🗐 文献等データベース I love books.

固有名詞は可能な限りWikipediaに準ず

No.211 (ランダム表示)

Icon of admin
弥太郎ごんげん
「長野のむかし話 長野県国語教育学会編」 159-161p
「読んで 遊んで とっぴんぱらり 新長野のむかし話 長野県国語教育学会編」 48-51p、タイトルは「虚空蔵山の大蛇」に変更された。

 山の主の大蛇を助けて、報恩を受ける話。大蛇が雨乞いの神であるので、水神といえるが、報恩で行う奇跡の内容が、「願いをかなえること」だったり、「死者を蘇生させること」だったりして、「蘇民将来」の物語群に近い内容と考える。「死者の蘇生」は、世界的に見れば、いわゆる「キリスト教神話」で大きく取り上げられるテーマであり、「善行の報い」のようにアジアの民話にもその影響が認められるものである。「死者の来世での再生が良いものであるように」と願って修行や供養を行うのが仏教の思想であるので、仏教的ではない、やや異質な物語と感じる。畝尾都多本神社の泣沢女神のように、一部の水神が蘇生に関係するという思想は古くからあったのかもしれないが、純粋な仏教というよりは、「祇園信仰」的な思想が強い物語と感じるので、物語の成立時期はそれほど古くなく、修験道が盛んになってから以降のものではないか、と思う。
 
参照:蘇民将来水神
 
#昔話 #長野県 #中信 #蛇 #報恩譚 #蘇民将来 #願い型 #蘇生型 #祇園信仰 #竜 #龍 #水神

複合検索:

  • 投稿者名:
  • 投稿年月:
  • #タグ:
  • カテゴリ:
  • 出力順序:

新着画像リスト:

全0個 (総容量 0Bytes)

ハッシュタグ:

日付検索:

カレンダー:

2022年4月
12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

カテゴリ:

最近の投稿:

最終更新日時:
2025年12月18日(木) 08時11分18秒〔42分前〕