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固有名詞は可能な限りWikipediaに準ず

No.77, No.76, No.75, No.74, No.73, No.72, No.717件]

赤い首輪をつけた蛙
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 201-203p

 単純に「女神の恩寵を得た者が成功する」という神話の崩れたものであると思う。
 類話は「豆よ、真っ二つに切ってやるぞ」、「病気の百姓女」。

#民話 #スイス #蛙 #女神 #ヨリンデとヨリンゲル

by admin. 民話 <147文字> 編集

青い鳥
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 198-201p

 若者が守護神(男性)の助力を得て、怪物を退治し、妻を得る、というモチーフはポセイドーンとアムピトリーテー型といえる。
 鳥信仰は樹木信仰に通じるが、「天人女房」にも通じる物語であるので、その点からは女性(妻の化身)から助力を得ている、という点で、テーセウスとアリアドネー型ともいえる。
 全体からいえば、聖者(父なる神)の部下である女神(青い鳥)の助力を得て成功する物語、といえる。これをワルキューレ型と呼びたい。
 二人の男性の立場が入れ替わる点は、オシリスとセト的といえる。

#民話 #スイス #オシリスとセト #鳥 #鳥信仰 #樹木信仰 #怪物退治 #ワルキューレ

by admin. 民話 <324文字> 編集

妖精のおはなし
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 194-198p

 前半は「2人兄弟」譚。豊穣を得るために一人が死ぬ、という展開はナルト叙事詩のゼラセとエクセルテグを思わせる。西欧にはこのパターンの「始祖伝説」が多いのか。
 類話は「こびとのチュルリヴィルリ」。
 前半部分の類話は「大王の三人の妻」。

#民話 #スイス #オシリスとセト #異類嫁 #妖精 #禁忌 #食べるな #真名 #小麦 #鶴女房 #いなくなった妻を探す夫 #セクメトの失踪 #2人兄弟

by admin. 民話 <245文字> 編集

蛇娘
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 187-194p

 女主人公は「閉じ込められている乙女(冥界の女神)」といえる。冬になると活発になる、というのも「冬の象徴」のように思える。
 女主人公が蛇の聟の禁忌(怒り)に触れて姿を消す(死ぬ)点は、三輪山的な蛇聟譚といえる。「エンリルとニンリル」的でもある。
 貧しい若者は、女主人公を得ようとするが、失敗し、女主人公との仲は決裂する。女主人公が明確に「別の世界」へ行ってしまうので、「ゲイと嫦娥」的とする。
 全体としては、怪物退治が失敗して、女主人公が兄弟(ここでは蛇)を選ぶ、という物語であると思う。「エンリルとニンリル」型の神話に、「怪物退治」、とくに「難題聟」の要素が不可されたものか。
 女主人公が「死の呪い(冥界の蛇との結婚)」を魔女にかけられている点は、イナンナとエレシュキガル的といえるが、両者(呪いをかける方とかけられる方)のバランスが対等でない点はアテーナーとメドゥーサの関係を思わせる。これをメドゥーサ型と呼ぶ。
 「ばらの姫」とは、かなり近縁的な物語だと感じる。
 個人的には、エミリー・ブロンテの「嵐が丘」を彷彿とさせる物語だと思いました。

#民話 #スイス #蛇 #エンリルとニンリル #イナンナとエレシュキガル #ゲイと嫦娥 #呪い #運命の女神 #冬 #閉じ込められている乙女 #神 #難題聟 #人身御供 #蛇聟 #狩人 #怪物退治 #メドゥーサ #ヘビの冠

by admin. 民話 <627文字> 編集

大きな睦月 ATU1541+ATU1384+ATU1229*+ATU1202
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 185-187p

 主人公は妻と決裂し、流転の後、和解する。
「いなくなった妻を探す夫」の変形版(パロディー)といえる。

#民話 #スイス #愚か妻 #妻以外の女を探す夫 #パロディー #長い冬のために #夫が妻と同じくらいの愚か者を3人探す #干し草フォークで木の実をすくう #危険な鎌

by admin. 民話 <208文字> 編集

ラ・ラメー ATU400
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 179-185p

 主人公が流譚する原因は「ゲイ流譚」型である。主人公が逃走する「呪的逃走」的な場面が、物語の最初に来る点が珍しいか。
 前半は主人公が試練に打ち勝って、女主人公との結婚を勝ち取る物語である。
 女主人公と主人公が決裂する場面は、「主人公の眠り(死)」であるため、変形はしているがエレシュキガルとイナンナとドゥムジの関係を思わせる。女主人公の死や苦難によって入れ替わるわけではないので、「瓜子姫」型とはせず、「竹取」型としたい。
 前半部分の類話は「七人の乙女たち」である。鳥に乗って逃げる点は「宝石の山」と類似している。肉を食べさせる点は「マリク・ハッサン」と類似している。

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by admin. 民話 <486文字> 編集

三つの黄金のりんご ATU314
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 171-179p

 「見るな」の禁忌が2種類登場する。悪魔の住処(冥界)の一部を見てはならない、とされる。見てはならない部分は、「冥界の女主人(女神)」の一部とすべきであろう。
 冥界から逃げ出した若者が「帽子」を被る点は「鉢かづき姫」と類似している。これも「見るな」の禁忌の変形といえる。若者が冥界で神のような超常的な能力を得て、神と同じ禁忌を有するようになったといえる。冥界からの逃走場面と、物語の後半部分で「馬」が若者の守護神的に働いている点をみると、馬と主人公は一体のもので、主人公は本来「馬の神」であり「男神」であったと考えられる。一番近いのは、ギリシャ神話のポセイドーンではないだろうか。彼は当然自らの力で花嫁を獲得する。馬が重要視される点もギリシャ的な物語か。
 一方、女主人公は、少なくとも若者の正体を見破ることのできる能力を持った「女神」といえる。これはアリアドネー型女神の非常に崩れたものといえるだろうか? 林檎にまつわる乙女である点は、ナルト叙事詩のゼラセを思わせる。
 馬に助けて貰う話なので、オーディン型とした。呪的逃走は馬による魔法に助けられる。

 物語の前半は「魔法使いの弟子」的、後半は「難題婿」的な物語である。立場が一番弱い若者が成功する、という点で「末子成功譚」的である。
 馬の名前は「バイヤルト」。
 
#民話 #スイス #3人男 #魔法使いの弟子 #禁忌 #見るな #白い婦人 #悪魔 #変身 #馬 #帽子 #呪的逃走 #庭師 #林檎 #蛇 #鷲 #難題聟 #3人姉妹 #ゲイ流譚 #末子成功譚 #オーディン #黄金の若者 #鉢かづき姫

by admin. 民話 <731文字> 編集

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