今日は一日、わりとのんびりしていた日でしたので、日記を書こうとして
「今日は何をしたっけ?」
と思ったわけですが、よく考えたらオルクスをトレースし終わって、ハヌマーンを書き始めたのでした。ベス・バッカス・オルクス・ウルリクンミと繋がっていることが分かっていても、私がこれらの神サマを一括りに「ベス系」としたくないのは、「月神」つながりでハヌマーンとか、「ベス」とは似ても似つかぬ名前になっていたるするからです。しかも、この神は「太陽神」の方向に入り込んでいるものもいくつかいるわけで、上手く仕分けていかないと逆に混沌に入り込んでしまうからです。だからとりあえず、最小の共通項として「猿」あるいは「岩生神」としているわけです。
昔、山田ミネコという漫画家の作品で「最終戦争シリーズ」というのがあって、これは未来に戦争が起きて、地球上が壊滅状態になって、生き残っている人々が旅をしながら生き残る道を探る、みたいな話だったわけで、だいぶ前の漫画ですから、内容も現代的とは言えない感じで、まあ、二昔か三昔くらいにありがちだった? かもしれない設定の漫画だったわけです。で、その中のメインの話の主人公は永都(ながと)という男の子で、この子がちょっと特殊な超能力? みたいなものを持っていて、簡単に言うと物語の中の「救世主」的な存在になるという設定だったのですが、最後の方はなんというか、眠っていて意識を遠くに飛ばして地球滅亡の原因を探る、みたいな状態になってしまって、メインのストーリーにあんまり出てこなくなったわけです。で、そのかわりに新しいキャラが何人か出てきたわけですが、その中に「お猿のハヌマーン」という頭がハゲてる? のか剃ってる? 人が出てきていたので、なんでハヌマーン? とか思っていたわけです。
そもそもハヌマーンとは、インドの猿神で、ラーマーヤナのラーマ王子を助ける神として有名なんじゃないかと思います。というか、私が子供の頃に買ってもらった絵本に、子供向けに直したラーマーヤナが載っていて、その中にハヌマーンも出てきていましたので、この神自体は、小学校に上がる前から「ラーマ王子を助ける神」として知っていたわけです。でも、そんな重要な神だと意識したことはつい最近になるまでなかったわけで、まず
1,各地の月神の図像を調べている時に、インダスのパシュパティ・シールの図を見て、「猿に月神の象徴の角が生えている」ことに気が付いて、「有角獣じゃないのに、なんで猿に角が?」と思ったのが最初であった
わけで、その次に
2,ヒッタイトのベスとかオシリスの周囲に「猿」がいるけどなんで? っていうか、古代エジプトの猿って「トート」のトーテムの一つでもある気がするんだけど、それがオシリスやベスとどういう関係が? っていうか、ベスとオシリスって、同じ語源じゃん、それ? と気が付いたわけで。猿は月神で、もしかしてベスやオシリスと「同じもの」なんだ? そういえばハヌマーンも、「コロンの男」っていうような名前で、「月の男」っていう意味かも? とやっと気が付いて
トートの鴇ではない、もう一つの姿「猿」は、ベス・オシリス・オルクス・ハヌマーンって全部繋がっているんだ? すなわち、死に神!!!
ということで、この神の重要性が初めて分かったわけです。今気が付きましたけど、ラーマ王子も「ローマ王子」も同然な名前なわけですし、インドの神話って、本当に印欧語族の神話と深く繋がっているのだな、と改めて思います。一方の「猿」の方は、暴れ猿の孫悟空、「道の神」とも「天狗」とも言われるような「猿田彦」に通じるわけで、これらの神々は本来、全て「暴力的な死に神」の象徴だったのだと思うわけです。だから、西洋の神話だけでくくれば「ベス系」で纏められなくもないのですけれども、そうすると「ミトラス・イエス・猿田彦」のルートが消えちゃうんで(苦笑)。この神をミトラスにまで繋げていきたいわけです。「天国の門」とやらが本当に「狹い」ものかどうかは、よくよく調べなければなりませんからね。(きっと、狹いのは悪魔にとってだけなんじゃないですかねえ? って気もするわけですがーー;)