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タグ「真名」を含む投稿4件]

名づけ親 ATU700
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 261-264p

 導入部分は「不知の子」の変形といえる。
 全体としては女性が女神に捧げ物(この場合は身代わりの子供)をして結婚等の豊穣を得る、という物語が、キリスト教の影響を受けて「誠実さが大切である」という説話に変更された物語といえる。人身御供を求める女神が狐の化身である、という点は日本の荼枳尼天信仰を連想させる。女神は冥界の女神らしく、思うがままに人を殺したり再生させたりする力(眠らせる力)を持っている。女主人公が木に隠れたりする点は樹木信仰の名残がみられる。
 類話は「蛇の女王」、「病気の百姓女」である。物語の骨格は、女神的存在が名づけ子の人生に関わる、というもので「ランスロットと湖の貴婦人ヴィヴィアン」、「妖精オリアンドと騎士モージ(モーギス)」と同様である。

#民話 #レートロマン #真名 #禁忌 #見るな #ドイツとうひ #樹木 #樹木信仰 #狐 #女神 #出産 #カトリック #人身御供 #名づけ親 #すり替え人 #聖母マリアの子

by admin. 民話 <472文字> 編集

妖精のおはなし
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 194-198p

 前半は「2人兄弟」譚。豊穣を得るために一人が死ぬ、という展開はナルト叙事詩のゼラセとエクセルテグを思わせる。西欧にはこのパターンの「始祖伝説」が多いのか。
 類話は「こびとのチュルリヴィルリ」。
 前半部分の類話は「大王の三人の妻」。

#民話 #スイス #オシリスとセト #異類嫁 #妖精 #禁忌 #食べるな #真名 #小麦 #鶴女房 #いなくなった妻を探す夫 #セクメトの失踪 #2人兄弟

by admin. 民話 <245文字> 編集

こびとのチュルリヴィルリ
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 163-164p

 禁忌を破って妻を失うところは「鶴の恩返し」的もあるし「ゲイと嫦娥」的でもである。
 こびとの妻は麦の収穫時期や天候をあらかじめ知っており、豊穣の女神の崩れといえよう。
 妻(あるいは乙女)の方が、なにがしかの理由で失踪する、というパターンは神話では「セクメト(メヒト)の失踪」、「イナンナの冥界下り」の冥界下り部分、あるいは「牽牛と織女」的といえる。「牽牛と織女」は鳥乙女の信仰と強く結びついているので、それ以外のパターンは「セクメトの失踪」の類話とする方が、起源的には近いかもしれない、と思う。
 類話は「妖精のお話」。

#民話 #スイス #こびと #禁忌 #言うな #異類嫁 #真名 #小麦 #豊穣 #鶴女房 #いなくなった妻を探す夫 #セクメトの失踪

by admin. 民話 <376文字> 編集

トゥンダ
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 105-107p
ドンナー
トム・ティット・トット的な「名前当て」の物語。
狩人がドンナー(雷神)であるとすれば、隠者はさしずめオーディン(暴風神)であろうか。
ゲルマン的な香りのする民話といえる。
二人の男神が対立する点は、オシリスとセト的でもある。

 「名前当て」の類話は「カルンドボルグ教会」である。

#民話 #オーストリア #狩人 #謎解き #試練 #猪 #真理 #真名 #名前当て #隠者 #叡智 #樹木信仰 #オーディンとトール

by admin. 民話,神話 <250文字> 編集

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