全年全月30日の投稿[11件]
鳥のみじじい
「長野のむかし話 長野県国語教育学会編」 201-207p
「おとっとこよし」と「瘤取りじいさん」の中間といえるような物語である。
そのため、「おとっとこよし」、「鳥のみじじい」、「瘤取りじいさん」の物語には連続性があって、関連する物語であることが分かる。
「成功するじいさん」は鳥と関連し、「成功しないじいさん」は大宜津比売の神話等、日本的なハイヌウェレ譚との関連がある。
社会学的に興味深い話といえる。「老婆とすずめ」との対比も興味深い。
#伝説 #長野県 #北信 #こぶ取り #オシリスとセト #鳥 #鳥神
「長野のむかし話 長野県国語教育学会編」 201-207p
「おとっとこよし」と「瘤取りじいさん」の中間といえるような物語である。
そのため、「おとっとこよし」、「鳥のみじじい」、「瘤取りじいさん」の物語には連続性があって、関連する物語であることが分かる。
「成功するじいさん」は鳥と関連し、「成功しないじいさん」は大宜津比売の神話等、日本的なハイヌウェレ譚との関連がある。
社会学的に興味深い話といえる。「老婆とすずめ」との対比も興味深い。
#伝説 #長野県 #北信 #こぶ取り #オシリスとセト #鳥 #鳥神
by admin. ⌚ 2022年04月30日(土) 07:20:10 昔話 <283文字> 編集
黄金のベテリと松やにバビー ATU480
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 149-152p
親切な少女が冥界へ下って地上に豊穣をもたらす物語といえる。継子虐め譚で、ハイヌウェレ的神話の崩れと思われる。
「火を取りにいったふたりの娘」とは近縁性が高い物語といえる。「まま子のクリ拾い」が継子虐めの類話である。
「ネズミ浄土」とは主人公の性別が異なる。
#民話 #スイス #はずみ車 #鼠 #冥界 #犬 #継子虐め #イナンナとエレシュキガル #冥界の食事 #親切な少女と不親切な少女
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 149-152p
親切な少女が冥界へ下って地上に豊穣をもたらす物語といえる。継子虐め譚で、ハイヌウェレ的神話の崩れと思われる。
「火を取りにいったふたりの娘」とは近縁性が高い物語といえる。「まま子のクリ拾い」が継子虐めの類話である。
「ネズミ浄土」とは主人公の性別が異なる。
#民話 #スイス #はずみ車 #鼠 #冥界 #犬 #継子虐め #イナンナとエレシュキガル #冥界の食事 #親切な少女と不親切な少女
by admin. ⌚ 2020年04月30日(木) 23:34:16 民話 <265文字> 編集
のろいをかけられた花嫁
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 141-145p
「閉じ込められている乙女」はイナンナとエレシュキガル的である。
逃走の際に女主人公が手助けをするのは、テーセウスとアリアドネー的といえる。
花嫁が入れ替わる点は、瓜子姫的である。花嫁の入れ替えに「母親」が絡んで、かつ最後に罰せられるのは「罪を犯して罰せられた女神」という点で「ティアマト」を連想させる。
類話は「うりひめ」、「たまご姫」、「とくさむすめ」、「白檀の木」、「悪魔の難題」の後半部分
#民話 #オーストリア #ATU480 #親切な少女と不親切な少女 #テーセウスとアリアドネー #梨 #胡桃 #林檎 #呪的逃走 #瓜子姫 #妻の母親 #怪物退治 #鳩 #天人女房 #イナンナとエレシュキガル #閉じ込められている乙女 #魔女の母親 #瓜子姫
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 141-145p
「閉じ込められている乙女」はイナンナとエレシュキガル的である。
逃走の際に女主人公が手助けをするのは、テーセウスとアリアドネー的といえる。
花嫁が入れ替わる点は、瓜子姫的である。花嫁の入れ替えに「母親」が絡んで、かつ最後に罰せられるのは「罪を犯して罰せられた女神」という点で「ティアマト」を連想させる。
類話は「うりひめ」、「たまご姫」、「とくさむすめ」、「白檀の木」、「悪魔の難題」の後半部分
#民話 #オーストリア #ATU480 #親切な少女と不親切な少女 #テーセウスとアリアドネー #梨 #胡桃 #林檎 #呪的逃走 #瓜子姫 #妻の母親 #怪物退治 #鳩 #天人女房 #イナンナとエレシュキガル #閉じ込められている乙女 #魔女の母親 #瓜子姫
by admin. ⌚ 2020年04月30日(木) 20:18:33 民話 <404文字> 編集
「読んで 遊んで とっぴんぱらたからぎけのり 新長野のむかし話 長野県国語教育学会編」 70-80p
「新長野のむかし話」編について。これは元の話からかなり改変がされている、と感じるが私が知る限り最悪の改変だと思う。
1.伝説にまつわる地名が記載されていない点(犀川、松本平など)
2.犀竜が悪いことをして罰を受けて竜にされてしまっている点
3.罰を受けた原因は、犀竜自身というよりも社会的な問題なのだが、なんでそれを弱者である犀竜が一番泥を被って犠牲にならなければならないのだろうか。現代的に、弱者を搾取することを正当化する思想に繋がらないだろうか。
4.小太郎が自らの出自に引け目を感じている点。読者である子供に、出自等で他人と違うことは「それだけで悪いことである」と思わせることにならないだろうか。現代的な教育という観点から多様性の尊重と平等や公平という精神を損なう物語とならないだろうか。
何より、犀竜自身は祀られている神社を持たない、といえども、かつての水内郡(現在の長野市)の犀川流域から広い範囲で九頭竜女神が水神として祀られていることを併せ考えれば、犀竜とは九頭竜女神のことである、と容易に気がつけるはず。そんなことも分からない奴がこの物語に手を出すんじゃねーよ、水内郡の伝統と文化に対する侮辱だ! と正直思います。(ま、元の話も竜蛇女神に自己犠牲を求める話で、個人的には好きではないのですが。)
同じ「日本標準」出版でも「長野の伝説」に収録されている方が原話に近いと思うので、いつか紹介できれば、と思います。犀川には他に安曇族の神の開拓神話もあるのですが。開拓神をないがしろにしてどうなってるのか、という「現実の歴史」もいつか紹介できれば、と思います。
#昔話 #長野県 #北信 #竜 #開拓神 #女神