2022年3月22日の投稿[3件]
ムギを盗む小人
「妖精の誕生 トマス・カイトリー」 145-146p
小人に対する「見るな」の禁忌に関する話。おそらく、古代においては、収穫のいくばくかを小人(神)に捧げる、という習慣があったのかもしれない、と思う。
しかし、彼らの神としての地位が低下するにつれて、彼らに対する「捧げ物」は、むしろ「盗まれていく物」と考えられるようになったのだろう。禁忌に関する「呪い」の意味も薄れて、「禁忌を破ること」、「正体を見破ること」がむしろ現実的な「豊穣をもたらす行為」へと変化するようになった。これも「神」としての地位の低下に伴った、仕方のないこと、といえよう。
神的存在の宗教的地位が低下したために、むしろ「厭われる存在」となってしまった物語には、「怪物の出る水車場」がある。
参照:ドワーフ
#民話 #ドイツ #禁忌 #見るな #ドワーフ #小人
「妖精の誕生 トマス・カイトリー」 145-146p
小人に対する「見るな」の禁忌に関する話。おそらく、古代においては、収穫のいくばくかを小人(神)に捧げる、という習慣があったのかもしれない、と思う。
しかし、彼らの神としての地位が低下するにつれて、彼らに対する「捧げ物」は、むしろ「盗まれていく物」と考えられるようになったのだろう。禁忌に関する「呪い」の意味も薄れて、「禁忌を破ること」、「正体を見破ること」がむしろ現実的な「豊穣をもたらす行為」へと変化するようになった。これも「神」としての地位の低下に伴った、仕方のないこと、といえよう。
神的存在の宗教的地位が低下したために、むしろ「厭われる存在」となってしまった物語には、「怪物の出る水車場」がある。
参照:ドワーフ
#民話 #ドイツ #禁忌 #見るな #ドワーフ #小人
by admin. ⌚ 2022年03月22日(火) 01:40:30 民話 <456文字> 編集
「長野のむかし話 長野県国語教育学会編」 141-144p
「読んで 遊んで とっぴんぱらり 新長野のむかし話 長野県国語教育学会編」 69p、ミニコラムで紹介されている。
いわゆる「笠地蔵」の話。被せるのは笠ではなくてござになっている。報恩譚である。
参照:笠地蔵
#昔話 #長野県 #北信 #仏教 #祇園信仰