No.187, No.186, No.185, No.184, No.183, No.182, No.181[7件]
とりかえ子
「妖精の誕生 トマス・カイトリー」 110-112p
「フェアリーのおくりもの トマス・カイトリー」 36-38p
「とりかえ子」について2篇。
「とりかえ子」とは、精霊が赤ん坊をさらう代わりに、自分の子供を置いていってしまった、その子供のこと。
普通の赤ん坊と違って、異様な行動をしたり、成長が普通でなかったりする。
人々は知恵を使って、とりかえ子を追い出し、本物の赤ん坊を取り戻そうとする。
「とりかえ子」は大声で叫んだり、異常な大食いであったりして、まるで古代中国の饕餮のようである。
類話は「とりかえ子(スコットランド)」、「とりかえ子(ドイツ)」
#伝説 #スカンジナビア #デンマーク #北欧 #トロール #取り替え子 #饕餮
「妖精の誕生 トマス・カイトリー」 110-112p
「フェアリーのおくりもの トマス・カイトリー」 36-38p
「とりかえ子」について2篇。
「とりかえ子」とは、精霊が赤ん坊をさらう代わりに、自分の子供を置いていってしまった、その子供のこと。
普通の赤ん坊と違って、異様な行動をしたり、成長が普通でなかったりする。
人々は知恵を使って、とりかえ子を追い出し、本物の赤ん坊を取り戻そうとする。
「とりかえ子」は大声で叫んだり、異常な大食いであったりして、まるで古代中国の饕餮のようである。
類話は「とりかえ子(スコットランド)」、「とりかえ子(ドイツ)」
#伝説 #スカンジナビア #デンマーク #北欧 #トロール #取り替え子 #饕餮
by admin. ⌚ 2022年02月28日(月) 18:06:27 伝説 <341文字> 編集
トロルと踊った少女
「妖精の誕生 トマス・カイトリー」 109-110p
少女が冥界へ行って戻ってくる話。
踊りが「禁忌」となっていて、少女は時間と正気を失う。
浦島的な部分については「あの世で過ごした一夜」が類話。
正気を失う点については「底革のハンス」が類話である。
ダンスと関連する点については「フェアリーの住居にはいった若者」が類話である。
#民話 #スカンジナビア #デンマーク #北欧 #トロール #踊り #狂気 #浦島太郎
「妖精の誕生 トマス・カイトリー」 109-110p
少女が冥界へ行って戻ってくる話。
踊りが「禁忌」となっていて、少女は時間と正気を失う。
浦島的な部分については「あの世で過ごした一夜」が類話。
正気を失う点については「底革のハンス」が類話である。
ダンスと関連する点については「フェアリーの住居にはいった若者」が類話である。
#民話 #スカンジナビア #デンマーク #北欧 #トロール #踊り #狂気 #浦島太郎
by admin. ⌚ 2022年02月27日(日) 10:05:03 民話 <240文字> 編集
じゅうにのかみのおたのすけ
「長野のむかし話 長野県国語教育学会編」 91-94p
「狐に化かされる」小編が4つ語られる。
狐神に対する信仰は、日本では「稲荷信仰」に集約されるが、その起源は古代中国の西王母の随獣である「九尾の狐」にまで遡ると思う。
狐神は人に恩恵を与えてくれるだけでなく、道に迷わせたり、幻を見せたりする神であり、その結果、狐の好物とされている食べ物を人間から取り上げたりする。
化かされると、道に迷ったりする結果、人が命を落とすことも少なくないように思う。
「化かす」とは、神の所業としては「祟り」に似たものだと思うが、動機は餌のためであったりして、姿だけでなく性質も獣的な面を強く残しているのが狐神の特徴であるような気がする。
筑北村(旧坂北村)の里坊稲荷には7年に一度「狐の嫁入り」行列が披露される、珍しいお祭りがある。
#昔話 #長野県 #中信 #稲荷 #狐 #動物 #化かす #祟り
「長野のむかし話 長野県国語教育学会編」 91-94p
「狐に化かされる」小編が4つ語られる。
狐神に対する信仰は、日本では「稲荷信仰」に集約されるが、その起源は古代中国の西王母の随獣である「九尾の狐」にまで遡ると思う。
狐神は人に恩恵を与えてくれるだけでなく、道に迷わせたり、幻を見せたりする神であり、その結果、狐の好物とされている食べ物を人間から取り上げたりする。
化かされると、道に迷ったりする結果、人が命を落とすことも少なくないように思う。
「化かす」とは、神の所業としては「祟り」に似たものだと思うが、動機は餌のためであったりして、姿だけでなく性質も獣的な面を強く残しているのが狐神の特徴であるような気がする。
筑北村(旧坂北村)の里坊稲荷には7年に一度「狐の嫁入り」行列が披露される、珍しいお祭りがある。
#昔話 #長野県 #中信 #稲荷 #狐 #動物 #化かす #祟り
「シルクロードの民話 パミール高原」 171-184p
複数のモチーフが組み合わさった物語。
前半と結末は、予言をする異界の乙女達との婚姻譚。最終的に一人とはうまくいくけれども、残りの二人とは破綻する物語。
そこに「兄その他を探す乙女」の後半部分(結婚、出産、子供の失踪)が加わり、
更に、姉弟の冒険譚、前半は弟の宝物入手譚、一部怪物退治+呪的逃走あり、後半は姉の「兄その他を探す乙女」+宝物入手譚となっている。
姉は弟やその他の人々の助け手ともなっているし、「おうむの真の主人」であることが暗示されている。
助け手にデヴィンと聖者ヒジールが登場する。「聖者ヒジール」がどのような聖者であったのかは調べられなかった。
2世代に渡る物語といえ、前半と結末は、精霊と王の婚姻譚、中間は姉と弟が、それぞれ女主人公と主人公になっている。
出産に関連して女主人公を虐めるエレシュキガル的存在が、姑ではなくて、姉二人、となっているところが、シンデレラとの共通点で興味深く感じる。
母親が土に埋められるところは、植物の化身であることを暗示させる。「たまご姫」的でもあると思う。
前半部分の類話は「妖精のおはなし」。
「兄その他を探す乙女」のモチーフがあちこちに散りばめられている。
母親の方が「罰を受ける女神」であり、娘の方が再生を司る女神である点は、岩見の伝承である「オオゲツヒメと狭姫」の関係も彷彿とさせ、興味深く思う。(「太陽と木と鳥2 」参照)
呪いを受けて石に変えられてしまうところは、個人的には「ライオンと魔女」を思い出しました。
#民話 #異類嫁 #イナンナとエレシュキガル #兄その他を探す乙女 #デヴィン #おばあさん #ホレのおばさん #聖者ヒジール #オーディン #シームルグ #おうむ #鳥 #鏡 #塩 #川と石 #馬 #動物 #石 #変身 #怪物退治 #呪い #禁忌 #すり替え人 #3人の金の子ども #呪的逃走