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タグ「小人」を含む投稿7件]

小人の夫
「妖精の誕生 トマス・カイトリー」 147-148p

 いわゆる「人身御供」の習慣が物語として大きく変節したものではないだろうか。

 参照:ドワーフ

#民話 #ドイツ #結婚 #ドワーフ #小人

by admin. 民話 <105文字> 編集

とりかえ子
「妖精の誕生 トマス・カイトリー」 146-147p

 「とりかえ子」への対応を「旅の学生」が教えてくれる、という点で、「蘇民将来」的な要素が多少混じる。
 なんでもがつがつとよく食べるのに、成長しない、というとりかえ子の性質は維持されている。
 類話は「とりかえ子(スカンジナビア)」、「とりかえ子(スコットランド)」

 参照:取り替え子

#民話 #ドイツ #学生 #オーディン #ドワーフ #小人 #蘇民将来 #取り替え子 #饕餮

by admin. 民話 <318文字> 編集

ムギを盗む小人
「妖精の誕生 トマス・カイトリー」 145-146p

 小人に対する「見るな」の禁忌に関する話。おそらく、古代においては、収穫のいくばくかを小人(神)に捧げる、という習慣があったのかもしれない、と思う。
しかし、彼らの神としての地位が低下するにつれて、彼らに対する「捧げ物」は、むしろ「盗まれていく物」と考えられるようになったのだろう。禁忌に関する「呪い」の意味も薄れて、「禁忌を破ること」、「正体を見破ること」がむしろ現実的な「豊穣をもたらす行為」へと変化するようになった。これも「神」としての地位の低下に伴った、仕方のないこと、といえよう。

 神的存在の宗教的地位が低下したために、むしろ「厭われる存在」となってしまった物語には、「怪物の出る水車場」がある。

 参照:ドワーフ

#民話 #ドイツ #禁忌 #見るな #ドワーフ #小人

by admin. 民話 <456文字> 編集

小人の結婚式
「妖精の誕生 トマス・カイトリー」 144-145p

 小人に対する禁忌を破ったために、呪いをかけられる、という話。
 ゲルマン系の神話に登場する「小人(ドワーフ )」に類する存在は、人に恩恵をもたらすものでもあるけれども、強力な呪いをかける存在でもある、という要素が強い気がする。

 参照:ドワーフ

#伝説 #ドイツ #禁忌 #見るな #呪い #ドワーフ #小人 #家付精霊

by admin. 伝説,起源・由来 <199文字> 編集

小人の剣ティルフィング(ティルヴィング(Tyrfing))
「妖精の誕生 トマス・カイトリー」 90-92p

 小人の剣は、作り手を脅したりして無理矢理作らせると、持ち主に不幸をもたらす、という例の物語。
 「ヘルヴォルとヘイズレク王のサガ(古ノルド語: Hervarar saga ok Heiðreks)」の中心となる呪われた剣である。

 サガの筋は「『北欧神話と伝説』、V.グレンベック著、山室静 訳、講談社、278-302p」に詳しい。
 
#伝説 #北欧 #ドワーフ #魔法のアイテム #文献  #小人

by admin. 伝説,神話,固有アイテム <258文字> 編集

トルストン(Thorstein)と小人
「妖精の誕生 トマス・カイトリー」 89p

 トルストンは7世紀に実在したと言われてる伝説上の人物である。
 小人を助けて、お礼に魔法のアイテムを貰った、と言われている。
 参照:トルストンのサガ
 
#伝説 #北欧 #ドワーフ #魔法のアイテム #小人

by admin. 伝説,英雄名,多エピソード保有人名 <149文字> 編集

ロキと小人
「妖精の誕生 トマス・カイトリー」 86-88p

 ドゥエルガル(dvergr)の性質を示すものとして、カイトリーが紹介した物語。「妖精の誕生」の目次では民話とされているが、神話である。神々の武器をロキがどのようにして手に入れたのか、という由来譚になっている。 参照:シフの髪を切った話
 小人とは、この物語のように魔法のアイテムを作る、主に地下に住む鍛治師とされている。
 この物語についての「妖精の誕生」でのカイトリーの解説には、個人的には何も言えない。(というか、何が言いたいのかよく分からない。)

 シフの髪を切った話は、「怪物退治譚」の変形で、宝物探報が主な目的となった「イアーソーン型」である。物語の導入部分は、上位の神トールとの対立であるので、「ゲイ流譚型」といえる。
 物語としては、流れに疑問を感じる不自然な場面がいくつかあり、欠損を思わせる。それは、
 1.何故ロキがシヴの髪を刈ってしまうのか。なぜ、自然に髪が伸びるまで待てないのか。という点
 2.手に入れた魔法のアイテムはいわば「賠償品」であって、最初からロキのものではないのだが、なぜロキは品物を自慢したりしたのか。そして、なぜ命を賭けた賭けをしたのか。という点
の2点である。
 「シヴの髪を刈る行為」は、「長く豊かな髪」は女性らしさの象徴でもあり、夫の自慢でもあるので、それは「女性の死」の暗喩であると思う。つまり、ロキはシヴを殺してしまったので、その再生のために冥界を流転する旅に出ることになる。旅には、シヴの再生の目的と、もっと人の現実世界に近い「賠償」のため、という2つの側面がある。ロキの旅に2段階あるのは、最初の旅のみでは、再生に足りない、あるいは賠償が足りない、とされる理由が本来あったのではないだろうか。そのため、さらなる目的物を得るためにロキは命を賭けなければならないのである。一つの命を再生させるために、新たな命が必要とされる、というのはよくある神話のパターンである。
 そして、旅の目的を果たしてロキは帰還するが、結局は成功と認められないことになる。従ってロキは殺されねばならない。この展開にも2面性があり、ロキはシヴの再生のために最初から命を差し出さねばならない、という神話的目的と、「賠償に失敗したから」という現実的な目的が入り交じっているように思う。「口をきけないようにする」という展開は、「ロキの死」を暗喩している。

 民話では、物語の最後は「めでたし めでたし」で終わることが多いが、西欧の神話では特に悲劇で終わることが多い。登場人物のほとんどが死んでしまう「ニーベルンゲン」のような物語もある。ただし、本物語は、「北欧神話」という大きな物語群の中で、「神々の武器の由来譚」としての位置を与えられたこと、ロキの最期がラグナロクに位置づけられたことなどから、ロキの死は暗示されるだけで、物語の上では死なない、ということに変更されたのではないか、と思われる。男神が女神を再生させる、という点ではイナンナとタンムーズ的ともいえる。タンムーズも冥界のイナンナの怒りを買ったことが、彼の死の原因とされている。

 類話はケルト神話の「トゥレンの息子達 」である。主人公達は、人の命を奪い、上位の神に賠償するために財宝を探索する「イアーソン型」かつ「ゲイ流譚型」の旅をする。試練が2部制になっている点、最期に主人公達が亡くなる点等が共通である。

#神話 #北欧 #イアーソーン #ゲイ流譚 #魔法のアイテム #イナンナとタンムーズ #損害賠償 #小人 #ドワーフ

by admin. 民話,神話,起源・由来,多エピソード保有人名 <1491文字> 編集

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