No.78, No.77, No.76, No.75, No.74, No.73, No.72[7件]
赤い首輪をつけた蛙
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 201-203p
単純に「女神の恩寵を得た者が成功する」という神話の崩れたものであると思う。
類話は「豆よ、真っ二つに切ってやるぞ」、「病気の百姓女」。
#民話 #スイス #蛙 #女神 #ヨリンデとヨリンゲル
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 201-203p
単純に「女神の恩寵を得た者が成功する」という神話の崩れたものであると思う。
類話は「豆よ、真っ二つに切ってやるぞ」、「病気の百姓女」。
#民話 #スイス #蛙 #女神 #ヨリンデとヨリンゲル
by admin. ⌚ 2020年05月08日(金) 20:40:10 民話 <147文字> 編集
青い鳥
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 198-201p
若者が守護神(男性)の助力を得て、怪物を退治し、妻を得る、というモチーフはポセイドーンとアムピトリーテー型といえる。
鳥信仰は樹木信仰に通じるが、「天人女房」にも通じる物語であるので、その点からは女性(妻の化身)から助力を得ている、という点で、テーセウスとアリアドネー型ともいえる。
全体からいえば、聖者(父なる神)の部下である女神(青い鳥)の助力を得て成功する物語、といえる。これをワルキューレ型と呼びたい。
二人の男性の立場が入れ替わる点は、オシリスとセト的といえる。
#民話 #スイス #オシリスとセト #鳥 #鳥信仰 #樹木信仰 #怪物退治 #ワルキューレ
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 198-201p
若者が守護神(男性)の助力を得て、怪物を退治し、妻を得る、というモチーフはポセイドーンとアムピトリーテー型といえる。
鳥信仰は樹木信仰に通じるが、「天人女房」にも通じる物語であるので、その点からは女性(妻の化身)から助力を得ている、という点で、テーセウスとアリアドネー型ともいえる。
全体からいえば、聖者(父なる神)の部下である女神(青い鳥)の助力を得て成功する物語、といえる。これをワルキューレ型と呼びたい。
二人の男性の立場が入れ替わる点は、オシリスとセト的といえる。
#民話 #スイス #オシリスとセト #鳥 #鳥信仰 #樹木信仰 #怪物退治 #ワルキューレ
by admin. ⌚ 2020年05月08日(金) 20:03:07 民話 <324文字> 編集
蛇娘
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 187-194p
女主人公は「閉じ込められている乙女(冥界の女神)」といえる。冬になると活発になる、というのも「冬の象徴」のように思える。
女主人公が蛇の聟の禁忌(怒り)に触れて姿を消す(死ぬ)点は、三輪山的な蛇聟譚といえる。「エンリルとニンリル」的でもある。
貧しい若者は、女主人公を得ようとするが、失敗し、女主人公との仲は決裂する。女主人公が明確に「別の世界」へ行ってしまうので、「ゲイと嫦娥」的とする。
全体としては、怪物退治が失敗して、女主人公が兄弟(ここでは蛇)を選ぶ、という物語であると思う。「エンリルとニンリル」型の神話に、「怪物退治」、とくに「難題聟」の要素が不可されたものか。
女主人公が「死の呪い(冥界の蛇との結婚)」を魔女にかけられている点は、イナンナとエレシュキガル的といえるが、両者(呪いをかける方とかけられる方)のバランスが対等でない点はアテーナーとメドゥーサの関係を思わせる。これをメドゥーサ型と呼ぶ。
「ばらの姫」とは、かなり近縁的な物語だと感じる。
個人的には、エミリー・ブロンテの「嵐が丘」を彷彿とさせる物語だと思いました。
#民話 #スイス #蛇 #エンリルとニンリル #イナンナとエレシュキガル #ゲイと嫦娥 #呪い #運命の女神 #冬 #閉じ込められている乙女 #神 #難題聟 #人身御供 #蛇聟 #狩人 #怪物退治 #メドゥーサ #ヘビの冠
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 187-194p
女主人公は「閉じ込められている乙女(冥界の女神)」といえる。冬になると活発になる、というのも「冬の象徴」のように思える。
女主人公が蛇の聟の禁忌(怒り)に触れて姿を消す(死ぬ)点は、三輪山的な蛇聟譚といえる。「エンリルとニンリル」的でもある。
貧しい若者は、女主人公を得ようとするが、失敗し、女主人公との仲は決裂する。女主人公が明確に「別の世界」へ行ってしまうので、「ゲイと嫦娥」的とする。
全体としては、怪物退治が失敗して、女主人公が兄弟(ここでは蛇)を選ぶ、という物語であると思う。「エンリルとニンリル」型の神話に、「怪物退治」、とくに「難題聟」の要素が不可されたものか。
女主人公が「死の呪い(冥界の蛇との結婚)」を魔女にかけられている点は、イナンナとエレシュキガル的といえるが、両者(呪いをかける方とかけられる方)のバランスが対等でない点はアテーナーとメドゥーサの関係を思わせる。これをメドゥーサ型と呼ぶ。
「ばらの姫」とは、かなり近縁的な物語だと感じる。
個人的には、エミリー・ブロンテの「嵐が丘」を彷彿とさせる物語だと思いました。
#民話 #スイス #蛇 #エンリルとニンリル #イナンナとエレシュキガル #ゲイと嫦娥 #呪い #運命の女神 #冬 #閉じ込められている乙女 #神 #難題聟 #人身御供 #蛇聟 #狩人 #怪物退治 #メドゥーサ #ヘビの冠
by admin. ⌚ 2020年05月08日(金) 09:35:09 民話 <627文字> 編集
大きな睦月 ATU1541+ATU1384+ATU1229*+ATU1202
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 185-187p
主人公は妻と決裂し、流転の後、和解する。
「いなくなった妻を探す夫」の変形版(パロディー)といえる。
#民話 #スイス #愚か妻 #妻以外の女を探す夫 #パロディー #長い冬のために #夫が妻と同じくらいの愚か者を3人探す #干し草フォークで木の実をすくう #危険な鎌
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 185-187p
主人公は妻と決裂し、流転の後、和解する。
「いなくなった妻を探す夫」の変形版(パロディー)といえる。
#民話 #スイス #愚か妻 #妻以外の女を探す夫 #パロディー #長い冬のために #夫が妻と同じくらいの愚か者を3人探す #干し草フォークで木の実をすくう #危険な鎌
by admin. ⌚ 2020年05月08日(金) 08:46:12 民話 <208文字> 編集
ラ・ラメー ATU400
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 179-185p
主人公が流譚する原因は「ゲイ流譚」型である。主人公が逃走する「呪的逃走」的な場面が、物語の最初に来る点が珍しいか。
前半は主人公が試練に打ち勝って、女主人公との結婚を勝ち取る物語である。
女主人公と主人公が決裂する場面は、「主人公の眠り(死)」であるため、変形はしているがエレシュキガルとイナンナとドゥムジの関係を思わせる。女主人公の死や苦難によって入れ替わるわけではないので、「瓜子姫」型とはせず、「竹取」型としたい。
前半部分の類話は「七人の乙女たち」である。鳥に乗って逃げる点は「宝石の山」と類似している。肉を食べさせる点は「マリク・ハッサン」と類似している。
#民話 #スイス #いなくなった妻を探す夫 #王女出題 #ハンカチ #鳥 #怪鳥 #動物神 #鹿 #二十日鼠 #昆虫 #呪い #悪魔 #難題聟 #異類嫁 #禁忌 #言うな #ラ・ラメー #イナンナとエレシュキガル #ドゥムジ #ゲイ流譚 #人身御供 #いなくなった妻を捜す夫
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 179-185p
主人公が流譚する原因は「ゲイ流譚」型である。主人公が逃走する「呪的逃走」的な場面が、物語の最初に来る点が珍しいか。
前半は主人公が試練に打ち勝って、女主人公との結婚を勝ち取る物語である。
女主人公と主人公が決裂する場面は、「主人公の眠り(死)」であるため、変形はしているがエレシュキガルとイナンナとドゥムジの関係を思わせる。女主人公の死や苦難によって入れ替わるわけではないので、「瓜子姫」型とはせず、「竹取」型としたい。
前半部分の類話は「七人の乙女たち」である。鳥に乗って逃げる点は「宝石の山」と類似している。肉を食べさせる点は「マリク・ハッサン」と類似している。
#民話 #スイス #いなくなった妻を探す夫 #王女出題 #ハンカチ #鳥 #怪鳥 #動物神 #鹿 #二十日鼠 #昆虫 #呪い #悪魔 #難題聟 #異類嫁 #禁忌 #言うな #ラ・ラメー #イナンナとエレシュキガル #ドゥムジ #ゲイ流譚 #人身御供 #いなくなった妻を捜す夫
by admin. ⌚ 2020年05月07日(木) 23:00:32 民話 <486文字> 編集
「ペルシアの神話伝説 世界神話伝説大系4 名著普及会」
インドのヤマ(Yama)(人類の始祖)、北欧神話のユミル(Ymir)と同語源。
神より一本の黄金の矢、黄金をこめた一本の鞭、聖なる火を送られる。
「恐ろしい冬」を囲繞地の中で過ごす。(「ノアの箱舟」的である。)
禁忌の食物を食べ、不老不死を失う。(「アダムとイブ」に類似している。)
イマとイマク(妹)は悪魔と婚姻し神を裏切る。(「アダムとイブ」は悪魔にそそのかされ神を裏切る。)
アジ・ダハーカ(Azhi Dahaka)という怪蛇に殺される。(「アダムとイブ」は蛇に化けた悪魔にそそのかされ、不老不死の生命を失う。)
語源的には、
ドゥムジ、タンムーズ、デモポン、テリピヌ
アドニス、アッティス、アダム
と類似があるか。
性質的には、エンキ、オシリス、浦島太郎、(蛭子)にも類似する。
この系統の神(あるいは特別な人間)は、「死」と関連があり必ず死ぬ(あるいは異界を旅する、一時的に眠りにつく、等)。
そして、その「死」にはなにがしかの神話的意味が存在する。
ジャムシード王の隠された宝がどこかに埋められている、という民間伝承があるようである。「甥と叔父」参照。
#神話 #イラン #ペルシア #ゾロアスター教 #英雄 #蛇 #イナンナとドゥムジ