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望月の駒
「読んで 遊んで とっぴんぱらたからぎけのり 新長野のむかし話 長野県国語教育学会編」 125p コラム

 望月町の「望月の駒」という民話が簡単に紹介されている。馬頭娘が変化した物語と思われる。

参考:馬頭娘

#昔話 #長野県 #東信 #馬 #馬頭娘 #生贄 #月

by admin. 民話,伝説,固有神獣 <141文字> 編集

寝覚めの床の主
「読んで 遊んで とっぴんぱらたからぎけのり 新長野のむかし話 長野県国語教育学会編」 125p コラム

 上松町の寝覚めの床に関する民話が簡単に紹介されている。

 怪物退治譚なのだが、大筋は静岡県磐田市見附天神にある「猿神退治」と同じである。犬が猿神を退治するのではなくて、修行僧が猪を使ってオオサンショウウオの怪物を退治する、という話になっている。
磐田市では「白羽の矢」は豊受大神の化身と暗喩する神社もある。
それにしても、猪(豚)とはオーストロネシア語族にとっては、イモを発生させたり、怪物を退治したり、神話的に重要なアイテムなのだなあ、と思う。
木曽の話では狩人が行者に代わっているし、ヤマタノオロチの神話とも比べれば


狩人=行者=須佐之男=シヴァ(アメタ)=黄帝

猿神=オオサンショウウオ=ヤマタノオロチ=シヴァ(縄文系の神であるところの「獣の王」、こっちもアメタ)=須佐之男=饕餮


というスパイラルな構図が浮かんでくる。そもそも「猿神=狩人」で、この2つは「同じ物」であり、太陽女神に生贄を捧げる立場だったものが、女神から分かれた豊受大神をガツガツ食べるようになったのが日本の神話と言える。しかも、修験道って言ったら、なんでも須佐之男と習合させてしまうのが大好きな宗教のようであるし。仏教というよりは「修験道教」と言った方が良さそうな感じがする。というか、黄帝と饕餮を習合させちゃ駄目じゃん、という根源的な問題がある。

ということで、

見附では「加茂」という地名も近くにある上に、裸祭りなんかもやっていてハイヌウェレな感じである。天竜川の上流には諏訪大社の下社がある。
木曽川の河口では天津日子根というアジスキタカヒコネ?な須佐之男の息子神の神社で、夜中に騒ぐ祭りを行う。けっこう近くには津島とかあるし。善光寺の別院とか下社関連? と思われる宗教施設がある。
木曽って言ったら、御岳が有名だし、その辺りの神職は下社関連だったような? 全部じゃないかもしれないけどさあ、みたいな。
当の下社は「お船祭り」というかつては裸祭りをやっていた(今は服は着ているらしい)。これがまたハイヌウェレというよりは、「直に焼き畑農業じゃね? フレイザーのドンゴ族?」と言いたくなるような焼殺祭祀である。

どうも、中部地方で、サトイモとか植わっているところは、縄文系のハイヌウェレ的思考が強いところに、なんか加茂とか下社とか下社とか下社とかが、台密と組んで取り憑いてない? と、長野から見たら「地の果て」みたいに見える名古屋で呆然としてそう思った管理人である。(三重なんて関西じゃん? そもそも長野から日帰りで行く所じゃないし、と思う管理人でした-;。)

民話の詳しい内容:寝覚めの床の主

#昔話 #長野県 #中信 #サンショウウオ #行者 #怪物退治 #白羽の矢 #猪 #修験道

by admin. <1207文字> 編集

馬の交換
「シルクロードの民話 パミール高原」 322p

 小話で、頓知話的といえる。ただし、強い権力を持つ者を知恵を使って騙す点等、「怪物退治」の物語が崩れたものであることが窺える。

 類話:「星の光の熱

#民話 #タジキスタン #馬 #怪物退治 #叡智

by admin. 民話 <132文字> 編集

「フェアリーの子牛の丘」の伝説
「妖精の誕生 トマス・カイトリー」 200p

 短い物語ではあるが、笛を吹く者が怪物を退治する、という物語の崩れであるように思う。
 いわゆる「動物番」の一種ではないだろうか。

#民話 #アイルランド #フェアリー #変身 #牛 #笛

by admin. 伝説,起源・由来,固有地名 <135文字> 編集

ふたつのことば
「シルクロードの民話 パミール高原」 269-279p

 お金を出して格言を買う話。
 長い間、家を離れていた主人公が、格言のおかげで妻と子供を殺さずに済んだ、という点が特徴である。

#民話 #中国 #叡智 #箴言 #猫 #雌鶏

by admin. 民話 <124文字> 編集

ツルの恩返し
「長野のむかし話 長野県国語教育学会編」 145-150p
「読んで 遊んで とっぴんぱらり 新長野のむかし話 長野県国語教育学会編」 69p、コラム。タイトルは「つるの恩返し」に変更された。

 いわゆる「鶴の恩返し」譚。「見るな」の禁忌はあるが、意味はなくなっている。
 結婚のないパターンである。

参照:鶴の恩返し
 
#昔話 #長野県 #南信 #報恩 #機織り #織女

by admin. 昔話 <197文字> 編集

トロルのお産
「妖精の誕生 トマス・カイトリー」 108-109p

 冥界(異界)へ行って戻ってくる物語だが、出産を手伝って謝礼を貰うという話。
 請われて出向くくらいだから、「逃走」はない。
 「ピクシーのお産」、「フェアリーの乳母」が類話である。

#伝説 #スカンジナビア #デンマーク #北欧 #トロール #報恩 #求産婆 #職能

by admin. 民話 <177文字> 編集

じゅうにのかみのおたのすけ
「長野のむかし話 長野県国語教育学会編」 91-94p

 「狐に化かされる」小編が4つ語られる。
 狐神に対する信仰は、日本では「稲荷信仰」に集約されるが、その起源は古代中国の西王母の随獣である「九尾の狐」にまで遡ると思う。
 狐神は人に恩恵を与えてくれるだけでなく、道に迷わせたり、幻を見せたりする神であり、その結果、狐の好物とされている食べ物を人間から取り上げたりする。
 化かされると、道に迷ったりする結果、人が命を落とすことも少なくないように思う。
 「化かす」とは、神の所業としては「祟り」に似たものだと思うが、動機は餌のためであったりして、姿だけでなく性質も獣的な面を強く残しているのが狐神の特徴であるような気がする。

 筑北村(旧坂北村)の里坊稲荷には7年に一度「狐の嫁入り」行列が披露される、珍しいお祭りがある。

#昔話 #長野県 #中信 #稲荷 #狐 #動物 #化かす #祟り

by admin. 伝説,神名,固有神獣 <414文字> 編集

黒姫物語
「長野のむかし話 長野県国語教育学会編」 86-90p

 蛇婿としては、「三輪山伝説」の類話。
 蛇はいわゆる「河伯」の象徴でもあるので、河伯に「妻」と称して若い娘を生贄に捧げる、でないと祟りを受ける、という思想をそのまま示した物語である。
 后羿の神話では祟る河伯の目を射て祟りを鎮めることになるが、本物語では「怪物退治」は失敗して、逆に人身御供を捧げる結果となってしまう。むしろ、河伯を倒そうとした黒姫の父親の方が「悪い」となるような展開である。
 ・・・これだから、古い時代の「天帝」は人身御供擁護派だったのではないのか、羿は人々を助けようとしたからこそ罰を受けたのではないか、と筆者が言いたくなる所以である。
 長野県の北信地区には、民話が語られるような時代になるまで、「人身御供を擁護する思想」がはびこっていた証拠といえるのではないか、と思うくらいである。だからこそ、猿神を退治する早太郎を探しに、わざわざ南信まで行かなければならないのである。北信ではそのような英雄こそが悪者である、という思想を示した物語ともいえる。
 また、蛇神に対する人身御供に対して、馬がなにがしかの形で関わることが示唆される物語でもある。

 志賀高原には、この物語の大蛇が住むという大沼池がある。
 羿神話に否定的という点で、類話は「くもが淵 」である。

#昔話 #長野県 #北信 #蛇聟 #異類婿 #人身御供 #怪物退治 #馬 #祟り

by admin. 昔話,伝説 <619文字> 編集

てんぐになった信太郎
「長野のむかし話 長野県国語教育学会編」 80-85p

田(稲作)と神霊との関わりの話である。
子供が天狗に変化する部分は、農耕祭祀に関する生贄を彷彿とさせる。
人身御供の役割は、神霊と一体化して田の収穫の豊穣をもたらすことである。おそらく、水稲耕作にとって重要な水の管理(治水)も行っていたことと思われる。

天狗が、雷神のようであり、鳥のようであり、稲作に関する点は、日本的な「田の神」信仰に通じると共に、中国の神話で「雷神」=「鶏」である点も彷彿とさせる。
日本における天狗とは、中国風な雷神や風神の変化したものなのか、興味深い。

#昔話 #長野県 #中信 #天狗 #田の神 #雷神 #鳥 #人身御供 #見るな #禁忌

by admin. 昔話 <325文字> 編集

病気の百姓女
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 108-109p

 おそらく、「豊穣の女神」に捧げ物をして豊穣を得る、という神話の崩れた物語と思われる。
しゃれこうべ」はかなり近い類話といえる。ただし、本物語は「パロディー」といえる。
 類話は「赤い首輪をつけた蛙」、「蛇の女王」、「名づけ親」。

#民話 #オーストリア #叡智 #女神 #黄金 #豊穣 #パロディー #再生される女神

by admin. 民話 <220文字> 編集

ハオマ(Haoma)
ガオケレナの周辺に生える薬
万能の霊薬
スリタ(Thrita)という男が作り出した。  「霊酒ハオマ」 30p
類似:ツリタとソオマ、ギルガメシュ叙事詩では若返りの植物「シーブ・イッサヒル・アメル」が海の底にある、とされる。
「不老不死」の植物としては「黄金の林檎」(ギリシャ神話、北欧神話)の伝承もある。
「ペルシアの神話伝説 世界神話伝説大系4 名著普及会」

#神話 #イラン #ペルシア #ゾロアスター教 #酒 #植物

by admin. <224文字> 編集

トゥンダ
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 105-107p
ドンナー
トム・ティット・トット的な「名前当て」の物語。
狩人がドンナー(雷神)であるとすれば、隠者はさしずめオーディン(暴風神)であろうか。
ゲルマン的な香りのする民話といえる。
二人の男神が対立する点は、オシリスとセト的でもある。

 「名前当て」の類話は「カルンドボルグ教会」である。

#民話 #オーストリア #狩人 #謎解き #試練 #猪 #真理 #真名 #名前当て #隠者 #叡智 #樹木信仰 #オーディンとトール

by admin. 民話,神話 <250文字> 編集

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