本日の日誌

本日は、一日外仕事ができて。昼間は割と夏のように暑かったです。でも、今(夜)は、少し雨が降っています。

で、私の方は今日も書証の整理をして。だいたい、明日か明後日くらいには終わるだろう、と思うわけです。で、印刷の合間に、せっせと読んで。7番目の兄さんには、「ヨーロッパの西の端のアイルランドのケルトの古層には、漁撈民の神話の古層が残っているので、良く勉強するように、と言われる気がするわけで。で、「ジェイコブズから始めよう」と言われるので、「ケルト魔法民話集」を読み出して。

で、ケルトには、「長腕のルー」という太陽神がいるわけで。その父親はキアンといって、「豚」に変身することができるわけです。というか、豚の姿で敵に捕まって殺されてしまう、というか、そんな感じであって。で、息子のルーは、海神の養子でもあって、養父から特別な剣とか馬とかを貰ったり、借りたりしていて。要するに、「ルー」とは、「豚の太陽神(男性)」ですよねえ? と思う。そういう神はどこから来たのだろうか、と思う。

そして、ルーは普段は特別な槍を武器に使っていて。で、たまたまカイトリーも読んでいたわけですが、北欧神話のロキは、自分のした悪さの償いに、小人に特別な槍とか、船を作って貰うわけです。「ロキの宝」って、ケルトの「ルーの宝」と同じものなんじゃないの? ロキも太陽神なの? 子音からいって、ロキとはルーのことなんじゃないの? と思う。でも、ケルトのルーが普通の太陽神であるのに対して、北欧神話のロキは、トリックスターというか神々の中ではちょっと変わっていて、嫌われ者の存在であって。「何故なんだろう?」と思う。

そうすると、豚は長江文明で一番古く飼いだした動物であって。長江文明は、チベット系の虎の太陽女神を母神とする母系の人々と、やや父系の漁撈民の混血の文化であるので。母系の人々は「太陽=虎女神(水稲耕作としては蛙)、月=虎の獲物の男神(古い順に鹿、牛、豚など)」としてる。一方、月神を食べる「やや父系」の人々は「太陽=豚男神、月=植物(穀物)」としてる。だから、豚は、状況に応じて、月にも太陽にもなり得る。ルーやロキは「ルドラ神群のシヴァ」のことなので。インドには、「太陽=ドゥルガー、月=シヴァ」と、「太陽=シヴァ、月=サティー」という長江文明の形式が残されてる、と言われる気がするわけで@@。シヴァの持つ武器も槍である。要するに「豚の太陽神」の武器である「槍」とは、猪とか豚の牙のことなんだ? と思う。

でも、ルーはケルトでは、普通の神様で、悪神ではないです。ということは、古い時代のアイルランドは、漁撈民の文化が強くて、長江文明の「人食いの神」が「良い神様」になってるんだ? と思う。そうすると、「ルーは、祖父である邪眼のバラーを殺すでしょ。バラーとは、メソポタミアのバアルのことで、アイルランド以外では良き天候神とされてる。バラーは、ケルトでは北方からやってきた、悪神の一族の一人です。でも、バラーの娘は、アイルランドの神であるキアンの子供を産んで、それがルーです。バラーは「B」の子音で始まるから「狼」のことです。北方からやってきたバラーは、近親であるルーが敵の側についていて、そのルーに殺される。要するにバラーは黄帝のことで、ルーはその後継者のことです。ケルトの人々は本来的には印欧語族ではないので、印欧語族に文化は似ているけれども、漁撈民に近い伝承を持っている。北欧神話のロキが、特殊な悪い存在なのは、他の神々が黄河文明由来の神であるのに対して、ロキだけが長江文明由来の神だから、ロキだけ毛色が違う。」と言われる気がするわけで@@。ルーとバラーの伝承は、長江文明の側から見た黄帝の伝承なんだ? と思う。

でも、そういう「豚の太陽神」が強く信仰されているところほど、「人の犠牲」が盛んであったところですよ。ケルトの人々も良く生け贄を捧げた。北欧もそうだし、インドのサティー(寡婦殉死)もつい最近まで行われていた、と言われる気がするわけで@@。

で、中国の神話の方では、河の神を鎮めるために、毎年若い娘を「妻」として生け贄に捧げる祭祀のことが書いてあって。で、しかも祭祀を行う費用を、庶民から巻き上げて集める、ということをしていたから、この祭祀は評判が悪かったわけです。それって、あれだ、お祭りにかこつけて、庶民から金品を集めたら、それは「お布施」の始め、ということだよねえ、と思う。お祭りが主催者のお金儲けの道具に使われるようになっていて。そのあたりから、神々に対する畏敬の念も消えていったのではないか、と思う。

で、今日は午後から「音楽の日」を見ていて。大勢の兄さん達に結縁できて良かった、と思うのです。