24年11月7日 そういえば

あ、そうだ。

なかなかな祭祀で有名なコンド族の女神の名はタリ・ペンヌーといいます。

ミャオ族の兄妹の名前は・・・・ダロンとバロンといいます。二人合わせたら「タリ・ペンヌー」になります。

大母女神を焼き殺して、その記念に細切れ殺人祭祀を始めたことを記憶しているヤオ群と

大母女神が石をまき散らして人間を作ったことを覚えていて、それを新たに作り出した子神たちにやらせているミャオ群に分かれました。

日本では母親の大宜都比売が殺された後に、小さな狭姫がやってきて種をまきます。一応植物の種始祖神話が入っている分、苗族の伝承の方が日本の神話に近い、と考える所以である。要はヒョウタン伏羲君は父系の時代に付け加えられたもので、当初はタリ・ペンヌーが殺されて、小さなペンヌーちゃんが人々に種を持ってきてくれる、という話だったと思われます。でも、時代が下るとヒョウタン伏羲君が加えられ、更に時代が下ると、男神のニニギだけが降ってくるようになります。狭姫はどこに置いてきたんだーーー、ということになるのですが、ニニギは弥生日本人の神話なので。狭姫のことは縄文日本人が覚えていてくれたのだと思います。だから日本海側は女神信仰が今も強く残っているのです。

ちなみにうっとこの玉依姫も一人娘のバロンちゃんです。天皇家には伏羲の化身のニニギを押しつけたけど、自分ちのところには古い形式で小さ子女神の玉依姫しか残しませんでした。彼女は確か名古屋のあたりを開拓してたかと思います。

さらに付け加えると「雉も鳴かずば」の小豆娘も一人娘です。小豆盗んだのはどう見ても「黄帝」ですが、この話からは「とにかく何がなんでも女が悪い」という主旨以外出てきません(笑)。「to be or not to be」なんて、本当に言っている場合ではございませんww。誰が黄帝を殺したのか吟味しないとあたくしが父王の幽霊に悩まされてしまいます。

ちなみにあたくしのHNはダロンちゃんがローマに引っ越して名乗った「ユーノー」からとっております。元々は女神なのよ。ヒョウタン伏羲君じゃないのよ? 細切れ祭祀はいただけないけど、となります-;。

24年11月7日

 さて、執筆活動が忙しくて日記があまり書けません。あたくしちょっとだけ霊能力があって、幽霊もたぶん感じる・・・はず、と思うわけですが、ハロウィーンの日に先祖の王の幽霊を見まして(笑)。

「なんで?」

って思ったら

「父王の幽霊が求めるものは復讐でしょ。」

と言われました@@。おいおいおーい、というか、ついうっかりアキレウスのことをハムレットみたいって書いたら、あたくしにその役が回ってきたらしい-;。

「to be or not to be」

とかってくだくだ言うのは好きではないので、生きる方しか選びません。でもって、私刑は現代社会では違法だから~(笑)。ということで、せっせと執筆活動をしていました。

伏羲・女かについてあれこれ調べたり、考察していたりするのです。でもって袁珂大先生の本にはヤオ族の伝承が載っていて、これがミャオ族のものとは「全然違う」とあたくしには感じられるくらい違うわけ。しかもヤオ族の伝承の最後の方は、細切れの人肉が出てきたりして、どう見ても「原始的焼き畑農業の祭祀」みたいな感じで、あんまり水稲耕作文化の話らしく感じないわけで。なんで? と思う。水稲耕作だって人身御供は立てるけどもさあ??? という感じである。

でもって、チラチラとヤオ族について調べてみましたら、彼らは父系の人々で、焼き畑をやっていて、犬祖伝説を持っているそうで。槃瓠にちなんで盤姓の人が多いらしい。あー、早太郎の古里だー、やっぱり父系だーー、苗族が「母方の親戚」と呼ぶべきならば、瑶族は「父方の親戚」と呼ぶべき人達なんだーー、ということを悟る。伝承がいかにも「原始的焼き畑農業の祭祀」みたいなのは、ものすごく遠い先祖がそういう祭祀をやっていた時の名残なのだと思う。でも、槃瓠ちゃんは黄帝だから、炎黄の対立神話というのは、要は苗族と瑶族の対立神話だったんだけれども、彼らの子孫が中原に進出して夏を作ったから、中国全土の神話みたいに拡大しちゃったものなんだなーーー、と悟りました。

だから、瑶族の伝承では犬雷神は偉大で強権的な父親として描かれるし、苗族の伝承では雷神はちょっと悪者方向に変化する。瑶族は黄帝よりの伝承で、苗族が炎帝よりの伝承になるのは、それは出身母体の視点の違いから来るんだなあ、ということが分かったのでした。でも、日本の神話は全体的には苗族の方に似ている気がします。あちこちに石がばらまかれて人間になるところとか。そして苗族の「アペ父さん」には泣ける。袁珂大先生は、伏羲・女かの伝承を採るのに、ヤオ族ではなくミャオ族のバロンとダロンを採るべきだったのです。それは採集者のセンスの問題であると思うし、先祖の王の幽霊が求める「復讐」としてはそちらの方が適切だったかと(苦笑)。