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全年全月23日の投稿(時系列順)10件]

しっぽのつり
「長野のむかし話 長野県国語教育学会編」 11-15p

#民話 #長野県 #北信 #兎 #カワウソ #由来譚 #忘恩 #動物

by admin. 昔話,起源・由来 <70文字> 編集

蛙の嫁さん
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 80-83p

禁忌を破ったために、結婚生活そのものは破綻する。その点は「七夕」的である。

#民話 #ドイツ #異類嫁 #3人兄弟 #鳩 #末子成功譚 #禁忌 #見るな #蛙 #天人女房 #池 #鶴女房 #ゲイと嫦娥 #動物花嫁

by admin. 民話 <144文字> 編集

商人と下男
「ソヴィエト諸民族民話集」 198-208p

「怪物退治」の変形版。下男から逃げだそうとするのは主人の方である。主人の立場からいえば、いくら良く働いてくれても下男の方が迷惑な怪物といえる。
 類話は「鉄のハンス」。

#民話 #ロシア #3人兄弟 #下男 #怪力 #商人 #怪物退治 #ティアマト #悪魔 #追い払い失敗

by admin. 民話 <167文字> 編集

オーゲルブの教会に奉納された杯
「妖精の誕生 トマス・カイトリー」 105-106p

 教会に奉納された杯の由来譚である。
 物語の骨格は「怪物退治」の省略された「呪的逃走」のみの話。
 教会が絡む物語なので、教会そのものが逃走の「助け手」となる。日本でもお堂等に逃げ込んで鬼をやり過ごすような話があったと思う。
 古代の神々の役目であった「呪的逃走」の助け手を、確立された世界宗教も引き継いだ一例といえる。
 トロールの酒を捨てるところは、メソポタミア神話の「アダパの物語」を思わせる。
 もちろんアダパよりもずっと現代に近い時代の物語であるので、他人が差し出した怪しい飲み物などは飲まないのが常識ではあるが。
 物語的には「杯」は、「魔法の大釜」が著しく変形したものであろうか。
 類話は「スヴェンド・フェリングと女エルフ」、「フェアリーの宴会」である。

 参照:アダパトロール
 
#伝説 #スカンジナビア #デンマーク #北欧 #トロール #踊り #魔法のアイテム #酒 #魔法の大釜 #不死の霊薬 #呪的逃走 #馬 #教会 #カトリック #椀貸伝説

by admin. 伝説,起源・由来,固有地名 <497文字> 編集

スカンジナビア半島のトロール

トロールは丘陵地、長塚、土墳などの下に共同体を作り暮らすためスウェーデンではベルグフォルク(丘の人々)と呼ばれた。彼等の住処は財宝でいっぱいで夜になると光り輝くと言われた。彼らは騒音を嫌い鐘や教会からは離れて暮らした。気に入った人間には富と幸運をもたらし、気に入らないものには不運と破壊をもたらした。また女子供をさらい財宝を盗む。金属工芸にも秀で、薬草や魔法を使った治療にも秀でていると言う。日の光に当たると石に変わるため、夕暮れ時から明け方までしか姿を見せない。
参照:トロール

#神話 #スカンジナビア #デンマーク #北欧 #トロール

by admin. 神話,定義 <288文字> 編集

ユシィフとズライカ ATU870
「シルクロードの民話 パミール高原」 201-224p

 2つの物語が組み合わさった物語と思う。
 一つは旧約聖書、創世記のいわゆる「ヨセフ物語」である。主人公が兄達に疎まれたり、エジプトに売られたりする点など、粗筋の大筋が非常に良く似ている。「主人公が兄達に疎まれている点」は「ヨセフ物語」と併せて、「ゲイ流譚」的といえると考える。
 もう一つは、おそらく、女神的な女性に助けられて、かつ、その女性と結婚して豊穣を得る、というモチーフ、しかも、女主人公が古い夫(老人)から若い夫に乗り換える、という「グィネヴィアとアーサー王」のような「ネミの森」的神話が元はあったのではないか、と思われる。
 ただ、「ヨセフ物語」の要素の方が非常に強いので、後者の要素はとても弱くなり、「古い夫」も妻に裏切られるのではなく自然死となっている。そして、2つめの物語の要素が多少入り交じっているので、その点が「ヨセフ物語」との違いを生み出しているように思える。
 ユシィフは鷹に選ばれて王となっており、フマ的な要素が加わる。その点は「動物のことばがわかる男」が類話である。
 全体として、類話は「忘れてしまった夢」である。

#民話 #中国 #ヨセフ物語 #旧約聖書 #鷹 #フマ #鳥 #夢解き #ゲイ流譚 #ネミの森 #地下の洞窟に閉じ込められた姫

by admin. 民話 <592文字> 編集

いいわけ
「シルクロードの民話 パミール高原」 321p

 笑話。教訓めいているか。

#民話 #タジキスタン #ふるい #水 #ロープ #小麦粉

by admin. <74文字> 編集

狐穴
「読んで 遊んで とっぴんぱらり 新長野のむかし話 長野県国語教育学会編」 69p、コラム

 狐の恩返し譚か。この物語の狐は雄のようである。

#昔話 #長野県 #中信 #狐 #老人 #疫神

by admin. <99文字> 編集

エーベルトフト近くの女エルフ
「フェアリーのおくりもの トマス・カイトリー」 18-19p

 エルフに誘惑されて正気を失う話。
 後半はエルフに誘惑された若者を再び人間界に戻す話であるが、肉を食べさせると良いらしい。元はさらわれた若者を取り戻すために肉(牛や豚といった獣)を生贄として捧げた話が崩れたものか。死んだ若者(神)に対して生贄を捧げたら、イモではなくて当人が戻ってきたようである。
 デンマークではエルフとの性的接触で、正気が失われると考えていたのだろうか。

 正気を失う点については「底革のハンス」、「トロルと踊った少女」が類話である。特に「底革のハンス」とは、男性が女性のエルフに誘惑される、という点で類似性が高いと考える。

#民話 #デンマーク #妖精 #狂気 #誘惑

by admin. <359文字> 編集

ネコに変身したトロル
「フェアリーのおくりもの トマス・カイトリー」 32-34p

 若いトロールと老いたトロールの女性を巡る争い譚、なのだが、若いトロールは何かをするわけではなく「時期を待っているだけ」であるので、その点は「ものぐさ太郎」的である。
 「怪物退治譚」というよりは、もっと端的な「炎黄神話」の崩れであると思う。黄帝も、炎帝も中原の出身ではなく、古代中国の人々にとって「よそ者」であったとすれば、古代中国の人々にとって「炎黄の争い」も、このトロール達の争いのようなものとして、その目に写ったのではないだろうか。
 「クヌレムレ」という名前のトロールが登場するが、私の考えでは、当然その起源は「熊」という言葉であると思う。
 
#民話 #デンマーク #トロール #猫 #ものぐさ太郎 #変身

by admin. 民話 <352文字> 編集

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