21年6月18日 その2

で、「ミトラ」に関しては、「ミトラス」ではないよ、「ミトラ(あるいはミスラ)」と言われる気がするわけで。「ミトラス」にしてしまうと、ローマの神サマになってしまうから駄目、と言われる気がするわけです。古代ローマ帝国は、多神教で大抵の神サマは容認されていたわけです。今で言えば、表向きは「宗教の自由」が認められていました。で、外国の神サマの神殿もあったし、イシス信仰、キュベレー信仰、ミトラス信仰と外国由来の神サマも大勢いました。でも、考えてみれば分かることですが、ローマの政治の上層部はユーピテル他、ローマの神々の信徒で、ユーピテルの命令で働いているに過ぎない、ともいえます。外国の神サマを祀ることを決めるのも、認めるのもユーピテル次第ですから、ローマに自分とこの神サマを祀って欲しい人達は、少なくともローマではユーピテルが一番偉い神サマだ、と認めざるを得ません。で、それが属州の神サマだったりしたら、力関係からいって、故郷に帰ってもユーピテルが一番偉い神サマだ、と認めざるを得ません。ということで、神々の間でも、暗黙の内に「序列」ができてしまうわけです。だから「ミトラス教」って言ったら、ミトラスを信じているように見えて、その上に何かもっと偉い神サマがいるはず。例えばいわゆるズルワーンと呼ばれる獅子頭の神とかが、「父なる神」とか「創造神」として「ミトラスの上」にいるはず。で、教団の上の方をローマ側の人々で固めてしまって、「父なる神」とか「創造神」=ユーピテル、ということにしてすり込んでおけば、結局信者はミトラスを信じているように見えて、ユーピテルの命令、すなわちローマの政治家の命令を聞くことにしかなりません。「父なる神」=「ローマのユーピテル(すなわち「ローマの政治家」)」という構造さえ作っておけば、誰でもローマの政治家の言いなりです。それも、「政治」ではなくて、「神を信じている」と当人に思い込ませて操ることができます。信者当人は、自分は政治に関わってるなんて思いもしないし、知らず知らずの内にローマに味方している、とも気が付かないのです。

 ローマにおける「ミトラス教」は、一種の救世主信仰で、キリスト教前の救世主信仰であり、キリスト教に大きな影響を与えた宗教ですが、数世紀で衰退しました。で、キリスト教です。「イエス・キリスト」は「神の子」とされるわけですから、みんなイエスを信じているようでいて、もうすでに「父なる神」の意志に従って動かされることになるわけです。一応、キリスト教ではこれを「ヤハウェ」と呼んで、ユダヤ教の「父なる神」と同じもの、としています。だから、本当にそう信じている人もいるかもしれません。でも、ローマ式に「父なる神」=「ローマのユーピテル(すなわち「ローマの政治家」)」として、教団の上層部をローマ人だけで占めてしまったら、イエスは単にユーピテルに使われるだけの子神、ということになります。そうすると信者は「ローマのユーピテル(すなわち「ローマの政治家」)に、イエスを通して使われる人々、ということになります。これが、ローマの宗教からの支配のからくりといえます。

 で、ローマ的な宗教は外国にも「布教」という形でどんどん拡がっていきます。キリスト教もそうだし、ミトラス教もそうでした。で、インドあたりで、小乗仏教という多神教の中に潜り込んで「大乗仏教」というものを作り出したと思われます。ミトラス教のミトラスは「弥勒菩薩」という形で潜り込みました。イエスの方は、初期のキリスト教ではイエス=アスクレピオース(ギリシャの医薬神)のように扱って布教していたので、「薬師如来」という形で潜り込みました。でも、後にミトラス教は廃れたので、イエスが「救世主」としての性格を受け継いで、「弥勒菩薩」もイエスの変形版のように取り扱われたのだと思います。というわけで、本家本元のローマでは「ミトラス教」は「キリスト教」に取って代わられる感じで消えてしまいましたが、仏教圏では「弥勒菩薩」と「薬師如来」という2つが「元は同じイエス」として残りました。で、表面的には「弥勒菩薩」は救世主的な菩薩となり、「薬師如来」の方は「病気平癒」等を司ることになりました。だいたい、大乗仏教になった時点で、弥勒菩薩も薬師如来も「一番偉い仏様」でないことは明らかです。その地位は低く抑えられていました。

 で、本日は外作業をしたり、出かけたりして。朝、遊水池の方でセグロセキレイの幼鳥が鳴いている声が聞こえたので、子育ての第2陣が巣立ったな、と思ったのでした。

 それから今朝方夢を見て。なんだか、自分が一人二役? みたいな夢で。自分はお姫様とその侍女? みたいな感じで。で、まだどちらも学生で同級生に光ちゃんがいて。お姫様の方は親が決めた婚約者がいて。でも、光ちゃんからもプロポーズされていて。婚約者との結婚式が迫っているときに、光ちゃんに会いに行って、婚約者とは結婚しないで、光ちゃんと結婚する、と言ってプロポーズの返事をして。で、話がうまく行きそうなので、次女の方は外に出て待機していたわけですが。光ちゃん王子サマの部下みたいな人が外に出て来たので「話はどうなった?」と聞いたら「うまくいって、10月に結婚式だから」と言われたので、「早すぎない?」と言ったら「もう待てないでしょ」と言われて。だったら、私も一緒に好きな人と結婚するかな、背の高い大きな人と、と思う、という夢で。・・・目が覚めて、最近なんだかおめでてたい系の夢が多いなー、と思う。10月に結婚、って急ぐなんて眞子ちゃんとKKの話みたいである。

 で、夜、Mステを見て。関ジャニ∞の兄さん達が、珍しく?ラブソングを歌っていて。村上君がなんだかうれしそうにしていたので、たぶんペットのPちゃんのお歌なのかなあ、と思ったのでした。