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固有名詞は可能な限りWikipediaに準ず

No.72, No.71, No.70, No.69, No.68, No.67, No.667件]

ラ・ラメー ATU400
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 179-185p

 主人公が流譚する原因は「ゲイ流譚」型である。主人公が逃走する「呪的逃走」的な場面が、物語の最初に来る点が珍しいか。
 前半は主人公が試練に打ち勝って、女主人公との結婚を勝ち取る物語である。
 女主人公と主人公が決裂する場面は、「主人公の眠り(死)」であるため、変形はしているがエレシュキガルとイナンナとドゥムジの関係を思わせる。女主人公の死や苦難によって入れ替わるわけではないので、「瓜子姫」型とはせず、「竹取」型としたい。
 前半部分の類話は「七人の乙女たち」である。鳥に乗って逃げる点は「宝石の山」と類似している。肉を食べさせる点は「マリク・ハッサン」と類似している。

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by admin. 民話 <486文字> 編集

三つの黄金のりんご ATU314
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 171-179p

 「見るな」の禁忌が2種類登場する。悪魔の住処(冥界)の一部を見てはならない、とされる。見てはならない部分は、「冥界の女主人(女神)」の一部とすべきであろう。
 冥界から逃げ出した若者が「帽子」を被る点は「鉢かづき姫」と類似している。これも「見るな」の禁忌の変形といえる。若者が冥界で神のような超常的な能力を得て、神と同じ禁忌を有するようになったといえる。冥界からの逃走場面と、物語の後半部分で「馬」が若者の守護神的に働いている点をみると、馬と主人公は一体のもので、主人公は本来「馬の神」であり「男神」であったと考えられる。一番近いのは、ギリシャ神話のポセイドーンではないだろうか。彼は当然自らの力で花嫁を獲得する。馬が重要視される点もギリシャ的な物語か。
 一方、女主人公は、少なくとも若者の正体を見破ることのできる能力を持った「女神」といえる。これはアリアドネー型女神の非常に崩れたものといえるだろうか? 林檎にまつわる乙女である点は、ナルト叙事詩のゼラセを思わせる。
 馬に助けて貰う話なので、オーディン型とした。呪的逃走は馬による魔法に助けられる。

 物語の前半は「魔法使いの弟子」的、後半は「難題婿」的な物語である。立場が一番弱い若者が成功する、という点で「末子成功譚」的である。
 馬の名前は「バイヤルト」。
 
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by admin. 民話 <731文字> 編集

おばりてなあ
「長野のむかし話 長野県国語教育学会編」 41-43p

 恐れを見せないことで、豊穣を得るタイプ。
 「瘤取り」的な展開としては、「背中にこぶのある仕立屋の話」、「ネズミ浄土」、「貧乏神」が類話である。

#昔話 #長野県 #北信 #オシリスとセト #禁忌 #恐れ #神 #精霊 #神 #こぶ取り

by admin. 昔話 <169文字> 編集

どろぼうの名人 ATU1525A
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 168-171p

 「泥棒の冒険」というのも、「英雄の怪物退治」譚のうち「叡智型」の一種であると思う。
 「みなし子の若者」が類話といえると思う。

#民話 #スイス #叡智 #泥棒の課題

by admin. <135文字> 編集

アルペン森の魔法の城
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 165-168p

 父親との対立が冒険(流転)の原因になる点は、「ゲイ流譚」型といえる。
 主人公の行動が巨人(幽霊)の再生につながる点は「人身御供」を思わせる。「怪物(悪魔)退治」譚の変形で、主人公は叡智で切り抜ける。

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by admin. 民話 <231文字> 編集

炭焼き喜藤次
「長野のむかし話 長野県国語教育学会編」 38-40p

 主人公にとって、「都から来た妻」は、人というよりはむしろ豊穣をもたらす女神、異類の妻、といった方が正確であると思う。
 「女神を再生させる」という要素は乏しい。妻は住吉の神の使いといえる。ワルキューレ型の物語といえる。

#昔話 #長野県 #南信 #炭焼き #異類嫁 #都から来た妻 #黄金 #職能型 #女神 #夢 #予言 #住吉 #ワルキューレ

by admin. 昔話,英雄名 <210文字> 編集

こびとのチュルリヴィルリ
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 163-164p

 禁忌を破って妻を失うところは「鶴の恩返し」的もあるし「ゲイと嫦娥」的でもである。
 こびとの妻は麦の収穫時期や天候をあらかじめ知っており、豊穣の女神の崩れといえよう。
 妻(あるいは乙女)の方が、なにがしかの理由で失踪する、というパターンは神話では「セクメト(メヒト)の失踪」、「イナンナの冥界下り」の冥界下り部分、あるいは「牽牛と織女」的といえる。「牽牛と織女」は鳥乙女の信仰と強く結びついているので、それ以外のパターンは「セクメトの失踪」の類話とする方が、起源的には近いかもしれない、と思う。
 類話は「妖精のお話」。

#民話 #スイス #こびと #禁忌 #言うな #異類嫁 #真名 #小麦 #豊穣 #鶴女房 #いなくなった妻を探す夫 #セクメトの失踪

by admin. 民話 <376文字> 編集

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