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固有名詞は可能な限りWikipediaに準ず

No.216, No.215, No.214, No.213, No.212, No.211, No.2107件]

法蔵寺のネコ
「長野のむかし話 長野県国語教育学会編」 168-171p

 お寺で飼われていた猫に、霊力(法力?)が宿って奇跡や恩返しをした、という話。長野県には唐猫に対する信仰もあるし、猫に若干稲荷的な性質をもたせて語られることが多い気がする。
 また、小川村、鬼無里(長野市)、美麻村(現白馬村)は、かつては修験道の道で行者の行き来があった地域なので、「仏教説話」的な物語の成立には、修験道が関わったかもしれない、と思う。
 内容よりも、昔(江戸時代くらい)の日本の葬式に関する風俗がうかがい知れて、楽しい物語である。

 小川村瀬戸川にある霊験山法蔵寺に伝わる伝説である。宝蔵寺には猫塚があったり、猫供養を行ったりしているそうです。

#伝説 #長野県 #北信 #鬼無里 #猫 #報恩譚 #仏教 #修験道

by admin. 伝説,固有神獣,固有地名 <356文字> 編集

ヘビの恩返し
「長野のむかし話 長野県国語教育学会編」 162-167p
「読んで 遊んで とっぴんぱらり 新長野のむかし話 長野県国語教育学会編」 56-61p、タイトルは「へびのシガ」に変更された。内容にもかなりの改変がある。理由は不明。

 蛇というのは水神の象徴でもあると思う。水に関する神に恩があって、そのお返しに祟りを受けない、のみならず命まで貰ってしまう、というのは、「伏羲と雷公」の物語、いわゆる「洪水神話」の話の骨組みであると思う。ただし、本物語は、「人間が神を助けた」という性質が強いので、西欧的な「ノアの箱船」が起源というよりは、「伏羲と雷公」の物語の方が近くて起源に相応しいと思う。
 外国では神は「絶対的な存在」とされることが多い、と思うのだが、本物語は図々しく人間が神に恩返しを求める話である。日本人の宗教観を探る上でも興味深い物語といえる。

#昔話 #長野県 #中信 #怪物退治 #報恩譚 #求恩返し譚 #蛇

by admin. 昔話 <420文字> 編集

ポーチュン
「妖精の誕生 トマス・カイトリー」 167-168p

 ポーチュンの性質についての13世紀の概念。
 馬に関しては「天竜川のカワランベ」と類似性がある。

 参照:ポーチュン

#民話 #イングランド #妖精 #家付精霊 #馬 #水神

by admin. 民話 <210文字> 編集

フェアリーの宴会
「妖精の誕生 トマス・カイトリー」 165-166p

 フェアリーの宴会から杯を盗んできた話。
 「オーゲルブの教会に奉納された杯」、「スヴェンド・フェリングと女エルフ」が類話である。

 参照:妖精椀貸伝説

#民話 #イングランド #妖精 #椀貸伝説

by admin. 民話 <222文字> 編集

荻野池の機織り姫
峰街道(天空の道、大町峰街道、善光寺峰街道)、伝説 萩野池の機織り姫
「信州新町歴史蹟研究者 長野郷土史研究会員竹内、平成8年」

 池に身投げした織女が、池の主となって椀貸をした、という物語。
 死者がそのまま神的な存在となる、という考え方は「御霊信仰」に通じるのではないだろうか。
 
参照:荻野池
 
#昔話 #長野県 #北信 #織女 #椀貸伝説 #水神

by admin. 伝説,固有地名 <193文字> 編集

弥太郎ごんげん
「長野のむかし話 長野県国語教育学会編」 159-161p
「読んで 遊んで とっぴんぱらり 新長野のむかし話 長野県国語教育学会編」 48-51p、タイトルは「虚空蔵山の大蛇」に変更された。

 山の主の大蛇を助けて、報恩を受ける話。大蛇が雨乞いの神であるので、水神といえるが、報恩で行う奇跡の内容が、「願いをかなえること」だったり、「死者を蘇生させること」だったりして、「蘇民将来」の物語群に近い内容と考える。「死者の蘇生」は、世界的に見れば、いわゆる「キリスト教神話」で大きく取り上げられるテーマであり、「善行の報い」のようにアジアの民話にもその影響が認められるものである。「死者の来世での再生が良いものであるように」と願って修行や供養を行うのが仏教の思想であるので、仏教的ではない、やや異質な物語と感じる。畝尾都多本神社の泣沢女神のように、一部の水神が蘇生に関係するという思想は古くからあったのかもしれないが、純粋な仏教というよりは、「祇園信仰」的な思想が強い物語と感じるので、物語の成立時期はそれほど古くなく、修験道が盛んになってから以降のものではないか、と思う。
 
参照:蘇民将来水神
 
#昔話 #長野県 #中信 #蛇 #報恩譚 #蘇民将来 #願い型 #蘇生型 #祇園信仰 #竜 #龍 #水神

by admin. 伝説,固有地名 <563文字> 編集

百姓とニクス
「妖精の誕生 トマス・カイトリー」 158-159p

 ニクスの性質を示した物語。ニクスに捕らえられた魂を解放する点は「怪物退治」の変形版といえるか。

 参照:ニクス

#民話 #ドイツ #ニクス #河伯 #水神

by admin. <116文字> 編集

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