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「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 224-226p
親切な女性が冥界へ下って火をもってくる物語である。女性の行いが霊魂の救いになる、という点はエンリルとニンリル的だと思う。救われる老人はエンリルのような神といえる。
類話は「火を取りにいったふたりの娘」といえる。これがキリスト教的に変化した物語といえよう。
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by admin. ⌚ 2020年05月14日(木) 00:04:21 民話 <220文字> 編集
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 211-215p
キリスト教的な「悪魔に魂を売った者を神が助ける話」といえる。
悪魔の姿が豚や山羊であるのは北欧神話的にはフレイやフレイヤに関連づけられるのではないだろうか。「風の神」である点はオーディンを連想させる。
隠者の叡智が悪魔払い(怪物退治)に通じる点は他者に助けて貰うので「ジークフリート」型と思う。この点の類話は「化け猫」である。
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by admin. ⌚ 2020年05月11日(月) 17:53:41 民話 <274文字> 編集
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 206-211p
「緑の男」とは、キリスト教的には「悪魔」だが、異教的には北欧の雷神トールに相当する神だと思う。叡智を持って、雷神を退ける兵隊はオーディンといったところであろう。
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by admin. ⌚ 2020年05月09日(土) 23:59:14 民話 <200文字> 編集
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 203-206p
「洗濯おけ」の項は、川や池に人身御供を捧げる行為の「パロデx-」と感じる。羊や牧師は「キリスト教」の象徴ではないだろうか。
樹木と泥棒のエピソードは「怪物退治」や「樹木信仰」の名残。これもパロディーである。主人公は怪物退治をして幸せな結婚をする。汚物もまた主人公の「化身」である。唾からも神が生まれるという日本神話の根本にある精神と共通の思想が、かつては各地にあったことを伺わせる。これも非常に古い時代の思想であろう。
「愚か者」が「無垢な者」でもあり、成功する、という思想もキリスト教的なのではないだろうか。それを逆手にとって、キリスト教に対する批判が強く感じられる物語であると思う。
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by admin. ⌚ 2020年05月09日(土) 22:56:57 民話 <469文字> 編集
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 201-203p
単純に「女神の恩寵を得た者が成功する」という神話の崩れたものであると思う。
類話は「豆よ、真っ二つに切ってやるぞ」、「病気の百姓女」。
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by admin. ⌚ 2020年05月08日(金) 20:40:10 民話 <147文字> 編集
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 198-201p
若者が守護神(男性)の助力を得て、怪物を退治し、妻を得る、というモチーフはポセイドーンとアムピトリーテー型といえる。
鳥信仰は樹木信仰に通じるが、「天人女房」にも通じる物語であるので、その点からは女性(妻の化身)から助力を得ている、という点で、テーセウスとアリアドネー型ともいえる。
全体からいえば、聖者(父なる神)の部下である女神(青い鳥)の助力を得て成功する物語、といえる。これをワルキューレ型と呼びたい。
二人の男性の立場が入れ替わる点は、オシリスとセト的といえる。
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by admin. ⌚ 2020年05月08日(金) 20:03:07 民話 <324文字> 編集
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 187-194p
女主人公は「閉じ込められている乙女(冥界の女神)」といえる。冬になると活発になる、というのも「冬の象徴」のように思える。
女主人公が蛇の聟の禁忌(怒り)に触れて姿を消す(死ぬ)点は、三輪山的な蛇聟譚といえる。「エンリルとニンリル」的でもある。
貧しい若者は、女主人公を得ようとするが、失敗し、女主人公との仲は決裂する。女主人公が明確に「別の世界」へ行ってしまうので、「ゲイと嫦娥」的とする。
全体としては、怪物退治が失敗して、女主人公が兄弟(ここでは蛇)を選ぶ、という物語であると思う。「エンリルとニンリル」型の神話に、「怪物退治」、とくに「難題聟」の要素が不可されたものか。
女主人公が「死の呪い(冥界の蛇との結婚)」を魔女にかけられている点は、イナンナとエレシュキガル的といえるが、両者(呪いをかける方とかけられる方)のバランスが対等でない点はアテーナーとメドゥーサの関係を思わせる。これをメドゥーサ型と呼ぶ。
「ばらの姫」とは、かなり近縁的な物語だと感じる。
個人的には、エミリー・ブロンテの「嵐が丘」を彷彿とさせる物語だと思いました。
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by admin. ⌚ 2020年05月08日(金) 09:35:09 民話 <627文字> 編集
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 185-187p
主人公は妻と決裂し、流転の後、和解する。
「いなくなった妻を探す夫」の変形版(パロディー)といえる。
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by admin. ⌚ 2020年05月08日(金) 08:46:12 民話 <208文字> 編集
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 179-185p
主人公が流譚する原因は「ゲイ流譚」型である。主人公が逃走する「呪的逃走」的な場面が、物語の最初に来る点が珍しいか。
前半は主人公が試練に打ち勝って、女主人公との結婚を勝ち取る物語である。
女主人公と主人公が決裂する場面は、「主人公の眠り(死)」であるため、変形はしているがエレシュキガルとイナンナとドゥムジの関係を思わせる。女主人公の死や苦難によって入れ替わるわけではないので、「瓜子姫」型とはせず、「竹取」型としたい。
前半部分の類話は「七人の乙女たち」である。鳥に乗って逃げる点は「宝石の山」と類似している。肉を食べさせる点は「マリク・ハッサン」と類似している。
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by admin. ⌚ 2020年05月07日(木) 23:00:32 民話 <486文字> 編集
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 171-179p
「見るな」の禁忌が2種類登場する。悪魔の住処(冥界)の一部を見てはならない、とされる。見てはならない部分は、「冥界の女主人(女神)」の一部とすべきであろう。
冥界から逃げ出した若者が「帽子」を被る点は「鉢かづき姫」と類似している。これも「見るな」の禁忌の変形といえる。若者が冥界で神のような超常的な能力を得て、神と同じ禁忌を有するようになったといえる。冥界からの逃走場面と、物語の後半部分で「馬」が若者の守護神的に働いている点をみると、馬と主人公は一体のもので、主人公は本来「馬の神」であり「男神」であったと考えられる。一番近いのは、ギリシャ神話のポセイドーンではないだろうか。彼は当然自らの力で花嫁を獲得する。馬が重要視される点もギリシャ的な物語か。
一方、女主人公は、少なくとも若者の正体を見破ることのできる能力を持った「女神」といえる。これはアリアドネー型女神の非常に崩れたものといえるだろうか? 林檎にまつわる乙女である点は、ナルト叙事詩のゼラセを思わせる。
馬に助けて貰う話なので、オーディン型とした。呪的逃走は馬による魔法に助けられる。
物語の前半は「魔法使いの弟子」的、後半は「難題婿」的な物語である。立場が一番弱い若者が成功する、という点で「末子成功譚」的である。
馬の名前は「バイヤルト」。
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by admin. ⌚ 2020年05月05日(火) 22:58:12 民話 <731文字> 編集
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 163-164p
禁忌を破って妻を失うところは「鶴の恩返し」的もあるし「ゲイと嫦娥」的でもである。
こびとの妻は麦の収穫時期や天候をあらかじめ知っており、豊穣の女神の崩れといえよう。
妻(あるいは乙女)の方が、なにがしかの理由で失踪する、というパターンは神話では「セクメト(メヒト)の失踪」、「イナンナの冥界下り」の冥界下り部分、あるいは「牽牛と織女」的といえる。「牽牛と織女」は鳥乙女の信仰と強く結びついているので、それ以外のパターンは「セクメトの失踪」の類話とする方が、起源的には近いかもしれない、と思う。
類話は「妖精のお話」。
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by admin. ⌚ 2020年05月04日(月) 23:43:17 民話 <376文字> 編集
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 161-163p
「おじいさんと一つ目の大男たち」が類話といえる。
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by admin. ⌚ 2020年05月04日(月) 00:50:05 民話 <143文字> 編集
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 160-161p
物語の骨格は「怪物退治」の「難題聟」の崩れたものであると思う。あらすじは女神を再生させたことによる報恩譚となっている。
女主人公は、羊に関連する娘なのに、弱っている女神に牛乳(生贄の変形したもの)を捧げて再生させる。助けた女神の助力により、動物番は妻(女神の化身)を得る。女神が蛇である点はエキドナを思わせる。牛の乳で再生される点は、女神と女主人公が「牛の化身」でもあることが示唆される。
日本の神話には、大国主が白兎を助けて妻を得る話や、浦島太郎が亀を助けて乙姫様に歓待される物語がある。類話と言えるのではないだろうか。女主人公が直接女神を助ける点が、本物語群の特徴といえる。
類話は「病気の百姓女」、「名づけ親」。
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by admin. ⌚ 2020年05月01日(金) 23:55:30 <455文字> 編集
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 149-152p
親切な少女が冥界へ下って地上に豊穣をもたらす物語といえる。継子虐め譚で、ハイヌウェレ的神話の崩れと思われる。
「火を取りにいったふたりの娘」とは近縁性が高い物語といえる。「まま子のクリ拾い」が継子虐めの類話である。
「ネズミ浄土」とは主人公の性別が異なる。
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by admin. ⌚ 2020年04月30日(木) 23:34:16 民話 <265文字> 編集
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 228-235p
悪賢い靴屋が、頓知(どちらかといえば詐欺的)で金持ちからお金を巻き上げる話。
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