けちな金持ちの霊 ATU773**
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 206-211p
「緑の男」とは、キリスト教的には「悪魔」だが、異教的には北欧の雷神トールに相当する神だと思う。叡智を持って、雷神を退ける兵隊はオーディンといったところであろう。
#民話 #スイス #守銭奴 #試練 #兵隊 #叡智 #緑の男 #悪魔 #オーディンとトール #神と悪魔が守銭奴の魂をめぐって言い争う
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 206-211p
「緑の男」とは、キリスト教的には「悪魔」だが、異教的には北欧の雷神トールに相当する神だと思う。叡智を持って、雷神を退ける兵隊はオーディンといったところであろう。
#民話 #スイス #守銭奴 #試練 #兵隊 #叡智 #緑の男 #悪魔 #オーディンとトール #神と悪魔が守銭奴の魂をめぐって言い争う
少し足りない男の子の話 ATU1681B+ATU1009+ATU1653
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 203-206p
「洗濯おけ」の項は、川や池に人身御供を捧げる行為の「パロデx-」と感じる。羊や牧師は「キリスト教」の象徴ではないだろうか。
樹木と泥棒のエピソードは「怪物退治」や「樹木信仰」の名残。これもパロディーである。主人公は怪物退治をして幸せな結婚をする。汚物もまた主人公の「化身」である。唾からも神が生まれるという日本神話の根本にある精神と共通の思想が、かつては各地にあったことを伺わせる。これも非常に古い時代の思想であろう。
「愚か者」が「無垢な者」でもあり、成功する、という思想もキリスト教的なのではないだろうか。それを逆手にとって、キリスト教に対する批判が強く感じられる物語であると思う。
#民話 #スイス #人身御供 #川 #愚か者 #扉 #パロディー #羊 #カトリック #樹木信仰 #怪物退治 #汚物 #愚か者が家と動物の管理をする #貯蔵室の扉の番をする #木の下の強盗たち #排泄神
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 203-206p
「洗濯おけ」の項は、川や池に人身御供を捧げる行為の「パロデx-」と感じる。羊や牧師は「キリスト教」の象徴ではないだろうか。
樹木と泥棒のエピソードは「怪物退治」や「樹木信仰」の名残。これもパロディーである。主人公は怪物退治をして幸せな結婚をする。汚物もまた主人公の「化身」である。唾からも神が生まれるという日本神話の根本にある精神と共通の思想が、かつては各地にあったことを伺わせる。これも非常に古い時代の思想であろう。
「愚か者」が「無垢な者」でもあり、成功する、という思想もキリスト教的なのではないだろうか。それを逆手にとって、キリスト教に対する批判が強く感じられる物語であると思う。
#民話 #スイス #人身御供 #川 #愚か者 #扉 #パロディー #羊 #カトリック #樹木信仰 #怪物退治 #汚物 #愚か者が家と動物の管理をする #貯蔵室の扉の番をする #木の下の強盗たち #排泄神
サルのよめ
「長野のむかし話 長野県国語教育学会編」 44-50p
「美女と野獣」的 or 「猿神退治」的
前半の猿が女主人公を得るまでは、どちらかといえば「難題婿」的な展開。
後半は呪的逃走が変化したもので、「川と石」のモチーフが出てくる(臼は木製かも知れないが)。猿に重い荷物を運ばせるところは「山のこびと」的である。
どちらかといえば、騙された猿神が気の毒な展開の物語であるが、怪物の死と女主人公の再生(逃走)というモチーフは良く保たれている。
女主人公は餅(植物)の化身といえる。女主人公が自ら冥界に赴いて問題を解決してしまう点も「山のこびと」が類話といえる。
逃走の際の「川と石」のモチーフは「英雄ディックベール」、「スルタンのぶち犬」、「山男」にみられる。
#昔話 #長野県 #北信 #猿 #猿聟 #異類聟 #難題婿 #3人姉妹 #餅 #植物 #叡智 #怪物退治 #川と石 #妹による救出
「長野のむかし話 長野県国語教育学会編」 44-50p
「美女と野獣」的 or 「猿神退治」的
前半の猿が女主人公を得るまでは、どちらかといえば「難題婿」的な展開。
後半は呪的逃走が変化したもので、「川と石」のモチーフが出てくる(臼は木製かも知れないが)。猿に重い荷物を運ばせるところは「山のこびと」的である。
どちらかといえば、騙された猿神が気の毒な展開の物語であるが、怪物の死と女主人公の再生(逃走)というモチーフは良く保たれている。
女主人公は餅(植物)の化身といえる。女主人公が自ら冥界に赴いて問題を解決してしまう点も「山のこびと」が類話といえる。
逃走の際の「川と石」のモチーフは「英雄ディックベール」、「スルタンのぶち犬」、「山男」にみられる。
#昔話 #長野県 #北信 #猿 #猿聟 #異類聟 #難題婿 #3人姉妹 #餅 #植物 #叡智 #怪物退治 #川と石 #妹による救出
ジャムシード(聖王イマ(Yima)) 44-54p
「ペルシアの神話伝説 世界神話伝説大系4 名著普及会」
インドのヤマ(Yama)(人類の始祖)、北欧神話のユミル(Ymir)と同語源。
神より一本の黄金の矢、黄金をこめた一本の鞭、聖なる火を送られる。
「恐ろしい冬」を囲繞地の中で過ごす。(「ノアの箱舟」的である。)
禁忌の食物を食べ、不老不死を失う。(「アダムとイブ」に類似している。)
イマとイマク(妹)は悪魔と婚姻し神を裏切る。(「アダムとイブ」は悪魔にそそのかされ神を裏切る。)
アジ・ダハーカ(Azhi Dahaka)という怪蛇に殺される。(「アダムとイブ」は蛇に化けた悪魔にそそのかされ、不老不死の生命を失う。)
語源的には、
ドゥムジ、タンムーズ、デモポン、テリピヌ
アドニス、アッティス、アダム
と類似があるか。
性質的には、エンキ、オシリス、浦島太郎、(蛭子)にも類似する。
この系統の神(あるいは特別な人間)は、「死」と関連があり必ず死ぬ(あるいは異界を旅する、一時的に眠りにつく、等)。
そして、その「死」にはなにがしかの神話的意味が存在する。
ジャムシード王の隠された宝がどこかに埋められている、という民間伝承があるようである。「甥と叔父」参照。
#神話 #イラン #ペルシア #ゾロアスター教 #英雄 #蛇 #イナンナとドゥムジ
「ペルシアの神話伝説 世界神話伝説大系4 名著普及会」
インドのヤマ(Yama)(人類の始祖)、北欧神話のユミル(Ymir)と同語源。
神より一本の黄金の矢、黄金をこめた一本の鞭、聖なる火を送られる。
「恐ろしい冬」を囲繞地の中で過ごす。(「ノアの箱舟」的である。)
禁忌の食物を食べ、不老不死を失う。(「アダムとイブ」に類似している。)
イマとイマク(妹)は悪魔と婚姻し神を裏切る。(「アダムとイブ」は悪魔にそそのかされ神を裏切る。)
アジ・ダハーカ(Azhi Dahaka)という怪蛇に殺される。(「アダムとイブ」は蛇に化けた悪魔にそそのかされ、不老不死の生命を失う。)
語源的には、
ドゥムジ、タンムーズ、デモポン、テリピヌ
アドニス、アッティス、アダム
と類似があるか。
性質的には、エンキ、オシリス、浦島太郎、(蛭子)にも類似する。
この系統の神(あるいは特別な人間)は、「死」と関連があり必ず死ぬ(あるいは異界を旅する、一時的に眠りにつく、等)。
そして、その「死」にはなにがしかの神話的意味が存在する。
ジャムシード王の隠された宝がどこかに埋められている、という民間伝承があるようである。「甥と叔父」参照。
#神話 #イラン #ペルシア #ゾロアスター教 #英雄 #蛇 #イナンナとドゥムジ
赤い首輪をつけた蛙
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 201-203p
単純に「女神の恩寵を得た者が成功する」という神話の崩れたものであると思う。
類話は「豆よ、真っ二つに切ってやるぞ」、「病気の百姓女」。
#民話 #スイス #蛙 #女神 #ヨリンデとヨリンゲル
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 201-203p
単純に「女神の恩寵を得た者が成功する」という神話の崩れたものであると思う。
類話は「豆よ、真っ二つに切ってやるぞ」、「病気の百姓女」。
#民話 #スイス #蛙 #女神 #ヨリンデとヨリンゲル
青い鳥
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 198-201p
若者が守護神(男性)の助力を得て、怪物を退治し、妻を得る、というモチーフはポセイドーンとアムピトリーテー型といえる。
鳥信仰は樹木信仰に通じるが、「天人女房」にも通じる物語であるので、その点からは女性(妻の化身)から助力を得ている、という点で、テーセウスとアリアドネー型ともいえる。
全体からいえば、聖者(父なる神)の部下である女神(青い鳥)の助力を得て成功する物語、といえる。これをワルキューレ型と呼びたい。
二人の男性の立場が入れ替わる点は、オシリスとセト的といえる。
#民話 #スイス #オシリスとセト #鳥 #鳥信仰 #樹木信仰 #怪物退治 #ワルキューレ
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 198-201p
若者が守護神(男性)の助力を得て、怪物を退治し、妻を得る、というモチーフはポセイドーンとアムピトリーテー型といえる。
鳥信仰は樹木信仰に通じるが、「天人女房」にも通じる物語であるので、その点からは女性(妻の化身)から助力を得ている、という点で、テーセウスとアリアドネー型ともいえる。
全体からいえば、聖者(父なる神)の部下である女神(青い鳥)の助力を得て成功する物語、といえる。これをワルキューレ型と呼びたい。
二人の男性の立場が入れ替わる点は、オシリスとセト的といえる。
#民話 #スイス #オシリスとセト #鳥 #鳥信仰 #樹木信仰 #怪物退治 #ワルキューレ
蛇娘
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 187-194p
女主人公は「閉じ込められている乙女(冥界の女神)」といえる。冬になると活発になる、というのも「冬の象徴」のように思える。
女主人公が蛇の聟の禁忌(怒り)に触れて姿を消す(死ぬ)点は、三輪山的な蛇聟譚といえる。「エンリルとニンリル」的でもある。
貧しい若者は、女主人公を得ようとするが、失敗し、女主人公との仲は決裂する。女主人公が明確に「別の世界」へ行ってしまうので、「ゲイと嫦娥」的とする。
全体としては、怪物退治が失敗して、女主人公が兄弟(ここでは蛇)を選ぶ、という物語であると思う。「エンリルとニンリル」型の神話に、「怪物退治」、とくに「難題聟」の要素が不可されたものか。
女主人公が「死の呪い(冥界の蛇との結婚)」を魔女にかけられている点は、イナンナとエレシュキガル的といえるが、両者(呪いをかける方とかけられる方)のバランスが対等でない点はアテーナーとメドゥーサの関係を思わせる。これをメドゥーサ型と呼ぶ。
「ばらの姫」とは、かなり近縁的な物語だと感じる。
個人的には、エミリー・ブロンテの「嵐が丘」を彷彿とさせる物語だと思いました。
#民話 #スイス #蛇 #エンリルとニンリル #イナンナとエレシュキガル #ゲイと嫦娥 #呪い #運命の女神 #冬 #閉じ込められている乙女 #神 #難題聟 #人身御供 #蛇聟 #狩人 #怪物退治 #メドゥーサ #ヘビの冠
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 187-194p
女主人公は「閉じ込められている乙女(冥界の女神)」といえる。冬になると活発になる、というのも「冬の象徴」のように思える。
女主人公が蛇の聟の禁忌(怒り)に触れて姿を消す(死ぬ)点は、三輪山的な蛇聟譚といえる。「エンリルとニンリル」的でもある。
貧しい若者は、女主人公を得ようとするが、失敗し、女主人公との仲は決裂する。女主人公が明確に「別の世界」へ行ってしまうので、「ゲイと嫦娥」的とする。
全体としては、怪物退治が失敗して、女主人公が兄弟(ここでは蛇)を選ぶ、という物語であると思う。「エンリルとニンリル」型の神話に、「怪物退治」、とくに「難題聟」の要素が不可されたものか。
女主人公が「死の呪い(冥界の蛇との結婚)」を魔女にかけられている点は、イナンナとエレシュキガル的といえるが、両者(呪いをかける方とかけられる方)のバランスが対等でない点はアテーナーとメドゥーサの関係を思わせる。これをメドゥーサ型と呼ぶ。
「ばらの姫」とは、かなり近縁的な物語だと感じる。
個人的には、エミリー・ブロンテの「嵐が丘」を彷彿とさせる物語だと思いました。
#民話 #スイス #蛇 #エンリルとニンリル #イナンナとエレシュキガル #ゲイと嫦娥 #呪い #運命の女神 #冬 #閉じ込められている乙女 #神 #難題聟 #人身御供 #蛇聟 #狩人 #怪物退治 #メドゥーサ #ヘビの冠
大きな睦月 ATU1541+ATU1384+ATU1229*+ATU1202
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 185-187p
主人公は妻と決裂し、流転の後、和解する。
「いなくなった妻を探す夫」の変形版(パロディー)といえる。
#民話 #スイス #愚か妻 #妻以外の女を探す夫 #パロディー #長い冬のために #夫が妻と同じくらいの愚か者を3人探す #干し草フォークで木の実をすくう #危険な鎌
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 185-187p
主人公は妻と決裂し、流転の後、和解する。
「いなくなった妻を探す夫」の変形版(パロディー)といえる。
#民話 #スイス #愚か妻 #妻以外の女を探す夫 #パロディー #長い冬のために #夫が妻と同じくらいの愚か者を3人探す #干し草フォークで木の実をすくう #危険な鎌
ラ・ラメー ATU400
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 179-185p
主人公が流譚する原因は「ゲイ流譚」型である。主人公が逃走する「呪的逃走」的な場面が、物語の最初に来る点が珍しいか。
前半は主人公が試練に打ち勝って、女主人公との結婚を勝ち取る物語である。
女主人公と主人公が決裂する場面は、「主人公の眠り(死)」であるため、変形はしているがエレシュキガルとイナンナとドゥムジの関係を思わせる。女主人公の死や苦難によって入れ替わるわけではないので、「瓜子姫」型とはせず、「竹取」型としたい。
前半部分の類話は「七人の乙女たち」である。鳥に乗って逃げる点は「宝石の山」と類似している。肉を食べさせる点は「マリク・ハッサン」と類似している。
#民話 #スイス #いなくなった妻を探す夫 #王女出題 #ハンカチ #鳥 #怪鳥 #動物神 #鹿 #二十日鼠 #昆虫 #呪い #悪魔 #難題聟 #異類嫁 #禁忌 #言うな #ラ・ラメー #イナンナとエレシュキガル #ドゥムジ #ゲイ流譚 #人身御供 #いなくなった妻を捜す夫
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 179-185p
主人公が流譚する原因は「ゲイ流譚」型である。主人公が逃走する「呪的逃走」的な場面が、物語の最初に来る点が珍しいか。
前半は主人公が試練に打ち勝って、女主人公との結婚を勝ち取る物語である。
女主人公と主人公が決裂する場面は、「主人公の眠り(死)」であるため、変形はしているがエレシュキガルとイナンナとドゥムジの関係を思わせる。女主人公の死や苦難によって入れ替わるわけではないので、「瓜子姫」型とはせず、「竹取」型としたい。
前半部分の類話は「七人の乙女たち」である。鳥に乗って逃げる点は「宝石の山」と類似している。肉を食べさせる点は「マリク・ハッサン」と類似している。
#民話 #スイス #いなくなった妻を探す夫 #王女出題 #ハンカチ #鳥 #怪鳥 #動物神 #鹿 #二十日鼠 #昆虫 #呪い #悪魔 #難題聟 #異類嫁 #禁忌 #言うな #ラ・ラメー #イナンナとエレシュキガル #ドゥムジ #ゲイ流譚 #人身御供 #いなくなった妻を捜す夫
三つの黄金のりんご ATU314
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 171-179p
「見るな」の禁忌が2種類登場する。悪魔の住処(冥界)の一部を見てはならない、とされる。見てはならない部分は、「冥界の女主人(女神)」の一部とすべきであろう。
冥界から逃げ出した若者が「帽子」を被る点は「鉢かづき姫」と類似している。これも「見るな」の禁忌の変形といえる。若者が冥界で神のような超常的な能力を得て、神と同じ禁忌を有するようになったといえる。冥界からの逃走場面と、物語の後半部分で「馬」が若者の守護神的に働いている点をみると、馬と主人公は一体のもので、主人公は本来「馬の神」であり「男神」であったと考えられる。一番近いのは、ギリシャ神話のポセイドーンではないだろうか。彼は当然自らの力で花嫁を獲得する。馬が重要視される点もギリシャ的な物語か。
一方、女主人公は、少なくとも若者の正体を見破ることのできる能力を持った「女神」といえる。これはアリアドネー型女神の非常に崩れたものといえるだろうか? 林檎にまつわる乙女である点は、ナルト叙事詩のゼラセを思わせる。
馬に助けて貰う話なので、オーディン型とした。呪的逃走は馬による魔法に助けられる。
物語の前半は「魔法使いの弟子」的、後半は「難題婿」的な物語である。立場が一番弱い若者が成功する、という点で「末子成功譚」的である。
馬の名前は「バイヤルト」。
#民話 #スイス #3人男 #魔法使いの弟子 #禁忌 #見るな #白い婦人 #悪魔 #変身 #馬 #帽子 #呪的逃走 #庭師 #林檎 #蛇 #鷲 #難題聟 #3人姉妹 #ゲイ流譚 #末子成功譚 #オーディン #黄金の若者 #鉢かづき姫
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 171-179p
「見るな」の禁忌が2種類登場する。悪魔の住処(冥界)の一部を見てはならない、とされる。見てはならない部分は、「冥界の女主人(女神)」の一部とすべきであろう。
冥界から逃げ出した若者が「帽子」を被る点は「鉢かづき姫」と類似している。これも「見るな」の禁忌の変形といえる。若者が冥界で神のような超常的な能力を得て、神と同じ禁忌を有するようになったといえる。冥界からの逃走場面と、物語の後半部分で「馬」が若者の守護神的に働いている点をみると、馬と主人公は一体のもので、主人公は本来「馬の神」であり「男神」であったと考えられる。一番近いのは、ギリシャ神話のポセイドーンではないだろうか。彼は当然自らの力で花嫁を獲得する。馬が重要視される点もギリシャ的な物語か。
一方、女主人公は、少なくとも若者の正体を見破ることのできる能力を持った「女神」といえる。これはアリアドネー型女神の非常に崩れたものといえるだろうか? 林檎にまつわる乙女である点は、ナルト叙事詩のゼラセを思わせる。
馬に助けて貰う話なので、オーディン型とした。呪的逃走は馬による魔法に助けられる。
物語の前半は「魔法使いの弟子」的、後半は「難題婿」的な物語である。立場が一番弱い若者が成功する、という点で「末子成功譚」的である。
馬の名前は「バイヤルト」。
#民話 #スイス #3人男 #魔法使いの弟子 #禁忌 #見るな #白い婦人 #悪魔 #変身 #馬 #帽子 #呪的逃走 #庭師 #林檎 #蛇 #鷲 #難題聟 #3人姉妹 #ゲイ流譚 #末子成功譚 #オーディン #黄金の若者 #鉢かづき姫
こびとのチュルリヴィルリ
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 163-164p
禁忌を破って妻を失うところは「鶴の恩返し」的もあるし「ゲイと嫦娥」的でもである。
こびとの妻は麦の収穫時期や天候をあらかじめ知っており、豊穣の女神の崩れといえよう。
妻(あるいは乙女)の方が、なにがしかの理由で失踪する、というパターンは神話では「セクメト(メヒト)の失踪」、「イナンナの冥界下り」の冥界下り部分、あるいは「牽牛と織女」的といえる。「牽牛と織女」は鳥乙女の信仰と強く結びついているので、それ以外のパターンは「セクメトの失踪」の類話とする方が、起源的には近いかもしれない、と思う。
類話は「妖精のお話」。
#民話 #スイス #こびと #禁忌 #言うな #異類嫁 #真名 #小麦 #豊穣 #鶴女房 #いなくなった妻を探す夫 #セクメトの失踪
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 163-164p
禁忌を破って妻を失うところは「鶴の恩返し」的もあるし「ゲイと嫦娥」的でもである。
こびとの妻は麦の収穫時期や天候をあらかじめ知っており、豊穣の女神の崩れといえよう。
妻(あるいは乙女)の方が、なにがしかの理由で失踪する、というパターンは神話では「セクメト(メヒト)の失踪」、「イナンナの冥界下り」の冥界下り部分、あるいは「牽牛と織女」的といえる。「牽牛と織女」は鳥乙女の信仰と強く結びついているので、それ以外のパターンは「セクメトの失踪」の類話とする方が、起源的には近いかもしれない、と思う。
類話は「妖精のお話」。
#民話 #スイス #こびと #禁忌 #言うな #異類嫁 #真名 #小麦 #豊穣 #鶴女房 #いなくなった妻を探す夫 #セクメトの失踪
ずるいこじきと人食い巨人 ATU1088
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 161-163p
「おじいさんと一つ目の大男たち」が類話といえる。
#民話 #スイス #食欲 #こじき #巨人 #悪神 #叡智 #怪物退治 #テーセウスとアリアドネー #大食競争、大酒飲み競争
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 161-163p
「おじいさんと一つ目の大男たち」が類話といえる。
#民話 #スイス #食欲 #こじき #巨人 #悪神 #叡智 #怪物退治 #テーセウスとアリアドネー #大食競争、大酒飲み競争
蛇の女王 ATU672
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 160-161p
物語の骨格は「怪物退治」の「難題聟」の崩れたものであると思う。あらすじは女神を再生させたことによる報恩譚となっている。
女主人公は、羊に関連する娘なのに、弱っている女神に牛乳(生贄の変形したもの)を捧げて再生させる。助けた女神の助力により、動物番は妻(女神の化身)を得る。女神が蛇である点はエキドナを思わせる。牛の乳で再生される点は、女神と女主人公が「牛の化身」でもあることが示唆される。
日本の神話には、大国主が白兎を助けて妻を得る話や、浦島太郎が亀を助けて乙姫様に歓待される物語がある。類話と言えるのではないだろうか。女主人公が直接女神を助ける点が、本物語群の特徴といえる。
類話は「病気の百姓女」、「名づけ親」。
#民話 #スイス #蛇 #牛乳 #龍 #悪神 #蛇の女王 #ホレのおばさん #女神 #竜 #難題聟 #ハンナハンナとハテピヌ #羊 #牛 #動物番 #再生される女神 #蛇の冠
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 160-161p
物語の骨格は「怪物退治」の「難題聟」の崩れたものであると思う。あらすじは女神を再生させたことによる報恩譚となっている。
女主人公は、羊に関連する娘なのに、弱っている女神に牛乳(生贄の変形したもの)を捧げて再生させる。助けた女神の助力により、動物番は妻(女神の化身)を得る。女神が蛇である点はエキドナを思わせる。牛の乳で再生される点は、女神と女主人公が「牛の化身」でもあることが示唆される。
日本の神話には、大国主が白兎を助けて妻を得る話や、浦島太郎が亀を助けて乙姫様に歓待される物語がある。類話と言えるのではないだろうか。女主人公が直接女神を助ける点が、本物語群の特徴といえる。
類話は「病気の百姓女」、「名づけ親」。
#民話 #スイス #蛇 #牛乳 #龍 #悪神 #蛇の女王 #ホレのおばさん #女神 #竜 #難題聟 #ハンナハンナとハテピヌ #羊 #牛 #動物番 #再生される女神 #蛇の冠
黄金のベテリと松やにバビー ATU480
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 149-152p
親切な少女が冥界へ下って地上に豊穣をもたらす物語といえる。継子虐め譚で、ハイヌウェレ的神話の崩れと思われる。
「火を取りにいったふたりの娘」とは近縁性が高い物語といえる。「まま子のクリ拾い」が継子虐めの類話である。
「ネズミ浄土」とは主人公の性別が異なる。
#民話 #スイス #はずみ車 #鼠 #冥界 #犬 #継子虐め #イナンナとエレシュキガル #冥界の食事 #親切な少女と不親切な少女
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 149-152p
親切な少女が冥界へ下って地上に豊穣をもたらす物語といえる。継子虐め譚で、ハイヌウェレ的神話の崩れと思われる。
「火を取りにいったふたりの娘」とは近縁性が高い物語といえる。「まま子のクリ拾い」が継子虐めの類話である。
「ネズミ浄土」とは主人公の性別が異なる。
#民話 #スイス #はずみ車 #鼠 #冥界 #犬 #継子虐め #イナンナとエレシュキガル #冥界の食事 #親切な少女と不親切な少女
のろいをかけられた花嫁
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 141-145p
「閉じ込められている乙女」はイナンナとエレシュキガル的である。
逃走の際に女主人公が手助けをするのは、テーセウスとアリアドネー的といえる。
花嫁が入れ替わる点は、瓜子姫的である。花嫁の入れ替えに「母親」が絡んで、かつ最後に罰せられるのは「罪を犯して罰せられた女神」という点で「ティアマト」を連想させる。
類話は「うりひめ」、「たまご姫」、「とくさむすめ」、「白檀の木」、「悪魔の難題」の後半部分
#民話 #オーストリア #ATU480 #親切な少女と不親切な少女 #テーセウスとアリアドネー #梨 #胡桃 #林檎 #呪的逃走 #瓜子姫 #妻の母親 #怪物退治 #鳩 #天人女房 #イナンナとエレシュキガル #閉じ込められている乙女 #魔女の母親 #瓜子姫
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 141-145p
「閉じ込められている乙女」はイナンナとエレシュキガル的である。
逃走の際に女主人公が手助けをするのは、テーセウスとアリアドネー的といえる。
花嫁が入れ替わる点は、瓜子姫的である。花嫁の入れ替えに「母親」が絡んで、かつ最後に罰せられるのは「罪を犯して罰せられた女神」という点で「ティアマト」を連想させる。
類話は「うりひめ」、「たまご姫」、「とくさむすめ」、「白檀の木」、「悪魔の難題」の後半部分
#民話 #オーストリア #ATU480 #親切な少女と不親切な少女 #テーセウスとアリアドネー #梨 #胡桃 #林檎 #呪的逃走 #瓜子姫 #妻の母親 #怪物退治 #鳩 #天人女房 #イナンナとエレシュキガル #閉じ込められている乙女 #魔女の母親 #瓜子姫
山のなかに閉じこめられた王女
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 129-134p
主人公が父親から追い出される点はゲイ流譚的である。
問題解決に多くの助け手がいるが、怪物(舅)を退治するのは露骨に「死神」である。主人公そのものも熊の化身のように描かれる。
女性が山のなかの何重もの扉の奥に隠されている、という点は冥界を連想させる。その点の類話は「王女のハンカチ」である。
#民話 #オーストリア #ヴァイオリン #熊 #変身 #猪 #豚 #鷲 #死神 #動物神 #ボロルドーイ #ジークフリート #難題聟 #食欲 #小麦 #豆 #眠り姫 #男の子 #オーディン #怪物退治 #閉じ込められている乙女 #ゲイ流譚
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 129-134p
主人公が父親から追い出される点はゲイ流譚的である。
問題解決に多くの助け手がいるが、怪物(舅)を退治するのは露骨に「死神」である。主人公そのものも熊の化身のように描かれる。
女性が山のなかの何重もの扉の奥に隠されている、という点は冥界を連想させる。その点の類話は「王女のハンカチ」である。
#民話 #オーストリア #ヴァイオリン #熊 #変身 #猪 #豚 #鷲 #死神 #動物神 #ボロルドーイ #ジークフリート #難題聟 #食欲 #小麦 #豆 #眠り姫 #男の子 #オーディン #怪物退治 #閉じ込められている乙女 #ゲイ流譚
ジプシーと三人の悪魔
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 123-129p
前半は「蘇民将来」的な話。イエスが人を生きかえられたりする代わりに、現世利益的な宝物を与える点は北欧神話的、異教的と言うべきか。
主人公と悪魔とのやりとりは「怪物退治」の崩れと思われるが、主人公が悪魔を自分の家で迎え撃つ話といえる。そのため、「呪的」に逃走するのは悪魔の方、と入れ替わっている。
パロディー的ではあるが、「恐れを知らないこと」が禁忌として暗示されている。
主人公の生きているときの所業が来世に影響する点も北欧神話的といえると思うが、天国と地獄という表現が出てくるところ、良くも悪くもなりきれない人間的な主人公が天国にも地獄にも行き場がない、という点は、「煉獄」を連想させ、キリスト教的な思想の影響といえると感じる。イエスに「永遠の魂の平和(天国)」を求めない主人公が悪い、というキリスト教の説話的な意味の物語であろう。(でも、異教徒の私はキリスト教徒ではないので、「死後の天国を求めない精神」が非難されるべき、というキリスト教の考え方そのものに共感する気持ちがないので、説教的に感じにくい面はある。)
#民話 #オーストリア #蘇民将来 #イエス #財布 #悪魔 #鏡 #魔法のアイテム #ジプシー #梨 #鍛冶屋 #天国と地獄 #禁忌 #恐れ #来世 #怪物退治 #迎え撃ち型 #カトリック
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 123-129p
前半は「蘇民将来」的な話。イエスが人を生きかえられたりする代わりに、現世利益的な宝物を与える点は北欧神話的、異教的と言うべきか。
主人公と悪魔とのやりとりは「怪物退治」の崩れと思われるが、主人公が悪魔を自分の家で迎え撃つ話といえる。そのため、「呪的」に逃走するのは悪魔の方、と入れ替わっている。
パロディー的ではあるが、「恐れを知らないこと」が禁忌として暗示されている。
主人公の生きているときの所業が来世に影響する点も北欧神話的といえると思うが、天国と地獄という表現が出てくるところ、良くも悪くもなりきれない人間的な主人公が天国にも地獄にも行き場がない、という点は、「煉獄」を連想させ、キリスト教的な思想の影響といえると感じる。イエスに「永遠の魂の平和(天国)」を求めない主人公が悪い、というキリスト教の説話的な意味の物語であろう。(でも、異教徒の私はキリスト教徒ではないので、「死後の天国を求めない精神」が非難されるべき、というキリスト教の考え方そのものに共感する気持ちがないので、説教的に感じにくい面はある。)
#民話 #オーストリア #蘇民将来 #イエス #財布 #悪魔 #鏡 #魔法のアイテム #ジプシー #梨 #鍛冶屋 #天国と地獄 #禁忌 #恐れ #来世 #怪物退治 #迎え撃ち型 #カトリック
ばらの姫
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 116-123p
主人公に代わり、馬が怪物(竜)を倒してくれる物語。馬はポセイドーンといった神の化身を思わせるが、複数の動物が助け手として登場している。
「ばらの姫」が植物の化身で、それを救い出す若者が「動物番(獣の王的)」である。ハイヌウェレ(植物)とそれを殺す動物(ハイヌウェレ神話では、ハイヌウェレを殺したものは動物に姿を変えられてしまう)の関係のハッピーエンド版といえようか。本物語では「馬」が重要な動物とされるため、デーメーテール女神を馬の姿で犯すポセイドーンの神話も連想させる。
聟に目印をつける点は、三輪山神話(いわゆる日本的「蛇聟譚」と共通のモチーフである。
「蛇娘」とは近縁性の高い物語だと思う。
#民話 #オーストリア #王女の母親 #蜂 #竜の母親 #ホレのおばさん #蛇聟 #鈴 #動物番 #鵞鳥 #龍 #竜 #烏 #狐 #魚 #ばら #動物神 #植物 #奉公 #怪物退治 #馬
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 116-123p
主人公に代わり、馬が怪物(竜)を倒してくれる物語。馬はポセイドーンといった神の化身を思わせるが、複数の動物が助け手として登場している。
「ばらの姫」が植物の化身で、それを救い出す若者が「動物番(獣の王的)」である。ハイヌウェレ(植物)とそれを殺す動物(ハイヌウェレ神話では、ハイヌウェレを殺したものは動物に姿を変えられてしまう)の関係のハッピーエンド版といえようか。本物語では「馬」が重要な動物とされるため、デーメーテール女神を馬の姿で犯すポセイドーンの神話も連想させる。
聟に目印をつける点は、三輪山神話(いわゆる日本的「蛇聟譚」と共通のモチーフである。
「蛇娘」とは近縁性の高い物語だと思う。
#民話 #オーストリア #王女の母親 #蜂 #竜の母親 #ホレのおばさん #蛇聟 #鈴 #動物番 #鵞鳥 #龍 #竜 #烏 #狐 #魚 #ばら #動物神 #植物 #奉公 #怪物退治 #馬
若い王女
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 112-115p
1.しゃべるぶどう 2.笑うりんご 3.銀の鈴
女性が自ら結婚の条件を出すタイプの「難題聟」と、神との取引に子供を差し出す物語(「魔法使いの弟子」的)の両方の要素が含まれる物語。
全体としては、猪の神に、豊穣と引き換えに娘を差し出す物語であり、葡萄や林檎といった植物の豊穣がもたらされる点はハイヌウェレ的でもある。最初の妻は反古にされているので、シヴァとサティー的といえる。男神が強引に妻を得る点は、クピードーとプシュケー的である。ただし、本物語の猪神は葡萄の化身であり、個人的にはディオニューソスを連想する。難題を出した王女が結婚した相手は死神(悪魔)といえよう。
女性が自ら結婚の条件を出すタイプとしては、「大麻を吸う男」が類話といえる。
(ただし、本質的な物語のモチーフは「大麻を吸う男」とは異なる。)
#民話 #オーストリア #結納 #猪 #豚 #植物 #宝物 #葡萄 #林檎 #3人姉妹 #シヴァとサティー #難題聟 #人身御供 #王女出題 #異類聟
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 112-115p
1.しゃべるぶどう 2.笑うりんご 3.銀の鈴
女性が自ら結婚の条件を出すタイプの「難題聟」と、神との取引に子供を差し出す物語(「魔法使いの弟子」的)の両方の要素が含まれる物語。
全体としては、猪の神に、豊穣と引き換えに娘を差し出す物語であり、葡萄や林檎といった植物の豊穣がもたらされる点はハイヌウェレ的でもある。最初の妻は反古にされているので、シヴァとサティー的といえる。男神が強引に妻を得る点は、クピードーとプシュケー的である。ただし、本物語の猪神は葡萄の化身であり、個人的にはディオニューソスを連想する。難題を出した王女が結婚した相手は死神(悪魔)といえよう。
女性が自ら結婚の条件を出すタイプとしては、「大麻を吸う男」が類話といえる。
(ただし、本質的な物語のモチーフは「大麻を吸う男」とは異なる。)
#民話 #オーストリア #結納 #猪 #豚 #植物 #宝物 #葡萄 #林檎 #3人姉妹 #シヴァとサティー #難題聟 #人身御供 #王女出題 #異類聟
しゃれこうべ
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 103-105p
形は崩れてるけれども、イナンナとエレシュキガル神話が崩れた物語だと思う。
「黄泉の国」での試練の結果、再生されるのが「夫神」ではなくて、女神であるところは、古い時代の女神信仰の名残を思わせ、アルテミスとイーピゲネイアと同様の関係を連想させる。
(ハイヌウェレとしても良いかも、と思いますが、植物の豊穣の物語、という側面が弱いので、「アルテミスとイーピゲネイア」としました。)
類話は「病気の百姓女」。
#民話 #オーストリア #イナンナとエレシュキガル #再生される女神 #頭蓋骨 #禁忌 #恐れ #鳩 #アルテミスとイーピゲネイア #人身御供 #幽霊 #冥界の食事 #小麦
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 103-105p
形は崩れてるけれども、イナンナとエレシュキガル神話が崩れた物語だと思う。
「黄泉の国」での試練の結果、再生されるのが「夫神」ではなくて、女神であるところは、古い時代の女神信仰の名残を思わせ、アルテミスとイーピゲネイアと同様の関係を連想させる。
(ハイヌウェレとしても良いかも、と思いますが、植物の豊穣の物語、という側面が弱いので、「アルテミスとイーピゲネイア」としました。)
類話は「病気の百姓女」。
#民話 #オーストリア #イナンナとエレシュキガル #再生される女神 #頭蓋骨 #禁忌 #恐れ #鳩 #アルテミスとイーピゲネイア #人身御供 #幽霊 #冥界の食事 #小麦
マシュヤグとマシュヤーナグ(Mašyag,Mašyānag)(マーシヤ(Mashya)とマーシオーイー(Mashyoi))
最初の男女
1本の樹木から発生した。 「最初の男女の仕業」 26p
最初に山羊の乳を飲んだことが示唆され、「乳母」に相当する動物に「山羊」が当てはめられています。ニンフルサグ信仰、ゼウスの乳母アマルティア等との共通性が示唆される。 27p
羊の肉を食べ神に捧げる。 27-28p
類似:アスクとエムブラ(樹木から男女が発生する)、アダムとイブ
アダムとイブの場合、
(1)蛇の姿をした悪魔がアダムとイブを誘惑して、楽園を喪失することになるが、マーシヤとマーシオーイーは堕落して神を讃えず、自ら悪魔に供物(牛の乳)を捧げて悪魔を讃えるようになる。
(2)子供のうち弟のアベルが兄のカインに殺されてしまうが、マーシヤとマーシオーイーの場合、最初に生まれた二人の子供は親が食べてしまう。幼児供犠との関連性が示唆される。
28-29p
「ペルシアの神話伝説 世界神話伝説大系4 名著普及会」
#神話 #イラン #ペルシア #ゾロアスター教 #人間 #樹木化生 #山羊 #牛
最初の男女
1本の樹木から発生した。 「最初の男女の仕業」 26p
最初に山羊の乳を飲んだことが示唆され、「乳母」に相当する動物に「山羊」が当てはめられています。ニンフルサグ信仰、ゼウスの乳母アマルティア等との共通性が示唆される。 27p
羊の肉を食べ神に捧げる。 27-28p
類似:アスクとエムブラ(樹木から男女が発生する)、アダムとイブ
アダムとイブの場合、
(1)蛇の姿をした悪魔がアダムとイブを誘惑して、楽園を喪失することになるが、マーシヤとマーシオーイーは堕落して神を讃えず、自ら悪魔に供物(牛の乳)を捧げて悪魔を讃えるようになる。
(2)子供のうち弟のアベルが兄のカインに殺されてしまうが、マーシヤとマーシオーイーの場合、最初に生まれた二人の子供は親が食べてしまう。幼児供犠との関連性が示唆される。
28-29p
「ペルシアの神話伝説 世界神話伝説大系4 名著普及会」
#神話 #イラン #ペルシア #ゾロアスター教 #人間 #樹木化生 #山羊 #牛
王さまの花嫁
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 96-98p
花嫁が悪魔(怪物)である点はティアマト的である。怪物を退治する主体は隠者であって王さまではない。ジークフリート型といえる。隠者は王女の謎に対し、キリスト教的な回答で応酬する。キリスト教のプロパガンダ的物語といえる。女性が何も悪いことをしていないのに、悪魔扱いされることは、キリスト教による女神信仰弾圧の本質ではないだろうか。
結婚式の間、閉鎖されてる町は「冥界」といえる。
#民話 #オーストリア #女神 #隠者 #カトリック #ジークフリート #叡智 #謎解き #怪物退治 #王女出題 #閉じ込められている乙女 #プロパガンダ
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 96-98p
花嫁が悪魔(怪物)である点はティアマト的である。怪物を退治する主体は隠者であって王さまではない。ジークフリート型といえる。隠者は王女の謎に対し、キリスト教的な回答で応酬する。キリスト教のプロパガンダ的物語といえる。女性が何も悪いことをしていないのに、悪魔扱いされることは、キリスト教による女神信仰弾圧の本質ではないだろうか。
結婚式の間、閉鎖されてる町は「冥界」といえる。
#民話 #オーストリア #女神 #隠者 #カトリック #ジークフリート #叡智 #謎解き #怪物退治 #王女出題 #閉じ込められている乙女 #プロパガンダ
牛買い聖者
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 95-96p
隠者(神)が助け手となって豊穣をもたらす、という神話的思想のパロディー版。「怪物退治」がよくよく崩れたものといえよう。
牛がお金に変換されたのだから、「倒される怪物」の片鱗は牛と言うべきか。
牛(イエスの死体)が消えて、神の力によって金になった、という思想がもし根底にあれば、「福音」というものに対する痛烈な皮肉といえよう。
牛が金に化生する、という物語は他に「ニスの後悔」がある。
動物があり得ないものに化生する物語には「ろばの裁判官」がある。
#民話 #オーストリア #愚か者 #隠者 #オーディン #変身 #牛 #パロディー #禁忌 #話すな #カトリック #金
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 95-96p
隠者(神)が助け手となって豊穣をもたらす、という神話的思想のパロディー版。「怪物退治」がよくよく崩れたものといえよう。
牛がお金に変換されたのだから、「倒される怪物」の片鱗は牛と言うべきか。
牛(イエスの死体)が消えて、神の力によって金になった、という思想がもし根底にあれば、「福音」というものに対する痛烈な皮肉といえよう。
牛が金に化生する、という物語は他に「ニスの後悔」がある。
動物があり得ないものに化生する物語には「ろばの裁判官」がある。
#民話 #オーストリア #愚か者 #隠者 #オーディン #変身 #牛 #パロディー #禁忌 #話すな #カトリック #金
がんこな仕立屋
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 91-95p
羊の肝を食べることは禁忌なのだろうか? 前半は蘇民将来的な物語である。
後半は、禁忌を破って死んだ者(エンリル的な者)が、妻ではなくてイエスに再生させて貰った、という話のパロディーといえる。その点にキリスト教の影響が窺える。仕立屋とイエスが物語の中で入れ替わっているわけではないのだが、「イエスは全ての人々のための犠牲となった」というキリスト教の趣旨からいえば、イエスは仕立屋を生かすために亡くなった、ともいえる。二人の男が入れ替わる、という点ではオシリスとセト型の物語といえる。本物語ではイエス=オシリス、セト=仕立屋、といえるが、イエスは穀物や命の代わりに金を代償として差し出し、金の化身ともいえる。その点は、キリスト教の実態に対する批判とも取れなくはないと思う。
#民話 #オーストリア #仕立屋 #3人男 #イエス #疫神 #再生 #蘇民将来 #羊 #肝 #禁忌 #食べるな #カトリック #パロディー #オシリスとセト #川
「世界の民話1 ドイツ・スイス ぎょうせい」 91-95p
羊の肝を食べることは禁忌なのだろうか? 前半は蘇民将来的な物語である。
後半は、禁忌を破って死んだ者(エンリル的な者)が、妻ではなくてイエスに再生させて貰った、という話のパロディーといえる。その点にキリスト教の影響が窺える。仕立屋とイエスが物語の中で入れ替わっているわけではないのだが、「イエスは全ての人々のための犠牲となった」というキリスト教の趣旨からいえば、イエスは仕立屋を生かすために亡くなった、ともいえる。二人の男が入れ替わる、という点ではオシリスとセト型の物語といえる。本物語ではイエス=オシリス、セト=仕立屋、といえるが、イエスは穀物や命の代わりに金を代償として差し出し、金の化身ともいえる。その点は、キリスト教の実態に対する批判とも取れなくはないと思う。
#民話 #オーストリア #仕立屋 #3人男 #イエス #疫神 #再生 #蘇民将来 #羊 #肝 #禁忌 #食べるな #カトリック #パロディー #オシリスとセト #川