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2020年7月10日の投稿3件]

妖精オリアンドと騎士モージ(モーギス)
「妖精の誕生 トマス・カイトリー」 51-52p

 モージ(Maugris、またはMaugis)は「フランスの話材」を扱った武勲詩、ロマンスなどに登場する人物。騎士でありながら、魔法にも精通しており、シャルルマーニュに仕えている。(Wikipedia

 オリアンドとはモーギスの養母かつ名づけ親かつ愛人である。親元から盗み出されたモーギスを拾い上げて養育した。
 成長したモーギスは名剣・フロベルジュを手に入れる。
 魔法の馬・バヤール(バイヤール)はモーギスが最初に手に入れた、という文献もあるが、その場合は後にモーギスの従兄弟のルノー・ド・モントーバンに譲られた、とされる。

 モージが最も早く登場するのは、12世紀後半に成立した古フランス語の武勲詩、「エイモン公の4人の息子」(fr:Quatre Fils Aymon)である。(モージ

 名づけ親と子供の関係は「名づけ親」「ランスロットと湖の貴婦人ヴィヴィアン」に通じる。モージは「さらわれた子供」ではあるが、オリアンドが直接さらったわけではなく、ワンクッション置かれている。
 英雄に名馬と名剣が組み合わさっている伝承は西欧的といえよう。
 子育てに実の親がかかわっていない点は「不知の子」的である。

#伝説 #フランス #馬 #神獣 #剣 #神物 #女神 #英雄 #名づけ親 #ロマンス

by admin. 伝説,英雄名,固有神獣,固有アイテム,多エピソード保有人名 <609文字> 編集

ランスロットと湖の貴婦人ヴィヴィアン
「妖精の誕生 トマス・カイトリー」 48-50p

 ヴィヴィアンとはランスロットの養母である。ランスロットはアーサー王に仕える。
  子育てに実の親がかかわっていない点は「不知の子」的である。
 女神的存在が赤ん坊をもらい受けて、それがその子の将来に関わる、というモチーフは「名づけ親」と同様である。「妖精オリアンドと騎士モージ(モーギス)」は類話といえる。

「湖のランスロット」 (Lancelot of the Laik)は14世紀の作品である。(原典資料

#伝説 #イギリス #水 #湖 #女神 #名づけ親 #ロマンス

by admin. 伝説,英雄名,多エピソード保有人名 <292文字> 編集

ふしぎなろうそく ATU562
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 272-275p

 逃走の際には主人公は山羊に助けて貰っている。オデュッセイアのキュクロープスの項を連想させる内容である。
 助け手である「3人のおばあさん」は「3人の運命の女神」(ノルンといえるか?)を思わせる。
 ろうそくの魔力に助けて貰う点は「魔法のランプ型」といえる。最後に舅と姑を殺してしまう点が「怪物退治譚」の名残といえよう。

#民話 #レートロマン #山羊 #呪的逃走 #運搬動物 #おばあさん #ホレのおばさん #ろうそく #魔法のランプ #怪物退治 #怪物尊重 #青い火の中の精霊

by admin. 民話 <290文字> 編集

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