九頭竜に始まり、九頭竜に終わる

本日は、お休みの日だと思っていましたら、なんというか、奥裾花の水源地を抑えた方が良いのではないのか、ということになって、急遽鬼無里方面に出かけることになったわけで。で、とりあえずどこに行く? ってことで、さっとネットで検索しましたら、鬼無里神社と、加茂神社と春日神社は寄れたら寄れ、って言われるわけで。そして、それから松本方面へ南下して、八面大王縁の神社と結縁してこい、って言われたわけで。何故なら、蛇の兄さんが目の力を落として、国主としての仕事をお休みする間、国主の仕事は八面大王の名前を貰った六番目の子が代行するから、彼の力をてこ入れして欲しいって言われるわけで。で、どこに行くの? っていうことで、いろいろと調べて、八面大王の「首塚」がある筑摩神社がよろしかろう、ということになったわけです。

で、とっとと出かけたわけですが、鬼無里に近づくと右目の力を圧迫する力が強くなってくるのが自分でも分かるわけで、あんまりよろしくないものが待ってるんだろうな、とは思ったわけですが。案の定、十字に張り付けになった梶の葉紋とか見つかるわけで。で、鬼無里というのは「鬼女紅葉」の伝承があるところなわけですが、行ってみて分かるわけで、北信の水神は諏訪神の名を持っていても「女神の気」が強くて、そういう感じの伝承もいろいろと残っているわけで。要するに、「鬼女紅葉」も女神を殺して、その力を封印しようという伝承の一つであって、「呪い」だと分かるわけで。そして、いろいろと回ると「天武天皇が遷都を試みた『幻の都』はどこにあるのか?」と聞かれるわけで。きっと、その都には今も幻の「皇族」が住んでいるのではないかと思うわけですが、しかし、その都を守るために配置された犀川水系の諏訪神社には「合祀」という形で敵の神がどんどん送り込まれており、諏訪神の力が敵方よりも弱ければ、逆にその力を敵方に酷使されて、水内の神を外に出さないための封印に使われてしまう、とそういうことのようで。で、そういう「呪い」が「都」の北側から東側、要するに「鬼門」の方向、すなわち鬼無里・戸隠方面にしこたま入ってるんだ? と思うわけで。

ということで、さっさと鬼無里を抜けて、白馬に入り、水内の神の神域を抜けると、可能なら諏訪大社の本宮まで出向いて、国守が宿るはずの「一の宮」の座を諏訪大社から筑摩神社へ遷座させろ、って言われるわけで。言うは易いが行くのは遠いぞ? と思うわけで、それでもとっとと諏訪まで行ったわけですが、対向車があり得ないくらい大量に出るわけで、道にも迷いまくって、松本から諏訪へ抜ける一般道がどうしても見つけられなくて。仕方がないので、高速に潜り込んで飛ばしたわけですが、蛇の兄さんからは「軽で高速を走るなんて無謀」とかって文句言われるわけでーー;。まあ、もうそこはほっといて、という感じなわけですが、不思議なことに諏訪に近づくとカーステレオで福山君の曲がせっせとかかるようになるわけで、塩嶺のトンネルを「milk tea」を聴きながら越えたわけで。そして、松本という地名は我が家にとって良くないものですし、名前と地名は連動して動くので、その名字も本来的にはよろしくないものなわけですが、蛇の目を持つ6番目の子は、国主の地位を手に入れたら、同族の頭領の地位を奪取して、その地名を味方のものに塗り替えて、対岸を支配する安曇守と協力して、犀川の上流域から味方の気を下流に送るつもりって言われるわけで。そもそも犀川水系の諏訪神社は、そうやって下流の女神の神域を守るために男神の気を上流から送り込むために配置されたもの、って言われるわけで。しかし、昨今では女神の方がヘンな目を持ってるので、取れるのなら鮭のように川を遡って、単独で上流にある諏訪大社を抑えるべきと、そういうご意見があるらしくて。道行く対向車からは「印欧語族め」っていう恨み言しか言われないーー;。蛙の人たちは、女の人は男の人に守られて家の中に居るべき、という。蛇の女の人達は、いざという時に防衛のための武器は手に取るけれども、自ら戦場に出ることはしない。でも、印欧語族の女神は男と共に戦場に出るだけではなくて、戦場の狂気を煽って殺戮に駆り立てる女神であるので、行ける力があるのならどこまでも行け、と言うわけで。未だ「お籠もり期間中」だから、自らの神域の外に出てはいけない、なんてことも言わない。馬と自分の足が続く限り、地の果てまでも駆け抜けて境界も何もかもなぎ倒し、破壊し尽くすのが、彼らの根底にある文化だから、ということで。

ということで、本宮に着くときにかかっていたのが「少年」。ウォークマンを聴きながら歩き回って、本宮を出てくる時にかかっていた曲も「少年」、ということで微妙に涙が出そうになるわけですが。しかし、あそこで何が一番問題? って家に帰ってきて尋ねたら、本殿の向かいにあってお相撲さん達の写真が飾ってある建物、って言われたわけで。あー、あそこで本殿を睨んでる人達がいますし、相撲の世界では諏訪神よりもタケミカヅチの方が上位の神ですものねえ? って思うわけで。今回は黒門ではなくて、正面から入って、本殿を拝んで、正面から出たわけですが、神社を出ると、「一の宮の座」を持って出ちゃったということで、「泥棒猫」って言われるわけで;。神サマというものは、本地ではあんまり歓迎されないらしいぞ、と思ったわけでーー;。遷座は果たしてうまく行くのだろうか、と考えながら車を走らせていたら、誰かが道路脇から「泥棒猫」って言って、何か投げつけてくるので、そっちを見たら松○修造氏ののぼり旗が立っていたりとか、そんな体験をしたわけで。唯一、歓迎して貰えたのが、某史料館で、鹿の頭とか、串刺しの棒よろしく、先の尖った御柱とかが鎮座している所だったわけで。そこでは、壁にかかった鹿の頭同様に、「敵の首を刈りとってください」とか言われた気がするわけで@@。そもそも、琥珀の目の人々というのは、蛙女神の首を串刺しにして行進する人達なんじゃないの? と思うわけですが、混血が進んだ結果、誰が誰の首を刈るのか良く分からない混血の女神が出て来たわけで。神官長家は、自分達の文化に近い目を持った女神が出て来たので喜んでくれてるらしくて。道を走っていると「神官長家が寝返った」って言ってくる人達がいるわけで。そして、家に帰ってきてからは、「きっと神官長家は自分が行ってもあんなに喜んでくれないと思う」って蛇の兄さんから言われるわけでーー;。でも、あの御柱は見ていて気持ちいいものじゃないですよ? っていうか、病気の原因を探るための解剖と、生きた人の首をちょん切って串刺しにするのとは、「違う」から! って言っても、神サマの世界では誰もその言い分を認めてくれないのが個人的には不満なわけでーー;。

で、筑摩神社。ここは、諏訪氏の天敵、信濃守護の小笠原氏が京都の石清水から招いた八幡宮、ということで。境内のどこかに八面大王の「首塚」があるはずなのですが、良くわからず。分からないなら、小さい祠まで写真に撮りまくって、本殿を抑えておけって言われるわけで。で、本殿から道を挟んだところに、「五條天神」というものがあって、どうも私にはよく分からない神社だったわけですが、天照大神と大国主命が主祭神ということで、とりあえずそこを抑えておけば、こちらの力が強まって、八幡神の力が弱まるから、自然とどこかにあるはずの首塚の主の力が強くなるでしょ、って言われたわけで。で、五條天神も医者に関係ありそうですし、神農なんかが合祀されていて、何かヘン? と思ったわけですが、次に行くところがあったので、そこを離れたわけで。で、車に乗って走り出したら、「おめでとうございます。これであなたが正式な医者の神です。」とか、またヘンなこと言われるわけで。しかも、「医師免許さえ持ってれば、とりあえずどんなヤブ医者でもOK」とか言われるわけで@@。解剖しか能のないヤブ医者で悪かったですねえ? と思うわけですが、なんか目的とは微妙に違ったことを言われる気がするわけで。

で、本日の最終目的地である信州大学医学部に乗り込んだわけですが、目的の稲荷社が見つからず。親切な学生さんに跡地らしきところに案内して貰ったわけで。で、たぶん、そのあたりだろうと思って写真だけ撮ってきたわけですが、家に帰って調べたら、10年くらい前まではそこに社殿があったようで。まあ、裁判とか起こされたので、結局どこかに移転したか、潰してしまったんだろうな、ということで。で、帰る道中に、遷座は上手くいったのかしら? と思うと、「成功したけど、だいたい80点くらい」って言われるわけで。どこが20点減点? と思うわけですが。家に帰って調べたら、五條天神というのは、京都の五條にある神社が総本山で、現在は祇園の末社で、医薬の神、とされているとのことで。で、それを調べたら、古い記録には大和の宇陀郡から招かれた神とされているので、それは久須斯(くすし)神社であろうという考察がされているサイトを見つけて。で、久須斯神というのは、九頭竜と同じ神で、このこの神社の祭神は諏訪神、って書かれていたわけで。炎帝神農もそうですが、九頭竜というのは、元々中国の神さまなわけですが、中国の伝承というのは「漢民族の伝承」であって、彼らと敵対している羌族の神々は完全に悪役扱いなのでーー;。炎帝神農もあまり良い最後は迎えない、羌族の水神・共工とその眷属である九頭竜も悪者、ということで。羌族の水神は、水源地の女神西王母でもあり、彼女が川そのものの九頭竜であるということは、とてもじゃないけど、本家本元のはずの中国の伝承から探るのが難しいわけで。西王母の本質を知っていれば、九頭竜が太陽女神でもあり、医薬の神であるということは、全く矛盾なく分かることなわけですが。要するに五條天神の本来の大元の祭神は、諏訪神らしいのですが、もうそこのところは現実に持っている「医師免許」がモノを言う、ということでめでたく「医薬の神」のお鉢がこちらに回ってきたらしくてーー;。で、見つけられなかった「首塚」は隣の「飯塚」であったことが判明して、そこは写真には撮ったけど、お賽銭は上げてこなかったよーー;。ということで。「首塚」に移さなければいけない「一の宮」の座を、隣の天照大神と大国主命と諏訪神の宮に移しちゃったわけで。でも、まあ、隣の首塚の主も天照大神の夫なんだから、あんまり違いはないでしょ、ということで。「それで80点なんだ?」と思うわけですが。まあ、さしたる違いはない、ということで、非常に疲れた一日だったのでした。