それから、外作業ができない日は、少しずつ読書もしているわけですが。今「ソヴィエト民話集(1955年・昭和30年出版)」という古い本を読んでいて。中央アジアのアルタイに、「寡黙な弓の名手が人食い鬼を倒す」という話があるわけです。この「人食い鬼」を「射日神話」の「九つの太陽」に例えても良いし、ゲイが退治したという「封?」という化け物が変化したもの、と捉えても良いと思うわけですが、結局中国の「ゲイ神話」に起源を持つものだと思うわけです。子供をさらっては食い殺す化け物を退治する民話は、ギリシャの「テセウスのミノタウロス神話」と話の骨格が共通しており、「ゲイ神話」と「テセウス神話」の中間的な物語だと思うのです。要はギリシャ神話の英雄であるはずのテセウスは、結局はゲイの伝承が変化したものに過ぎないのだと思う。
その他に「ゲイ神話」には「修蛇」という悪蛇を倒した話もあり、これが西欧の「竜退治」の原型ではないのか、と思います。これは「人食い退治神話」よりもやや背景が複雑で、そもそも東洋における「龍神」とは「女神」であり「母神」だったのだと思う。でも、これが「人の生贄」を求める神であったので、「人身御供は良くないことである」となった時点で、悪神へと変えられ、それを英雄が倒す、という神話になったのだと思うわけです。母なる竜蛇女神に「人身御供を捧げよ」と、そもそも述べたのは誰であったのか。それは、おそらく長江の下流域で初子の赤子を魚神に見立てて、食べてしまっていた人々の習慣を拡大解釈して広めたものだ、と思うわけですが。何故「初子を食べるように」と人々は言われたのか。それは、シャーマンがそもそも「敵の間者」であって、敵が敵対する部族を手っ取り早く数を減らして弱体化させるために言いふらした思想ではなかったか、と思うわけです。自分で「初子を神と共に食べる祭祀をやれ」と言っておいて、それをやると、次には「人身御供を求める神は悪神である。」と言い張って、敵対する人々の神を強制的に悪神にしてしまうし、敵対する人々の習慣となっていたこと(この場合は初子食い)を「悪い」と決めつけて「悪い人々」と決めつけてしまわけです。他人に「良くないこと」をやるようにそそのかしておきながら、それをやると、今度は「お前が悪い」って、手のひらを返したのが、西欧の「竜退治」、すなわち「ゲイの修蛇退治」の思想なのだと思う。ということは、これが「八岐大蛇神話」にも延々と受け継がれることになると思うわけですが。こうやって、人を陥れるようなことは、今でもやってるよね? お家芸だよね? ゲイの子孫のカモネギさん? と思う。あたくしにはどちらかというと食傷気味の手法ですが。これを見るとスサノオの「八岐大蛇退治」も、本来は「八岐大蛇=奇稲田姫=母神」であって、スサノオは「妻をだまして殺す神」となると思うのですが。2000年前に中国にいたときから、そういのが「お家芸」だったのかよ、と「家長」はあきれておりますー;。出鱈目な測量をしておいて、測量が出鱈目なのはあんたのせい、ってよくも素人に対してぬけぬけと言えたものです。って、2年越で言っているわけですが。ひいじいさんの「ゲイ」とも仲良くしてるつもりなのですよ? 民話を読むと、あちこちでひいじいさんの「影」を見つけるし、見つけようとしてると思います。ということで、今年もよろしく御願いします、なのです<(_ _)>。