぞらえたもののようにも思える。
参考:美女と野獣
#民話 #フランス #人身御供 #イナンナとエレシュキガル #クピードーとプシュケー #エンリルとニンリル #妬み型 #ゲシュティンアンナ型 #カトリック
by admin. ⌚ 2022年09月07日(水) 13:45:01 民話 <589文字> 編集
「長野のむかし話 長野県国語教育学会編」 183-188p
これは継母が継子を虐め殺してしまう、という非常に残酷で陰惨な話。少なくとも子供に聞かせるような話ではないと思う。
民話や神話における「釜」というのは、尽きせぬ食料を出す「豊穣の大釜」と、地獄などで罰を与える「罰のための大釜」に分かれる、と個人的には思う。本物語の「釜」は後者である。また、幼い子供を人身御供に捧げた習慣、おそらく太古にはそれを食したであろう習慣が、かすかに垣間見える物語といえる。これは環太平洋周辺地域の海洋民族の食人文化に通じる思想が古代の日本にもあったのではないか、と思わせる。
このような物語はコンプライアンス的には、そのまま子供に聞かせるには向かないが、さりとて、古代の先祖の文化の痕跡を消し去って良いものとも思わない。民話や伝説は残酷な話が多いので、どうやって後世に伝え残していくのかを熟慮する必要がある典型的な物語といえる。
歌が秘密を暴露するところは、「王様の耳はロバの耳」的でもある。
この手の残酷な物語の取扱に気を遣うべきと考えたのは何も現代人だけではなく、「源氏物語」の中にも、光源氏が娘の明石の中宮を育てる際に、実母ではない紫の上に養育を任せたので、子供の目に「継子虐め」の物語が触れないように気を配った、というエピソードが出てくる。
#昔話 #長野県 #北信 #継子虐め #魔法の大釜 #歌 #秘密の暴露 #人身御供
by admin. ⌚ 2022年04月16日(土) 05:46:01 昔話 <622文字> 編集
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 309-318p
「山のこびと」とは青ひげのような存在である。大金持ちであり、「見るな」の禁忌を持つ。
逆にこびとが荷物を運ぶ際は、こびとに「見ている」と労働を促すようになっている。
女主人公は老人と叡智と複数の助け手によりこびとを倒し、とらわれている人々を解放する。
池におちるフリをするモチーフは「ガマとサル」にもみられる。「石と川」の変形であろうか。
女主人公が自ら問題を解決する点は「サルのよめ」が類話である。
類話は「青ひげ」である。
#民話 #レートロマン #こびと #シヴァとサティー #見るな #禁忌 #金の飾りピン #見ている #怪物退治 #蜂起 #おじいさん #オーディン #池に落ちるふり #川と石 #人身御供 #罰を受ける女神 #炎黄闘争 #妹による救出
by admin. ⌚ 2022年02月14日(月) 21:07:00 民話 <398文字> 編集
「シルクロードの民話 パミール高原」 29-52p
全体の流れは「3人男」の変形版といえる。
3人の男性が流転する点、最後に「幸せな結婚」が一人の男だけに訪れる点である。西欧の民話によく見られる「末子成功」の型ではない。その点は東洋的といえると思う。
妻が略奪される点、最終的に救い出す点は、「ラーマヤーナ的」といえる。いわゆる「怪物退治」の変形版である。
主人公が隠者的(獣の王)な生活を経て、人としての再生を得る点は、オルフェウス的でもあるし、ギルガメシュ叙事詩のエンキドゥを思わせる。あるいはシヴァの原型と言われるインダス文明のパシュパティを彷彿とさせる。
息子の一人が川に流される、という点は「人身御供」を思わせる。これが転じて、サルゴン大王やモーセの伝説が派生しているように思われる。
優れた医者が死者を生きかえらせる能力をも持つ、という点はアスクレーピオス神話を思わせる。地中海周辺に発達したこの神話は、イエス・キリスト神話に受け継がれるように思う。人が神の領域に踏み込むような能力を持つことの是非を問うような深い考察を伴うギリシャで語られるアスクレーピオス神話とは異なり、単純に遠い異世界(ローマ)での、夢のような憧れの出来事として、アスクレーピオス神話の片鱗は登場する。元々はオルフェウス的な神話だったものが、キリスト教の影響を受けて変化したものか?
このように、洋の東西の様々な民話や神話のモチーフがちりばめられながら、最後に主要な登場人物全てが「めでたし めでたし」となるところが、神話や民話を越えて、「文芸作品」と呼ぶに相応しい物語といえると思います。
距離的に近いせいか、全体としてはインド神話との共通のモチーフ(思想)が多いように思います。
全体としてはイスラム的な文化の影響を受けている平和的な民話ですが、アスクレーピオス神話(しかもローマが出てくる)がちょこっと絡む点が、微妙にカトリックの匂いがする、と個人的には思います。
おそらく、「死者を生き返らせる」という思想は、
英雄の技 → 隠者の技(獣の王、オルフェウス等) → 医者の技(アスクレーピオス) → キリストの技(キリスト教外ではミトラスの技?)
と変遷しているのだと思われる。
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by admin. ⌚ 2022年02月04日(金) 18:39:58 民話 <1031文字> 編集
「ソヴィエト諸民族民話集」 57-63p
アラビアンナイト的。一種の知恵を使った「怪物退治」譚ともいえる。
主人公が鳥に乗って脱出するくだりの類話は「ラ・ラメー」である。怪物を退治した結果、財宝を得るのは桃太郎的か。
元は人身御供を立てて、生贄を異界への使いとして、異界の財宝を得よう、という概念があったと思われる。いわば、生贄に捧げた者をヘルメースのような「境界神」「伝令神」にしよう、という思想である。その否定思想を「復讐」という手法で表現した報復譚といえる。
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by admin. ⌚ 2022年01月01日(土) 18:27:00 民話 <332文字> 編集
「長野のむかし話 長野県国語教育学会編」 86-90p
蛇婿としては、「三輪山伝説」の類話。
蛇はいわゆる「河伯」の象徴でもあるので、河伯に「妻」と称して若い娘を生贄に捧げる、でないと祟りを受ける、という思想をそのまま示した物語である。
后羿の神話では祟る河伯の目を射て祟りを鎮めることになるが、本物語では「怪物退治」は失敗して、逆に人身御供を捧げる結果となってしまう。むしろ、河伯を倒そうとした黒姫の父親の方が「悪い」となるような展開である。
・・・これだから、古い時代の「天帝」は人身御供擁護派だったのではないのか、羿は人々を助けようとしたからこそ罰を受けたのではないか、と筆者が言いたくなる所以である。
長野県の北信地区には、民話が語られるような時代になるまで、「人身御供を擁護する思想」がはびこっていた証拠といえるのではないか、と思うくらいである。だからこそ、猿神を退治する早太郎を探しに、わざわざ南信まで行かなければならないのである。北信ではそのような英雄こそが悪者である、という思想を示した物語ともいえる。
また、蛇神に対する人身御供に対して、馬がなにがしかの形で関わることが示唆される物語でもある。
志賀高原には、この物語の大蛇が住むという大沼池がある。
羿神話に否定的という点で、類話は「くもが淵 」である。
#昔話 #長野県 #北信 #蛇聟 #異類婿 #人身御供 #怪物退治 #馬 #祟り
by admin. ⌚ 2020年07月26日(日) 23:40:33 昔話,伝説 <619文字> 編集
「長野のむかし話 長野県国語教育学会編」 80-85p
田(稲作)と神霊との関わりの話である。
子供が天狗に変化する部分は、農耕祭祀に関する生贄を彷彿とさせる。
人身御供の役割は、神霊と一体化して田の収穫の豊穣をもたらすことである。おそらく、水稲耕作にとって重要な水の管理(治水)も行っていたことと思われる。
天狗が、雷神のようであり、鳥のようであり、稲作に関する点は、日本的な「田の神」信仰に通じると共に、中国の神話で「雷神」=「鶏」である点も彷彿とさせる。
日本における天狗とは、中国風な雷神や風神の変化したものなのか、興味深い。
#昔話 #長野県 #中信 #天狗 #田の神 #雷神 #鳥 #人身御供 #見るな #禁忌
by admin. ⌚ 2020年07月26日(日) 00:22:30 昔話 <325文字> 編集
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 265-271p
「怪物退治」のための旅が、供養のための「巡礼」に変更されており、キリスト教の影響といえる。
供をしてくれるのは若者ではなく老人だが、社会的地位は主人公よりも下といえるので「ボロルドーイ型」といえるが、主人公を蘇生させる蘇民将来的な能力があることから、当然イエスを連想させる。
子供を生贄に求めながら、結果としてそれを止める、という展開は「イサクの燔祭」を布教のために分かりやすく「ご当地的」に書き換えたものではなかろうか、と思う。その結果、キリスト教の思想と、人身御供を求める異教の神々との話が混在した不可思議な話となっている。それと共に、「神に対して自己犠牲と従順を求める」というキリスト教の思想が明確に現されているように思う。
林檎といえばキリスト教的には「原罪」の象徴のように思われるのだが、本物語では異教的に「若さの象徴」として使われているように思う。
アインジーデルン:「スイスのチューリヒ郊外にある有名な巡礼地。10世紀に創設されたベネディクト派の修道院と教会がある。」とのこと。
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by admin. ⌚ 2020年07月07日(火) 13:12:20 民話,固有地名 <602文字> 編集
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 261-264p
導入部分は「不知の子」の変形といえる。
全体としては女性が女神に捧げ物(この場合は身代わりの子供)をして結婚等の豊穣を得る、という物語が、キリスト教の影響を受けて「誠実さが大切である」という説話に変更された物語といえる。人身御供を求める女神が狐の化身である、という点は日本の荼枳尼天信仰を連想させる。女神は冥界の女神らしく、思うがままに人を殺したり再生させたりする力(眠らせる力)を持っている。女主人公が木に隠れたりする点は樹木信仰の名残がみられる。
類話は「蛇の女王」、「病気の百姓女」である。物語の骨格は、女神的存在が名づけ子の人生に関わる、というもので「ランスロットと湖の貴婦人ヴィヴィアン」、「妖精オリアンドと騎士モージ(モーギス)」と同様である。
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by admin. ⌚ 2020年07月07日(火) 12:43:57 民話 <472文字> 編集
「長野のむかし話 長野県国語教育学会編」 64-66p
「読んで 遊んで とっぴんぱらり 新長野のむかし話 長野県国語教育学会編」 116-119p、タイトルは「よくふか長者とほらあなの主」に変更された。
「主」とは河童か、それとも大蛇の類いか?
ともかく、「病気は祟りである」とか、「神に対する恩を忘れると祟られる」とか、そういう主題の話である。「誉津別命」が類話といえる。
子供は人間ではないので「取り替え子」的な要素もある。
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by admin. ⌚ 2020年07月07日(火) 11:46:24 昔話 <290文字> 編集
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 242-244p
樫の木は主人公達の分身、ろうそくは魂の象徴である。
「魔法使いの弟子」の変形ともいえるが、円満退職しているので、「豊穣の女神の恩寵を得た」という物語である。冥界へ行って豊穣をもたらす、という点はハイヌウェレ的ともいえる。「冥界に行って、女っ主人から魔法のアイテムを貰って戻ってくる」という点は、個人的には浦島太郎の陸上版のように感じる。
「赤い首輪をつけた蛙」が一番近い物語といえようか。
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by admin. ⌚ 2020年07月06日(月) 13:00:22 民話 <342文字> 編集
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 224-226p
親切な女性が冥界へ下って火をもってくる物語である。女性の行いが霊魂の救いになる、という点はエンリルとニンリル的だと思う。救われる老人はエンリルのような神といえる。
類話は「火を取りにいったふたりの娘」といえる。これがキリスト教的に変化した物語といえよう。
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by admin. ⌚ 2020年05月14日(木) 00:04:21 民話 <220文字> 編集
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 203-206p
「洗濯おけ」の項は、川や池に人身御供を捧げる行為の「パロデx-」と感じる。羊や牧師は「キリスト教」の象徴ではないだろうか。
樹木と泥棒のエピソードは「怪物退治」や「樹木信仰」の名残。これもパロディーである。主人公は怪物退治をして幸せな結婚をする。汚物もまた主人公の「化身」である。唾からも神が生まれるという日本神話の根本にある精神と共通の思想が、かつては各地にあったことを伺わせる。これも非常に古い時代の思想であろう。
「愚か者」が「無垢な者」でもあり、成功する、という思想もキリスト教的なのではないだろうか。それを逆手にとって、キリスト教に対する批判が強く感じられる物語であると思う。
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by admin. ⌚ 2020年05月09日(土) 22:56:57 民話 <469文字> 編集
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 187-194p
女主人公は「閉じ込められている乙女(冥界の女神)」といえる。冬になると活発になる、というのも「冬の象徴」のように思える。
女主人公が蛇の聟の禁忌(怒り)に触れて姿を消す(死ぬ)点は、三輪山的な蛇聟譚といえる。「エンリルとニンリル」的でもある。
貧しい若者は、女主人公を得ようとするが、失敗し、女主人公との仲は決裂する。女主人公が明確に「別の世界」へ行ってしまうので、「ゲイと嫦娥」的とする。
全体としては、怪物退治が失敗して、女主人公が兄弟(ここでは蛇)を選ぶ、という物語であると思う。「エンリルとニンリル」型の神話に、「怪物退治」、とくに「難題聟」の要素が不可されたものか。
女主人公が「死の呪い(冥界の蛇との結婚)」を魔女にかけられている点は、イナンナとエレシュキガル的といえるが、両者(呪いをかける方とかけられる方)のバランスが対等でない点はアテーナーとメドゥーサの関係を思わせる。これをメドゥーサ型と呼ぶ。
「ばらの姫」とは、かなり近縁的な物語だと感じる。
個人的には、エミリー・ブロンテの「嵐が丘」を彷彿とさせる物語だと思いました。
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by admin. ⌚ 2020年05月08日(金) 09:35:09 民話 <627文字> 編集
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 179-185p
主人公が流譚する原因は「ゲイ流譚」型である。主人公が逃走する「呪的逃走」的な場面が、物語の最初に来る点が珍しいか。
前半は主人公が試練に打ち勝って、女主人公との結婚を勝ち取る物語である。
女主人公と主人公が決裂する場面は、「主人公の眠り(死)」であるため、変形はしているがエレシュキガルとイナンナとドゥムジの関係を思わせる。女主人公の死や苦難によって入れ替わるわけではないので、「瓜子姫」型とはせず、「竹取」型としたい。
前半部分の類話は「七人の乙女たち」である。鳥に乗って逃げる点は「宝石の山」と類似している。肉を食べさせる点は「マリク・ハッサン」と類似している。
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by admin. ⌚ 2020年05月07日(木) 23:00:32 民話 <486文字> 編集
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 112-115p
1.しゃべるぶどう 2.笑うりんご 3.銀の鈴
女性が自ら結婚の条件を出すタイプの「難題聟」と、神との取引に子供を差し出す物語(「魔法使いの弟子」的)の両方の要素が含まれる物語。
全体としては、猪の神に、豊穣と引き換えに娘を差し出す物語であり、葡萄や林檎といった植物の豊穣がもたらされる点はハイヌウェレ的でもある。最初の妻は反古にされているので、シヴァとサティー的といえる。男神が強引に妻を得る点は、クピードーとプシュケー的である。ただし、本物語の猪神は葡萄の化身であり、個人的にはディオニューソスを連想する。難題を出した王女が結婚した相手は死神(悪魔)といえよう。
女性が自ら結婚の条件を出すタイプとしては、「大麻を吸う男」が類話といえる。
(ただし、本質的な物語のモチーフは「大麻を吸う男」とは異なる。)
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by admin. ⌚ 2020年04月28日(火) 16:29:39 民話 <473文字> 編集
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 103-105p
形は崩れてるけれども、イナンナとエレシュキガル神話が崩れた物語だと思う。
「黄泉の国」での試練の結果、再生されるのが「夫神」ではなくて、女神であるところは、古い時代の女神信仰の名残を思わせ、アルテミスとイーピゲネイアと同様の関係を連想させる。
(ハイヌウェレとしても良いかも、と思いますが、植物の豊穣の物語、という側面が弱いので、「アルテミスとイーピゲネイア」としました。)
類話は「病気の百姓女」。
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by admin. ⌚ 2020年04月25日(土) 19:27:37 <330文字> 編集
「世界の民話2 南欧 ぎょうせい」 20-27p
有名な「青ひげ」である。
禁忌を破った妻が罰を受ける、というモチーフが含まれる。人身御供の暗喩といえる。
典型的な炎黄闘争の物語といえようか。
類話は「山のこびと」である。
#民話 #フランス #見るな #禁忌 #青ひげ型 #鍵 #人身御供 #炎黄闘争 #受罰女神 #人身御供