No.156
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2023年02月14日(火) 17:51:41
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「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 279-294p
主人公が旅に出る動機が自らの浪費と借金の取り立て目的である点は近現代的な設定といえる。
全体としては「怪物退治」の変形版だが、「結婚」を手に入れるためには、怪物退治ではなく、呪いのかけられた幽霊の魂の救済が必要とされる。神父を冒涜すると呪われる、とか、神に仕える者がそんなことをして良いのか、とも思うがキリスト教に対する畏怖の念を植え付けるには充分であろう。
最後に宝を手に入れたのみならず、借金の取り立て問題まで解決できたところは、キリスト教に対する信仰のおかげ、という分かりやすい説話譚といえるか。
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