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固有名詞は可能な限りWikipediaに準ず

No.124, No.123, No.122, No.121, No.120, No.119, No.1187件]

まめたろうの旅
「ソヴィエト諸民族民話集」 44-49p

 一寸法師的、末子成功譚の変形。
 主人公、乞食のおじいさん(助け手)、盗賊(怪物)という構成が残り、「怪物退治譚」が崩れた物語であることが分かる。
 主人公が家に戻る際に、輪廻転生的(豆→牛→豆)に変化することが特徴である。主人公が明らかに植物の化身である点、食べられる点からハイヌウェレ的と考える。

 泥棒達は主人公を泥棒の手先に利用しようとしており、外界と特定の家の中とを結ぶ「境界神」としようとして、財宝を得ようとしている。

#民話 #ユダヤ #小さ子 #輪廻転生 #化生 #ハイヌウェレ #豆 #植物 #牛 #折針の剣 #鉄の棒 #乞食 #オーディン #盗賊 #怪物退治 #炎黄闘争 #境界信仰

by admin. 民話 <334文字> 編集

つむじ風の贈物
「ソヴィエト諸民族民話集」 35-43p

無制限の食事・富
「つむじ風」とは伏羲的な神のことであろうか。

#民話 #ベラルーシ共和国 #風神 #魔法の大釜 #羊 #笛 #角笛 #テーブルクロス #つむじ風 #怪物退治 #小麦 #子羊 #豊穣のアイテム #つむじ風のお母さん #ホレのおばさん #護衛 #化生

by admin. 民話 <163文字> 編集

西瓜の種
「ソヴィエト諸民族民話集」 30-34p

舌切り雀的。前半は「鶴の恩返し」のように報恩譚である。後半は復讐譚になる。
コウノトリはヨーロッパでは河川女神の使者のように暗喩的に考えられている、と個人的には思う。(蜂も同様の意味を持つのであろう。)
女神が特定の人物に恩寵を与える点は、この物語の起源が炎黄闘争の神話にあり、コウノトリは九天玄女に相当するからであると思う。
コウノトリが瓜科の植物の種をもたらす点は瓜信仰(伏羲信仰)との関連性を窺わせる。

#民話 #ウズベキスタン #コウノトリ #鳥 #鳥信仰 #蜂 #昆虫 #植物 #蜂の援助型亜型・報復型 #炎黄闘争 #こぶ取り #オシリスとセト #報恩 #報復 #瓜信仰

by admin. 民話 <318文字> 編集

王様とはたおり
「ソヴィエト諸民族民話集」 14-19p

姥捨山的

#民話 #アルメニア #機織り #謎解き #叡智 #聖ゲオルギウス #炎黄闘争

by admin. 民話 <75文字> 編集

としとった冬の精と若い冬の精
「ソヴィエト諸民族民話集」 9-13p

 若い冬の精が人々を凍えさせようとする話。神々の力くらべの物語である。

風神

#民話 #リトアニア #農民 #力くらべ #風神  #寓話

by admin. 民話 <106文字> 編集

紡錘むすめ
「ソヴィエト諸民族民話集」 20-29p

 女主人公、助け手、怪物といった物語の骨格となる登場人物の全てが女性である点が珍しく感じる。織物に関する若い女神と老いた女神との対立は、西欧では「夏と冬の対立」のように語られる傾向が強いが、本物語では季節の循環的な要素は乏しい。紡錘むすめはゲルマン神話で言うところのエオステレに相当し、本来のトーテムは兎であった可能性が高いと考える。「紡錘むすめ」という名前からして織物に関する女神が崩れた神を思わせるが、本物語での性質としては九天玄女のような軍神としての性質が強いように感じる。異界と行き来できる点は、メソポタミア神話のイナンナを思わせる。
 が呪的逃走の「魔法のアイテム」となる点は「英雄ディックベール」、「スルタンのぶち犬」と共通している。

#民話 #コミ共和国 #呪的逃走 #小さ子 #イナンナ型 #おばあさん #ホレのおばさん #狼 #熊 #怪物退治 #烏 #大烏 #鳥 #櫛 #樹木信仰 #魔法のアイテム #松ヤニ #火 #川 #ティアマト #糸紡ぎ #動物番 #蜂の援助型 #受罰女神 #生贄型 #女・女神殺し型 #岩戸神話

by admin. 民話 <506文字> 編集

黒姫物語
「長野のむかし話 長野県国語教育学会編」 86-90p

 蛇婿としては、「三輪山伝説」の類話。
 蛇はいわゆる「河伯」の象徴でもあるので、河伯に「妻」と称して若い娘を生贄に捧げる、でないと祟りを受ける、という思想をそのまま示した物語である。
 后羿の神話では祟る河伯の目を射て祟りを鎮めることになるが、本物語では「怪物退治」は失敗して、逆に人身御供を捧げる結果となってしまう。むしろ、河伯を倒そうとした黒姫の父親の方が「悪い」となるような展開である。
 ・・・これだから、古い時代の「天帝」は人身御供擁護派だったのではないのか、羿は人々を助けようとしたからこそ罰を受けたのではないか、と筆者が言いたくなる所以である。
 長野県の北信地区には、民話が語られるような時代になるまで、「人身御供を擁護する思想」がはびこっていた証拠といえるのではないか、と思うくらいである。だからこそ、猿神を退治する早太郎を探しに、わざわざ南信まで行かなければならないのである。北信ではそのような英雄こそが悪者である、という思想を示した物語ともいえる。
 また、蛇神に対する人身御供に対して、馬がなにがしかの形で関わることが示唆される物語でもある。

 志賀高原には、この物語の大蛇が住むという大沼池がある。
 羿神話に否定的という点で、類話は「くもが淵 」である。

#昔話 #長野県 #北信 #蛇聟 #異類婿 #人身御供 #怪物退治 #馬 #祟り

by admin. 昔話,伝説 <619文字> 編集

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