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固有名詞は可能な限りWikipediaに準ず

No.106, No.105, No.104, No.103, No.102, No.101, No.1007件]

ふしぎなろうそく ATU562
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 272-275p

 逃走の際には主人公は山羊に助けて貰っている。オデュッセイアのキュクロープスの項を連想させる内容である。
 助け手である「3人のおばあさん」は「3人の運命の女神」(ノルンといえるか?)を思わせる。
 ろうそくの魔力に助けて貰う点は「魔法のランプ型」といえる。最後に舅と姑を殺してしまう点が「怪物退治譚」の名残といえよう。

#民話 #レートロマン #山羊 #呪的逃走 #運搬動物 #おばあさん #ホレのおばさん #ろうそく #魔法のランプ #怪物退治 #怪物尊重 #青い火の中の精霊

by admin. 民話 <290文字> 編集

ペリの妻
「妖精の誕生 トマス・カイトリー」 34-37p

 物語の導入部分は、「ゲイ流譚」型である。

 原典は「バハル・ダヌシ(知識の園)(Bahar Danush( (Garden of Knowledge) ))」(ユナエト・ウラー(Ynâyet-ûllah)著、1650年)である。

#民話 #イラン #ペルシア #ゲイ流譚 #鳩 #鳥 #ペリ #天人女房 #羽衣

by admin. 民話 <189文字> 編集

ロスタム(ローステム)とラクシュ(レクシ)

「妖精の誕生 トマス・カイトリー」
 七道程 (ハフト・ハーン)という冒険を行う。デーヴァ(デーヴ)との戦いである。 32-34p
 レクシはローステムの愛馬である。

#神話 #イラン #ペルシア #ゾロアスター教 #英雄 #悪神 #鳥 #馬 #神獣 #怪物退治

by admin. 神話,英雄名,固有神獣 <155文字> 編集

タフムーラス(タームーラース、タームラス)


 タフムーラスは、ペルシアの叙事詩『シャー・ナーメ』に登場する、古代イランの第3代目の王である。フーシャング王の子で、ジャムシード王(『アヴェスター』における聖王イマ)の父とされる。また悪魔の束縛者であり、アフリーマンに騎乗して、世界中を駆け巡ったという伝説の持主である。
 神々(特に悪神)を支配する際に「恐れ」が禁忌とされた。(Wikipedia より)

 「神馬を恐れてはならない」という禁忌が存在する点は「悪魔の難題」、「地主が馬になった話」にその片鱗が見える。
 悪魔を酷使する際に「恐れ」が禁忌とされる点は「鉄のハンス」が類話である。

 黒い馬 「王者を飲む怪馬」タフムーラス(タームーラス)王(Tahmurasu)を飲み込む。 42p

「妖精の誕生」
デーヴ・ベント(デーヴを縛る者)と呼ばれた。
 ペリに味方すべきか、デーヴに味方すべきかをシームルグ(セームルグ)に相談する。 31-32p
 シームルグの羽毛を冑に飾る。

#神話 #イラン #ペルシア #ゾロアスター教 #タフムーラス #王 #悪神 #酷使 #鳥 #神鳥 #馬 #禁忌 #恐れ #シームルグ

by admin. 神話,固有神獣,英雄名 <516文字> 編集

巡礼の道連れ ATU516
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 265-271p

 「怪物退治」のための旅が、供養のための「巡礼」に変更されており、キリスト教の影響といえる。
 供をしてくれるのは若者ではなく老人だが、社会的地位は主人公よりも下といえるので「ボロルドーイ型」といえるが、主人公を蘇生させる蘇民将来的な能力があることから、当然イエスを連想させる。
 子供を生贄に求めながら、結果としてそれを止める、という展開は「イサクの燔祭」を布教のために分かりやすく「ご当地的」に書き換えたものではなかろうか、と思う。その結果、キリスト教の思想と、人身御供を求める異教の神々との話が混在した不可思議な話となっている。それと共に、「神に対して自己犠牲と従順を求める」というキリスト教の思想が明確に現されているように思う。
 林檎といえばキリスト教的には「原罪」の象徴のように思われるのだが、本物語では異教的に「若さの象徴」として使われているように思う。

アインジーデルン:「スイスのチューリヒ郊外にある有名な巡礼地。10世紀に創設されたベネディクト派の修道院と教会がある。」とのこと。

#民話 #レートロマン #林檎 #巡礼 #カトリック #死んだ父親 #オーディン #老人 #ボロルドーイ #蘇民将来 #聖母マリア #血 #人身御供 #忠臣ヨハネス #イサクの燔祭 #アミクスとアメリウス

by admin. 民話,固有地名 <602文字> 編集

名づけ親 ATU700
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 261-264p

 導入部分は「不知の子」の変形といえる。
 全体としては女性が女神に捧げ物(この場合は身代わりの子供)をして結婚等の豊穣を得る、という物語が、キリスト教の影響を受けて「誠実さが大切である」という説話に変更された物語といえる。人身御供を求める女神が狐の化身である、という点は日本の荼枳尼天信仰を連想させる。女神は冥界の女神らしく、思うがままに人を殺したり再生させたりする力(眠らせる力)を持っている。女主人公が木に隠れたりする点は樹木信仰の名残がみられる。
 類話は「蛇の女王」、「病気の百姓女」である。物語の骨格は、女神的存在が名づけ子の人生に関わる、というもので「ランスロットと湖の貴婦人ヴィヴィアン」、「妖精オリアンドと騎士モージ(モーギス)」と同様である。

#民話 #レートロマン #真名 #禁忌 #見るな #ドイツとうひ #樹木 #樹木信仰 #狐 #女神 #出産 #カトリック #人身御供 #名づけ親 #すり替え人 #聖母マリアの子

by admin. 民話 <472文字> 編集

七人の乙女たち ATU400
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 259-261p

 主人公が試練に打ち勝って、女主人公との結婚を勝ち取る物語である。前半が失敗譚(アルテミス型)、後半が成功譚となっている。
 後半の類話は「ラ・ラメー」である。

#民話 #レートロマン #アルテミス #王女出題 #難題聟 #豚 #禁忌 #見るな #異類嫁 #鶴女房 #いなくなった妻を捜す夫

by admin. 民話 <194文字> 編集

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