ようやくテシュブについての記事をアップすることができましたが、実のところ、この神についてはまだまだ書くことがあるのです。その内の一つが「語源」について、です。
テシュブ(Teshub)というのは、T+shubですので、要するに太陽女神のKB系の名前に「T」がついているわけです。でも、この「T」がどこから来たのか、何故「T」がつくと男性神になって、かつ荒ぶる武神になってしまうかもよく分からなかったわけです。しかも、エジプトで「T」が末尾に来ると「女神」的な名前になるわですが、接頭辞的に付くと、テシュブは男性神なわけです。しかも、ハッティのタル(Taru)はまだしも、ヒッタイトのターフン(Tarhun)とは語源的にちょっと遠い名前になってしまいますし、何故これらが一つにまとまって「テシュブ」なのかが良く分からないわけでーー;。
なので、本日は執筆しながら、考えて、調べて、考えて、を繰り返していました。そして、最後に気が付いたわけです、
エジプト(とその周辺)における「獅子頭女神」、要するに
テフヌト、メヒト、ハトメヒト、ネイト、タニト
は、みな同じ名前から出ている「同じ神」として扱って構わないのだと。そして、それが「テシュブ」にも繋がると。不吉な獅子頭の死神女神と同系統の名前だから、男性神でも
「荒ぶる神」
なんだ、成る程。というわけで、どうやってまとめようか悩み中です。西王母の方もちょっと倒錯的なまとめ方になりそうですし(汗)。まあ、最後にみんな繋がってまとまれば良いのですけれどもーー;。