本日の日誌

昨日の朝、作業をしていたら、味方の漫画家さんが何人か降臨してきて、青山先生が太陽女神のことを「名探偵コナン」の「蘭姉ちゃん」にたとえるなら、自分たちの漫画のキャラでは、誰にたとえられると思うのかを、いろいろと言ってくれて。大和先生は、やはり「ヨコハマ物語」のお卯野ちゃんであると思う、と言う。普段は大人しいけれども、好きな人を追いかけてアメリカまで行ってしまうような行動力のある子である。中山星香先生は、「妖精国の騎士」の「ローゼリィー」であると言う。その漫画は唯一の「家に入れても良い」と認められた漫画だし、アーサー王子は蛇の兄さんだし、ヒントもたくさん含まれている。「聖闘士星矢」の車田正美先生からは、「アテナ沙織というよりは、アンドロメダ舜」と言われた。「だって沙織お嬢様は、自分では喧嘩しない。アンドロメダ舜は、普段は女の子みたいに大人しい子だけれども、喧嘩させればけっこう強いでしょ。」と言われる気がする。「星矢」は、ギリシャ神話の神々を流用した格闘モノで、アテーナー女神の生まれ変わりである沙織お嬢様を星矢を初めとする「聖闘士(セイント)」達が守って戦う、という話だ。私が10代後半から20代前半にかけて大流行した少年漫画で、昨日見たあーやちゃん出演の「アウト&デラックス」でも「コスモー(小宇宙)」って言っていたけど、これも元は星矢用語だし。福山君は毎年年末にやる性別限定ライブの中で、男性のことを「聖闘士(セイント)達」とかって言っていた気がするし、今でも漫画が連載中の作品で、割と良く知られているものだ。「私がアンドロメダ舜なら、蛇の兄さんはフェニックス一輝ですか?」と思わず思ったわけですが、一輝というのは数ある聖闘士の中でも一番謎なキャラで、戦う必要があるときにどこからともなく現れて、戦いが終わると異次元空間に消えてしまうような存在なので、私生活が一番知れない。それでなんだかおかしくなってしまって。で、一条ゆかり先生には「有閑倶楽部」の「剣菱悠理」と言われる。「有閑倶楽部」は、高校生6人組の群像劇であって、基本的には全員お金持ちの子で、コメディタッチの作品である。(元は高校生6人が主人公のラブロマンスを描くつもりであったのに、担当が雑誌の予告に「アクションコメディ」と書いてしまったので、内容を変えた、と、一条先生はあちこちで良く言っている。)で剣菱悠理もお金持ちのお嬢様なはずなのだけれども、家が成金だから、お父さんはよく言えば庶民的で気さく、悪く言えば下品、という人である。そして、6人の仲間の中では、一番お勉強ができないお馬鹿さんなんだけれども、喧嘩はめっぽう強くて、正義感は強い。6人が何かの騒ぎで留年の危機に陥った時に、「試験を受けて合格すれば進級させてやる」と言われて、みんなでお勉強するけれども、とある事件に巻き込まれて、勉強の方はおろそかになってしまう。悠理以外は、問題なく合格する試験であったのだけれども、絶対に無理だった悠理は、試験中に仲間に睡眠薬を盛って、自分に付き合わせて留年させてしまう。一条先生には「あなたも世間のことを名にも知らないお馬鹿さんだけれども、馬鹿でもいいじゃない。一本筋の通った馬鹿であれ。」と言われる。女性なのに、一条先生が言ってくることはいつも並の男性よりも男前だ-、と思うのですが、ともかく、なんだか「喧嘩に強い」キャラばっかりだー、と思う。そういえば、毛利蘭も格闘技が特技の子で、喧嘩させれば強い子だし。でも、漫画といっても、いろいろな作品があるので、一見して真面目そうなものを描く人でも、「その人は敵」と言われる人がけっこういた気がする。一見して真面目そうな内容でも、よく読むと、薬物中毒とか暴力を煽るような内容の作品の方が、たちが悪いし、そういうものを描く人達の方が敵、と言われる。

で、今日、作業していたら、樹なつみ先生がふっと降臨してきて、「連絡網が今日回ってきた。」とおっしゃる。樹先生といったら、7番目の兄さんの「獣王星」ですねえ、と思う。でも、先生には、「太陽女神に謁見したいと自分から申し出るつもりはなかったけれども、したいかしたくないかと言われればしたい。でも、自分が行ったら、7番目の兄さんが嫌がるかも。」と言われる。で、それは何故かというと、先生の中では、太陽女神のイメージは「獣王星」のヒロインの「ティズ」ではなくて、ミトラス信仰的には「OZ」の「フィリシア」だし、そうでなければ「蛍シリーズ」の「蕾(つぼみ)」だからだそうだ。でも、「OZ」はキリスト教的な「自己犠牲と死者の再生」を描いた話で良くないものだから、7番目の兄さんは好きでない、と言われる。

一方の「蕾」とは、どんなキャラなのかというと、そもそもこの「蛍シリーズ」というのが、ちょっと複雑な内容の作品であって。私がまだ高校生の頃の漫画である。主人公は穂積霖(ほづみりん)という高校生の男の子だ。彼のお母さんは、東京で名の知れたモデルとかであったけれども、天涯孤独の人であった。そのお母さんが亡くなって、いろいろな手続きが一段落したところから物語は始まる。霖君自身は、ごく真面目な普通の子なのだけれども、お父さんのことは良く知らない。なぜなら、お父さんは霖君がごく小さい頃に亡くなってしまったからである。そして、お母さんから聞いたところによると、お父さんは瀬戸内海に浮かぶ、どこかの小島の名主的なお金持ちの家(当然旧家)の長男であったけれども、親の決めた縁談が嫌で家でして、東京で出会ったお母さんのところに転がり込んでヒモみたいな生活をしていた。それで、霖君が生まれたけれども、結局籍も入れずにお父さんは亡くなってしまった。穂積の実家の方は、霖君を跡取りとして引き取りたがったけれども、お母さんが断ったので、以後、霖君の籍だけは父親の方に入れたけれども、そちらとは当然没交渉、ということで、それ以上詳しいことを教えて貰えなかったので、霖君は父親の実家のことは、お母さんから聞いたこと以外は知らない。そこに、「父親の実家の代理人」を名乗る弁護士が現れる。霖君の祖父が亡くなったので、せめて葬儀に顔を出して欲しい、と言われる。「お母さんが生きていたら許さなかっただろうな。」と思うけれども、霖君自身が天涯孤独の身になったばかりで、見知らぬ親戚達に対する好奇心もあって出かけることにする。

霖君を出迎えてくれたのは、お父さんのすぐ下の妹にあたる叔母さんであって、今実家を取り仕切っているのは、その叔母さんであるらしい。お父さんには二人の妹と弟?がいて、すぐ下の妹とは仲が良かったらしく、叔母さんはわざわざ呼んだくらいだから、霖君を歓迎してくれるし、いい人であったので、霖君に対して「今更跡取りになって欲しい、とは言わないけれども、せめてお父さんが受け取るべきであった財産くらい、いくばくかは相続して欲しい。」と言ってくれる。逆に霖君の方が「そんなつもりはなかったのに。」と恐縮してしまう。叔母さんには旦那さんと息子が一人いて、息子の方は霖君と年も近く、お金持ちの子弟らしく、都内の高校に通っている、という。霖君はまずこの従兄弟の零君仲良くなる。零君の両親は、実家を切り盛りしている叔母さんと、会社を経営している叔父さんと、ほぼ別居状態である。叔父さんは、叔母さんの実家のことには口出ししない。要するに物語の中では「空気」である。そして、実家を切り盛りしている、とはいえ、叔母さんは一応「嫁に出た」身であるので、基本的にこの叔母さんの家族は、自分達のことは「穂積の家の者」であるとは考えていない。

一方、お父さんにはもう一人の妹がいる。こちらの叔母さんは独身で、婚約者がいる。この婚約者もヒモっぽい男なのだけれども、一応葬儀には来ている。

で、このお金持ちの一族には、とある秘密があった。彼らは先祖代々「超能力者」であって、昔はテレパシーで互いに会話したり、超能力で物を動かしたりできる人が大勢いた。その能力で、海賊等から島を守っていたから、「名家」となれたのである。でも、その能力は代を下るごとに薄れていき、今では能力を持っている人も希である。霖君自身もものすごく頑張ればスプーン曲げ程度のことはできるのだけれども、超能力を使うと、とても消耗するので普段は使ったりしない。叔母さんたちには、そういう能力もないらしい。でも、先祖達はその能力を使って島を守ってきたので、能力の維持のために血道を上げてきたし、血を薄れさせないために、近親結婚とか近親相姦を繰り返してきた。だから、平和な現代になって残されたのは、もはやあまり必要性すらもなくなった超能力を持たなくなった一族と、「近親相姦も平気」というような、やや常軌を逸脱した歪んだ一族内の価値観だけである。上の叔母さんは、お兄さんが家出したのはこういう異常な価値観の一族に絶えられなくなったからだ、と考えているので、子供達の世代の誰かに家を継がせようとは考えていない。家は、自分が生きているうちは自分が守って、その後は片付けてしまえばいい、子供達は自由に過ごさせてやりたい、と考えている。

というところで、叔母さんや霖君のお父さんが亡くなったので、葬儀である。一族郎党が、瀬戸内海の孤島の旧家に集まってくる。そこで事件は起きた、ということで、ややこしくてドロドロした人間関係の前振りが長いのは、この作品が清張作品であるかの如くに「ミステリー」だからである。当然、殺人事件が起きる。警察は、「どう見ても財産を巡った争いだろう。」と思うし、大抵の人はそう思う。でも、それにしては相続と関係ない人も殺されたりする。犯人の動機も今一掴めないし、手がかりもない。捜査が終わるまで、誰も島から出入りしないように、と言われて、霖君は東京に帰れない。それも困るし、自分も殺されるかも知れないし、警察には言えないけど、一族特有の「超能力」とやらを誰かが強力に持っていて人殺しをして歩いていたら、手のつけようがないし、で困ってしまう。することがないので、広い旧家の中をぶらぶらしていたら、霖君は一人の女の子を見つける。年は5,6歳で、この家の子らしいけれども、大切にされている感じでもないし、学校に行っている形跡もないし、「どういうことなんだろう?」と霖君は思う。そこで、従兄弟の零君に聞いてみると、「その子は、死んだ祖父の隠し子で、他に行く当てがないので、引き取ってはいるものの、実際には厄介者も同然の子。」と言われる。お祖父さんは晩年に、こっそり愛人を作って、子供まで作っていたそうなのだけれども、それがお祖母さんにばれて怒りに触れたので、愛人と子供はいったんは大阪に追放になったのだという。でも、その愛人がお祖父さんよりも先に亡くなってしまったので、残された子供は行く場所がなくなって、仕方なく穂積の家で引き取ったそうだ。この女の子が「蕾」である。年は霖君や玲君よりも一回りも若いけれども、彼らにとっては叔母さんである。霖君は自分と同様、天涯孤独である蕾ちゃんの身の上を思いやって、いっそのこと自分が引き取って父親代わりができないだろうか、と思う。霖君は霖君で、お母さんが残してくれたものがあるので、特に生活には困っていないのだ。

でも、ともかく「事件」である。結局、犯人は見つかるけれども、捕まえることはできなかった。なぜなら、犯人は下の叔母さんで、実は彼女自身、隠していたけれども、かなり強い能力を持った「超能力者」であったことが判明する。いろんな秘密が明らかになって、霖君のお父さんが家出した直接の原因も、この叔母さんであったことが分かる。でも、この過程で蕾ちゃんも、より強い超能力の持ち主であることが発覚する。霖君が叔母さんに殺されそうになったところを、蕾ちゃんが助けてくれたのである。そして、騒ぎが収まると、上の叔母さんは霖君が蕾ちゃんを引き取ることを許してくれる、というか、「東京でうちの息子と3人で暮らせば?」と言ってくれるので、結果的にはそうなるわけですが、ともかく瀬戸内海の孤島で、霖君がさんざんな目にあった事件が、樹なつみ先生の「蛍たちは嗤う」の第1巻なのである。物語の中で、霖君はもはや超能力なんて必要のなくなった平和な世の中で、一族郎党が残したいと血道を上げてきた強い超能力が、直系の人達の中では無くて、一族の中では「いらない子」であった蕾ちゃんの中に現れたことに、運命の矛盾とか無情みたいなものを感じる。

でも、この話を私に思い出させた人達は、「そもそも爺さんが、愛人を作って、隠し子を作って、そうしたら、婆さんの怒りに触れたり、世間体を気にしたりして、女と愛人を生活圏外に追放するという設定そのものに思い当たることがあるでしょ。」と言われるわけで@@。「!!!」というか、「瀬戸内海の孤島の旧家」である穂積一族のモデルって、そもそもどこの家なのですかね? それって、うちの「本家」のことなんですかねえ??@@ と思うわけで。そして、私は母親とは良く本家筋、総本家筋の話をするわけですが、うちの母親は母親で「世の中、自分だけが正常、父親の家族はみんな異常」とかって平気で言えるような謎な人だし、認識もちょっとヘンなので、もう一度、自分で家系図を取り出して、良く読んでみるように、と言われる。

で、親戚の人に貰った家系図をもう一度取り出して見て見て。家系図は、祖父の祖父の父親の代から始まる。祖父の祖父の父親も、通常とはやや異なる人生を歩んだ人であって、どういう理由があったのかは知らねど、家を長男に譲ると、他の子供達を引き連れて町に移住し商売を始める。その家系の商売は成功して、後には町一番の金持ち、と言われるようになったし、かつては県会議員なんかも輩出していた。今でも、町の中では「お金持ち」の人達である。これが江戸時代の終盤にさしかかった頃の話である。

一方、実家を継いだ祖父の祖父には、妻との間に二人の娘がいた。でも、妻が亡くなってしまったので、新たに後妻を迎えた。後妻との間に一女一男を儲けた。男の子が一番末っ子である。この子の名前が「忠蔵」という。普通だったら、男の子が家を継ぐ時代だったのだと思うけれども、どういうわけか家は長女が婿をとって、嗣ぐことになった。祖父の祖父は、娘達を嫁に出した後、息子を連れて別家する。長女が継いだ家が我が家から見て「総本家」であり、祖父の祖父の末っ子が分家として立てた家が「本家」であって、この末っ子の忠蔵さんが、私の曾祖父にあたる。忠蔵さんの同母のお姉さんは、町の名家に嫁いでおり、そこの家と我が家はつい最近まで親戚付き合いをしていた。一方、「本家」と「総本家」というのは、家が隣同士であって、菩提寺も同じであるのに、私たちの家系の記憶にある時点ではもうすでに親戚づきあいをしていないのである。その原因がどこにあるのかは良く分からないけれども、曾祖父は異母姉である総本家の当主と仲が悪かったんだろうな、とは思う。しかも、昔は「家は男の子が継ぐ」というのが当たり前であったから、男の子がいるのに、女性が家を継ぐのも変だと思う。しかも、跡取りの男の子が欲しい、とかそういう理由があるならともかく、家を女の子に継がせてそれで良かったのなら、祖父の祖父は、そもそも妻に先立たれても再婚する必要もなかったんじゃないの? と言われる。下手に再婚して異母兄弟とか作ったら、その方が財産争いの原因にもなる。それで何かごたごたがあったのかもしれないけれども、それは誰も教えてくれない。ともかく、忠蔵さんの子供達はもう総本家とはつきあっていなかったし、主につきあうのは、忠蔵さんの同母のお姉さんの子孫と、商売で成功したもっと遠縁の親戚だけであった。うちの母親なんかはこれを見て、「異常なのは後妻の子供達の子孫」と言うわけですが、そもそもそれが違う。忠蔵さんの同母のお姉さんの子孫は、みな普通の人達だし、その家系の人達は敵である、味方であるはともかくとして、頭の良い人が多く、大学教授なんかもいる。そもそも、私に家系図を書いてくれたのも、その家の人だ。だから、いくら昔だからって、息子の嫁に手を出して、子供を作ったり、できた途端に子供と愛人を生活圏外に追放、とかそういう倫理感の欠落した我が儘勝手をし放題だったのは、忠蔵さんだけでしょ。どうしてそうなったのか、分かるでしょ? と言われる。だいたい、そういうだらしのない爺さんは身内に何人かいるわけですが、なんでそうなったのか今なら分かる。ご当人が、自分では大丈夫なつもりで、うかうかと敵の術中にはまって、人肉中毒に陥るから、性欲は異常に亢進するし、モラル感もなくなる。後の始末のことなんか考えないで、やりたいことばっかりやるようになる。だから、忠蔵さんの家系は、総本家の異母姉さんの方から見れば、「できの悪いどうしようもない末っ子」の家系であって、穂積家にとって蕾ちゃんが「厄介者」であったように、忠蔵さんの家系そのものが総本家にとって「厄介者」で「恥さらし」なもの、と言われる@@。しかも、総本家の現実的な財産を半分は持って行ったと思われるし。だから、その家系から誰かが危機的な状況に陥っても、総本家は助けてはくれない。「目の力」の弱い者から次々と死んでいってる。では、なんでそんな家系を残したのか? ということになる。それは、「未来」というものを予見できる人はいくらでもいるので、江戸時代も半ばになれば、どこの家に真に魂に翼を持つ太陽女神が生まれるのか、ということくらい分かる人はどんどん出てくる。祖父の祖父の父親という人は、将来「真の神」が生まれてくることを予見して、いずれ現実的な「金銭」が大きくものをいう時代となるであろうことも分かっていたので、一族の中に纏まった「資金」をプールするため、未来を準備するために商売を興したのだし、祖父の祖父が敢えて必要もなさげな「後妻」を迎えたのも、その家系から「神」が出現することを予見してのこと、と言われる@@。でも、「神」以外は役立たずしか生まれてこないことも分かっていたから、総本家が代々目指してきたのは、「神」そのものだけを獲得することであって、後はみんな「蕾式」にやっかい者。穂積家と同様、「目の力」に優れた者は直系に生まれて欲しいのに、それがつまんない分家筋にしか生まれてこないという運命を一番面白くなく思っているのは、ほかならぬ総本家自身、と言われるわけで。要するに「蛍たちは嗤う」は、総本家の内実を私に暴露するための漫画だったんだ? と思う。樹先生自身はグノーシス主義者であって、彼女は「グノーシス主義者の良心」と言われているらしい。要するに、蕾ちゃん同様、総本家とは袂を分かって、自分を助けてくれる方を探して行った方が、あなた自身のためですよ、というそういう警告ですよねえ? と思う-;。

だけど、何で今になって、こういうことが分かるようになっただろう? と思う。そういえば、昨日「アウト&デラックス」を見たし、それはわざわざ「見て欲しい」と特に指定されたから見たのだし、あーやちゃんがけっこう強い「目の力」を使っていたなあ、と思って。彼女は、同族ではないし、ギリシャ系と南の王国の人達の代表ともいえる存在だし、個人的に私に好意を持ってくれている人だから、特に総本家を恐れる必要がある人ではないらしい。それで、暴露に及んだし、南の人達からは「太陽女神を導くデボラであれ。」と言われて期待されているらしいので。(デボラとは旧約聖書に出てくる古代ユダヤの高名な女預言者の名前で、古代ヘブライ語で「蜜蜂」のことである。それに対して、裏山の連中は「その名前は蜜蜂じゃなくてスズメバチのことだろう。」と毒づいているらしくてー;。一刺し刺されて、ショックでも起こしてれば? と思うわけですが-;。)

で、ときどき親からは「自分達はどこのお墓へ入れば良いのか?」と聞かれるわけで。本当は、元のお墓へ戻れればそれが一番妥当なのである。だから、将来的に総本家と和解できればそうなるのだと思う。でも、今現在、総本家は何百年もかけて、準備して獲得を目指してきた太陽女神に蹴飛ばされたばっかりなので、和解なんかできるかねえ? という状態だし、その状態が続けば、代わりに富の王家がお墓を用意しなければいけない立場でしょ、と言われる。いずれは、蛇の兄さんが安心して眠れる場所を確保してくれて、その責任を王家にとって貰う、ということになるのが現実的な気がするわけですが、今現在は王家のおっちゃんの方が「それはそれで世間的が悪い」といって、ひよってる状態なので、その問題は現在進行形で「保留」にしておくしかないわけで-;。これも、結局は7番目の兄さんと6番目の子にいずれは始末を任せるべき問題だと思う。結局は今は今できることをやり続けるしかないわけです。