文献等データベース I love books.

固有名詞は可能な限りWikipediaに準ず

タグ「イギリス」を含む投稿5件]

フェアリー女王
「妖精の誕生 トマス・カイトリー」 74-77p

 「妖精の女王(The Faerie Queene)」は、16世紀イングランドの詩人エドマンド・スペンサーの代表作で、アレゴリーをふんだんに用いた長詩である。当時のイングランド女王エリザベス1世に捧げられた。
 全6巻と断篇からなる長編叙事詩で、アーサー王物語を題材にしている。本来全12巻で構成され、各巻で12の徳を描く予定であったが、最終的には神聖、節制、貞節、友情、正義、礼節の6つのみが描かれた。(Wikipedia より)

 カイトリーによると、スペンサーの「妖精の女王」により、フェアリー(faerie)という言葉は、民間信仰のエルフ(elf)を意味する名称として確立した、とのことである。

 エルフ(英: elf、複数形: elfs、elves)は、ゲルマン神話に起源を持つ、北ヨーロッパの民間伝承に登場する種族である。日本語では妖精あるいは小妖精と訳されることも多い。北欧神話における彼らは本来、自然と豊かさを司る小神族であった。エルフはしばしば、とても美しく若々しい外見を持ち、森や泉、井戸や地下などに住むとされる。また彼らは不死あるいは長命であり、魔法の力を持っている。(Wikipedia より) 参照:アルファル
 
#伝説 #イギリス #フェアリー #エルフ #ロマンス

by admin. 伝説 <585文字> 編集

サー・トパスのロマンス
「妖精の誕生 トマス・カイトリー」 70-71p

 「サー・トパスの物語」、『カンタベリー物語』(The Canterbury Tales)に含まれる。作者はジェフリー・チョーサー(Geoffrey Chaucer)、14世紀に書かれた。

 高潔なサー・トパスはエルフの女王を愛すると決めてフェアリーの国を探し求めた。フェアリーの国は見つかったが、そこには人っ子一人いなかった。

というあらすじの物語で未完である。未完である。「天国の恩恵はたやすく手に入らない」という皮肉が込められた話が予定されていたのであろうか。
 
#伝説 #イギリス #いなくなった妻を探す夫 #獣の王 #ロマンス #カトリック

by admin. 伝説,英雄名 <316文字> 編集

オルフェオとヘウロディス(Sir Orfeo)
「妖精の誕生 トマス・カイトリー」 68-70p

 ギリシア神話の「オルペウスとエウリュディケー」を下敷きとした物語。14世紀頃成立。
 女主人公のへウロディス(Heurodis)はペルセポネーのようにフェアリーの王(冥界の王)にさらわれたのであるが、はっきりとした描写はなく、失踪したように描かれている。フェアリーの王は「樹木の化身」のようにも描かれ、植物神であることが示唆される。暗にパン(小麦)や葡萄の象徴とされるイエスを暗喩しているのであろうか。
 主人公のオルフェオはオルフェウスのように森の中で暮らし、まさに「獣の王」といった感じになる。
 フェアリーの国に妻を探しに行ったオルフェオは詩の才能により妻を返して貰うことができる。「オルペウスとエウリュディケー」のハッピーエンド版といえる。フェアリーの王がイエスを暗示しているのであれば、イエスが人(へウロディス)を蘇生させることができる神である、との暗喩でもあろう。

 「インプの木」とは、接ぎ木をした木のことであるそうである。
 
#伝説 #イギリス #インプの木 #樹木  #樹木信仰 #植物神 #白馬 #いなくなった妻を探す夫 #ハープ #獣の王 #ギリシア神話 #ロマンス #カトリック

by admin. 伝説 <554文字> 編集

サー・ローンファルのロマンス
「妖精の誕生 トマス・カイトリー」 52-55p

 サー・ローンファル(Sir Launfal)はアーサー王に仕える騎士で、フェアリーのトリヤムーア(Tryamour)と恋人同士になる。
 その結果、魔法の財布等の豊穣のアイテムを手に入れる。
 ギニア(グィネヴィア)王妃に言い寄られ、「言うな」の禁忌を破ってしまうが、恋人に対する貞節を守り、最後には恋人に助けられて、恋人と共にフェアリーの国に去る。

 Thomas Chestreによるその中英語版『Sir Launfal(ローンファル卿)』)で描かれるグィネヴィアは、執念深くふしだらな女であるだけでなく、けちで、アーサーや育ちの良い騎士たちから嫌われている。14世紀の作品。(グィネヴィア

 宮廷を去ったサー・ローンファルが隠遁するところは「獣の王」を思わせる。怪物が退治されるわけではないが、ギニア王妃が「悪役」として設定されており、ティアマト的な役割を割り振られている。最後に恋人に助けられるところは「テーセウスとアリアドネー」型といえるが、フェアリーの国(冥界)に去ってしまう点は、「天国への昇天」を連想させる。トリヤムーアはワルキューレ的な存在ともいえる。

 「昇天」を良しとする結末は、どちらかといえばキリスト教の影響なのではないだろうか。(個人的には「山のおやじ」的発想だと思う。)

 様々な民間伝承を綺麗に中世の騎士ロマンスに纏めた物語といえると思います。

#伝説 #イギリス #禁忌 #言うな #魔法のアイテム #獣の王 #ティアマト #テーセウスとアリアドネー #ロマンス

by admin. 伝説,英雄名,多エピソード保有人名 <696文字> 編集

ランスロットと湖の貴婦人ヴィヴィアン
「妖精の誕生 トマス・カイトリー」 48-50p

 ヴィヴィアンとはランスロットの養母である。ランスロットはアーサー王に仕える。
  子育てに実の親がかかわっていない点は「不知の子」的である。
 女神的存在が赤ん坊をもらい受けて、それがその子の将来に関わる、というモチーフは「名づけ親」と同様である。「妖精オリアンドと騎士モージ(モーギス)」は類話といえる。

「湖のランスロット」 (Lancelot of the Laik)は14世紀の作品である。(原典資料

#伝説 #イギリス #水 #湖 #女神 #名づけ親 #ロマンス

by admin. 伝説,英雄名,多エピソード保有人名 <292文字> 編集

DASHBOARD

■全文検索:

複合検索窓に切り替える

■複合検索:

  • 投稿者名:
  • 投稿年月:
  • #タグ:
  • カテゴリ:
  • 出力順序:

■日付検索:

■カレンダー:

2022年2月
12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728

■ハッシュタグ:

■最近の投稿:

■フリースペース:

編集

▼現在の表示条件での投稿総数:

5件

▼最後に投稿または編集した日時:

2023年02月14日(火) 17:51:41

RSSフィード