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固有名詞は可能な限りWikipediaに準ず

No.229, No.228, No.227, No.226, No.225, No.224, No.2237件]

「フェアリーの子牛の丘」の伝説
「妖精の誕生 トマス・カイトリー」 200p

 短い物語ではあるが、笛を吹く者が怪物を退治する、という物語の崩れであるように思う。
 いわゆる「動物番」の一種ではないだろうか。

#民話 #アイルランド #フェアリー #変身 #牛 #笛

by admin. 伝説,起源・由来,固有地名 <135文字> 編集

ふたつのことば
「シルクロードの民話 パミール高原」 269-279p

 お金を出して格言を買う話。
 長い間、家を離れていた主人公が、格言のおかげで妻と子供を殺さずに済んだ、という点が特徴である。

#民話 #中国 #叡智 #箴言 #猫 #雌鶏

by admin. 民話 <124文字> 編集

まま子のクリ拾い
「長野のむかし話 長野県国語教育学会編」 195-198p

 いわゆる「姥皮」型の物語。「継子虐め」と組み合わされた物語で、最後はハッピーエンド型である。
 西欧では「ホレのおばさん」に相当するものは、日本では「山姥」と言われることが多い。

 「黄金のベテリと松やにバビー」が類話といえる。

参照:姥皮

#伝説 #長野県 #北信 #栗 #山姥 #姥皮 #継子虐め #冥界

by admin. 昔話 <257文字> 編集

とりかえ子
「妖精の誕生 トマス・カイトリー」 189-191p

 「とりかえ子」への対応を「召使いの少女」が行うところは「とりかえ子(スカンジナビア)」と同じ。
 本物語では「とりかえ子」は召使いの仕事を手伝ってくれたりして、家付精霊のような性質を持っており、全く役に立たないわけではない。それが本物語の特徴と思える。

 類話は「とりかえ子(スカンジナビア)」、「とりかえ子(ドイツ)」

 参照:取り替え子

#民話 #スコットランド #フェアリー #取り替え子 #家付精霊

by admin. 民話 <341文字> 編集

親捨て山
「長野のむかし話 長野県国語教育学会編」 192-194p

 いわゆる「姥捨て山」型の物語。「枝折り型」と「難題型(木の棒型)」の複合型である。「うばすて」というと長野県の「冠着山」が有名だが、本物語は栄村で採取された。
 類話は「金のかめ」。

参照:うばすてやま

#伝説 #長野県 #北信 #姥捨山 #枝折り #木の棒

by admin. 昔話 <263文字> 編集

フェアリーの乳母
「妖精の誕生 トマス・カイトリー」 188-189p

 異界の住人が産婆を求める場合(求産婆)とほぼ同じ話。
 「目の膏薬」に関するエピソードがある点も同じ。
 類話は「ピクシーのお産」、「トロルのお産」。

#民話 #スコットランド #妖精 #求乳母

by admin. 民話 <143文字> 編集

おとっとこよし
「長野のむかし話 長野県国語教育学会編」 189-191p

 イェンゼンのことは個人的には好きではないのだが、「芋といえばハイヌウェレ」というくらい(?)ハイヌウェレ型神話は有名な話である。この物語は一般的なハイヌウェレ型神話よりも更に古い時代の「ハイヌウェレ型神話」といえると考える。

 西欧では「末子成功譚」が多いが、東アジアから環太平洋周辺地域のオーストロネシア語族の文化圏の中には「兄と弟」の組み合わせで、原因は様々だが、弟が唐突に死ぬ、というパターンの物語がままある。本物語もそのような国際的な物語の1つであって、台湾やポリネシア等に類話がみられる。

 本物語に限っていえば、これはホトトギスというの由来譚と、5月の端午の節句に芋汁を食べることの由来譚でもある。芋名月は日本では中秋の行事とされることが多いが、鬼無里では5月の節句の行事であったことが分かる。そして、兄が鳥の化身であり、弟が山芋の化身であることが分かる。これを動物神や植物神の擬人化、とみるのか、人を動物や植物になぞらえている、とみるのか、ということになるが、管理人は後者であると思う。

 なぜ、人間を動物や植物になぞらえるのか、といえば、その理由は「階級」や「身分」というものを示し、誰が「上の身分」で、誰が「下の身分」であるかを示しているし、それぞれの社会的役割を示しているものとも考える。兄は「鳥」であって、木の枝の高いところに住み、弟たちを支配する。山芋は、地面の下に存在し、一番低いところに生息するものなので、それが「身分の低さ」を示すし、支配しかされない。そのような観点から見れば、本物語は「身分の低い者は上位の者の食べ物である」とか「上位の者は身分の低い者の生殺与奪件を握る」という階級社会の理論や思想を示す、社会学的な物語あるいは「説話」とすらいえると考える。

 階級社会の発生は、父系文化の発生と一致し、良渚文化にまで遡る。本物語に暗喩される「身分的に上位の者は下位の者を食い物にして当然である」という思想が、父系文化と階級社会を支えてきた思想だと理解すれば、大国が小国を一方的に「悪者」と決めつけて理不尽に攻撃するようなことを正当化する根本的な思想が、5500年ほど前に長江下流域の水稲耕作民から発生したものであって、人類はそこから5000年以上たっても、「父系文化の根本的思想」から抜け出すことができないでいることが分かる。この思想の問題の根は山芋の根よりも更に深いところまで潜り込んでいるように思える。そして、鬼無里・長野市信州新町あたりには、古い時代のハイヌウェレ型神話に関係する民話・伝承が多く残され、独特な地域であるなあ、と思う。(今のところ信州新町はなんだか「泥棒村」みたいなノリになっちゃっていて、呆れかえるばかりである。まあ、ここのところ1600年くらいはそういうノリだったのかもしれませんがー;。)

参照:序列殺人

#昔話 #長野県 #北信 #鬼無里 #ほととぎす #鳥 #山芋 #植物 #ハイヌウェレ #序列殺人

by admin. 昔話,起源・由来 <1281文字> 編集

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