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固有名詞は可能な限りWikipediaに準ず

No.308, No.307, No.306, No.305, No.304, No.303, No.3027件]

トロルの旅立ち
「フェアリーのおくりもの トマス・カイトリー」 38-39p

 人間には姿の見えないトロルが川を越えて引っ越す、という物語。
 「帽子の中に土を入れる」と「トロルの姿が見えるようになる」というまじないは、「土の中に埋められればトロルと同じ次元の住人になれる」といういわゆる'''岩戸型の棄老の精神を暗喩した名残'''であろうと思う。

#民話 #デンマーク #トロール #棄老 #岩戸型

by admin. 民話 <202文字> 編集

こえおけの温泉
「読んで 遊んで とっぴんぱらたからぎけのり 新長野のむかし話 長野県国語教育学会編」 137p、コラム

 詳細は不明。
 狐にいたずらした男が報復された話のようである。

#昔話 #長野県 #中信 #狐 #報復

by admin. 昔話 <115文字> 編集

美女と野獣
「世界の民話2 南欧 ぎょうせい」 3-19p

 有名な「美女と野獣」である。

 大きく2つの要素からなっており、一つは「特定の娘(末娘)と野獣」の婚姻譚である。怪物退治の要素はない、あるいはほとんどない。野獣は娘の裏切りにあって死にかかるが、娘が助けることとなっている。娘を野獣から助ける英雄は登場しない。要は、「クピードーとプシュケー型」でも「エンリルとニンリル型」でも良いのだが、人身御供に対して肯定的な物語といえる。

 妹に意地悪して(一応)罰せられる姉がいるのも「クピードーとプシュケー」的だが妹と野獣の婚姻を邪魔しようとしたから罰せられたのであって、罰せられた原因は「妬み」となっている。

 野獣は金持ちであり「バラの花」の化身である。よって、植物神でもあり、樹木神でもある、といえる。折ってはいけない(殺してはいけない)樹木神を殺してしまったから、神を再生させるために娘の生贄が必要とされる、とそのような思想が崩れたもののように思われる。

 娘が父親の身代わりになったりする自己犠牲の精神、神(野獣)の再生のモチーフはキリスト教をなぞらえたもののようにも思える。

参考:美女と野獣

#民話 #フランス #人身御供 #イナンナとエレシュキガル #クピードーとプシュケー #エンリルとニンリル #妬み型 #ゲシュティンアンナ型 #カトリック

by admin. 民話 <589文字> 編集

お寺の小僧さん
「読んで 遊んで とっぴんぱらたからぎけのり 新長野のむかし話 長野県国語教育学会編」 137p、コラム

 木曽福島町興善寺の稲荷に関する伝承である。これもハッピーエンドではない。

 これも、いわゆる「炎黄闘争」が非常に長い時を経て崩れた形式の物語といえると思う。普通は狐は人を化かすものであるのだが、ここでは「良い狐」として描かれていることが興味深く感じる。興善寺には木曽義仲の墓もあるとのことである。

参考文献:木曽の民話民宿松尾 HPより(最終閲覧日:22-09-06)

#昔話 #長野県 #中信 #狐 #非業の死

by admin. 昔話 <273文字> 編集

大名行列
「読んで 遊んで とっぴんぱらたからぎけのり 新長野のむかし話 長野県国語教育学会編」 137p、コラム

 これも玄蕃之丞狐の物語である。

#昔話 #長野県 #中信 #狐

by admin. 昔話,固有神獣 <92文字> 編集

汽車を止めた玄蕃之丞狐
「読んで 遊んで とっぴんぱらたからぎけのり 新長野のむかし話 長野県国語教育学会編」 130-136p

 玄蕃之丞狐とは、塩尻宿から贄川宿辺りに住んでいた、といわれるいたずら好きの狐の親分のことであるらしい。しかし、その最後は人間と争って非業の死を遂げるらしい。狐がかつて信仰の対象であったことの名残と、非業の死を遂げた者を神格化する習慣などが相まった物語といえようか。

 西欧におけるトロール等の物語と、「いたずら好きな半神的存在に対する信仰」、「それらに対する最終的な人間の勝利」という点で比較してみると面白いかもしれない、と思う。

 いわゆる「炎黄闘争」が非常に長い時を経て崩れた形式の物語といえる。

参考文献:玄蕃之丞狐長野県:歴史・観光・見所 より(最終閲覧日:22-09-06)

#昔話 #長野県 #中信 #狐 #非業の死

by admin. 昔話,固有神獣 <386文字> 編集

ネコに変身したトロル
「フェアリーのおくりもの トマス・カイトリー」 32-34p

 若いトロールと老いたトロールの女性を巡る争い譚、なのだが、若いトロールは何かをするわけではなく「時期を待っているだけ」であるので、その点は「ものぐさ太郎」的である。
 「怪物退治譚」というよりは、もっと端的な「炎黄神話」の崩れであると思う。黄帝も、炎帝も中原の出身ではなく、古代中国の人々にとって「よそ者」であったとすれば、古代中国の人々にとって「炎黄の争い」も、このトロール達の争いのようなものとして、その目に写ったのではないだろうか。
 「クヌレムレ」という名前のトロールが登場するが、私の考えでは、当然その起源は「熊」という言葉であると思う。
 
#民話 #デンマーク #トロール #猫 #ものぐさ太郎 #変身

by admin. 民話 <352文字> 編集

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