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蛙の恩返し ATU505+ATU551
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 254-259p

 「怪物退治」の物語のうち、「呪的逃走」の部分を大幅に拡大して
1.鳥を得る物語
2.馬を手に入れる物語
3.王女手に入れる物語
の3つのエピソードを順次織り込んでいるタイプ。

 人間の死霊が蛙(動物神)に変わる、というのは輪廻転生的だと思う。
 死刑囚を助けると、代わりに主人公が冥界に落ちてしまう、という珍しい型の「オシリスとセト」的入れ替わり譚もついている。主人公は天馬に乗って逃げ出す。
 3人兄弟の末子と上の二人との関係は「マリク・ハッサン」に似る。鳥を盗むところも「マリク・ハッサン」と同様である。

#民話 #レートロマン #3人兄弟 #末子成功譚 #死人の霊 #動物神 #蛙 #輪廻転生 #呪的逃走 #馬 #白馬 #天馬 #運搬動物 #鳥 #略奪婚 #怪物退治 #禁忌 #死刑囚 #買うな #オシリスとセト #魔法のアイテム #恩に報いる死者 #命の水

by admin. 民話 <445文字> 編集

動物のことばがわかる男 ATU671
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 250-253p

 主人公が父親の怒りを買って流転しなければならない点は「ゲイ流譚」である。
 全体としては「魔法使いの弟子」の変形版といえる。主人公が魔法使いならぬ「学校」から習ってきたのは「動物の言葉」である。それが主人公の「超常的な能力」となり、蘇民将来的な能力を発揮するまでに至る。キリスト教で「蘇民将来」といったら、主人公はイエス以外の何者でもない。「獣の王」的な主人公が人を蘇生させる、というオルフェウス的な民話を、主人公をイエスになぞらえて書き換えたものといえよう。イエスも同然の若者はローマ法王にまで上り詰めるわけだから、まさにキリスト教を庶民に親しみ易くして、布教するための「プロパガンダ」のために作られた物語といえるのではないだろうか。主人公が超常的な能力を手に入れる場所が魔法使い(悪魔)の元ではなく、学校と書き換えられているのも、そのためかもしれない。
 鳥が、王(あるいはそれに類する者)の頭の上に舞い降りる、という概念はイラン神話のフマを思わせる。その点の類話は「ユシィフとズライカ」である。

#民話 #レートロマン #ゲイ流譚 #舌 #兎 #身代わり動物 #鳩 #蛙 #烏 #フマ #獣の王 #動物神 #獣の王 #蘇民将来 #疫神 #カトリック #プロパガンダ #3種の言葉

by admin. 民話 <596文字> 編集

赤い首輪をつけた蛙
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 201-203p

 単純に「女神の恩寵を得た者が成功する」という神話の崩れたものであると思う。
 類話は「豆よ、真っ二つに切ってやるぞ」、「病気の百姓女」。

#民話 #スイス #蛙 #女神 #ヨリンデとヨリンゲル

by admin. 民話 <147文字> 編集

蛙の嫁さん
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 80-83p

禁忌を破ったために、結婚生活そのものは破綻する。その点は「七夕」的である。

#民話 #ドイツ #異類嫁 #3人兄弟 #鳩 #末子成功譚 #禁忌 #見るな #蛙 #天人女房 #池 #鶴女房 #ゲイと嫦娥 #動物花嫁

by admin. 民話 <144文字> 編集

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