相変わらず、「資料採集」に励んでおります。ブラウザを酷使しすぎてダウンさせてしまうこともしばしば(泣)。
今日は良いお天気でしたので、その他に花の種なんかも少々蒔いてみました。種々の事情がありますので、まあ、ちょっとやそっと虐められても枯れないような丈夫な花たち限定という感じで。芽が出るのが楽しみです。
資料採集日和
思い切って、資料採集に専念してみた一日でした。
渭水あたりで迷子になっていたら、
炎帝神農って「農業」の神サマなんだから、長江文明に行かなきゃ
と思いついて、長江文明を漁りまくってみました。要するに、稲作中心の長江文明を興した人たちはチベット系の人たちで、でその子孫の一部は山東省あたりに住んでいて、姜斉という国を作っていて、その隣に燕という国があって、そのあたりが扶余族の勃興と関わり合っていると、どうやらそういう流れなのかと。
要するにチベット高原に起源のある神様だから、
豚の群れの中を探しても、本当のお父さんもお母さんもいないんだ??
ということで、千と千尋のラストの意味がやっと分かった気がするわけです。なるほど全くある意味、「そのとおり」なわけです。
資料整理の日
ここ2,3日は甲骨文字のフォントをダウンロードしたり、資料漁りに走っていたわけで、ようやく必要な資料の収集のメドがたちましたので、せっせと整理整頓しております。その合間にちょこちょこと執筆もしています。
なにせ、甲骨文字をダウンロードしたことで、東アジア世界にまで遂に足を踏み入れたわけですが、おかげで
東アジアのことも調べなければならなくなった
ので、渭水あたりで道に迷っております。全然知らないところという点では、古代中国も古代エジプトも同じなわけで、漢字がちょっと読めるくらいでは攻略するのが大変そうです。なんというか
渭水って誰かの胃液とかじゃないよね?(涙)
とかそういう感じなわけです。
見てわかったことなのですが、甲骨文字というのは、確かに漢字の原型であって、現在の文字にどうやって発展したのか、素人が見ても分かるものもあるわけです。でも、当たり前といえば当たり前ですが
原型となった甲骨文字をそのまま今の漢字に当てはめようとすると、昔と今で意味が違っているので、
同じ字を字合わせしよう、
みたいな感じで読もうとすると、つまずくかな、と。今の漢字にそのまま直せるからといって、直しても意味がどうなの?みたいになることに気が付いたわけです。そうすると、昔の人が使っていた意味の文章に直そうとすると、また違う漢字を使うようになるから、
ややこしいかな
とそういう感じなわけ。それに、一つの甲骨文字から複数の漢字が発生している場合にも、どの字の意味で使っているのかを考えなければならないわけで。例えば、wikipediaの賈湖契刻文字を今の漢字に直すのは簡単なのですよ。
目小殳日
となるわけです。王道的に、というか誰でも見た漢字のままに書くと。でも、どういう意味かというと、また一工夫が必要なわけです。私はこういう感じで訳してみたわけです。
天は地上の悪魔を見ている。
でも、きっと「悪魔」と言われた方の人から見ると
天地人
としても訳せるのではないかと思うわけです。言葉というのは奥が深いものなのだと悟ったわけです。
資料採集中です
採集した資料を整理するところまでおいつきません><。
夜になるとだいたい日記を書く暇も無くなるので、朝の内に書いておきます。
ヒクソス
なんとなく気になって、「ヒクソス」という言葉を調べていたわけです。何故かというと、古代エジプトに侵入したヒクソスの人々というのは、「ヘカ・カスウト」という言葉で呼ばれていたとのこと。
それって、「カスウト」の部分は、「カス」+「ウト」、要するに「蛙(太陽)」+「蛇(おそらく「太陽」)」のことで、東方由来の蛙太陽信仰と、メソあたりの太母信仰が習合してできた合成用語で、
「カス」→「kashu」→「hur」 と同じ意味。
「ウト」→「utto」→メソの太陽神かつエジプトのウアジェトと同じもの
ということで、思い切り子音を縮めると、「kw」という言葉に成り得ます。で、メソの太母ニンフルサグの書き言葉としての楔形文字が、「月」である「ニン」の部分以外のところを読むと、だいたいこういう意味のことが書いてあるわけです。
(ただし、ニンフルサグの楔形文字は、k→p、w→djmという感じで主に読むらしいので、「カスウト」とも読めるけれども、「パドメ」とも読めるわけ。そこに「月」を意味する「Nin」をつければ、そのままパドメ・アミダラということにーー;。)
で、まあパドメはおいておくとしても、習合された太母たちのことを現すのに、kwの順で書くのはメソ的なのかな、と思うわけです。
でも、ヒクソスは同じ「パドメ」でも、最初についているのが「ヘカ」ですから、パドメ・太陽とか、パドメ・母とか、そういう意味になるわけ。「ヘカ」って「母」を意味する言葉で、「母」を「はは」とか「かか」と読むのと
同語源
なわけ。でも西洋の「母」を現す言葉はだいたい「m」に取り憑かれてますので、
ヘカ
なんて使う人たちは、とっても珍しいな、と思ったわけです。で、メソで
kw
と書く、この習合太母のことを
エジプトではどう扱っているのか
ということになるわけです。たぶん、英語もろくすっぽ理解できない日本人がスピルバーグ監督やトールキン教授のためにできることといったら、
「失われたArk」
の
「k」
がどのように失われて消されてしまったのかということを書くことくらいなのかと思うわけです。何故なら、日本人はまだ
「口」
という言葉を持っているわけですから。口があれば、話すこともできるでしょう、と。世の中とはそういうことになっているらいいです。