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ロスタム(ローステム)
イラン神話の英雄。ザールとカブールの王女ルーダーベの息子。『シャー・ナーメ』ではたびたび獅子に喩えられる。イランを守るため、トゥーラーン(トゥラーン)や化け物とたびたび戦った。ペルシア最大の英雄の一人である。母の胎内で大きくなりすぎたため、シームルグの力を借り、帝王切開により出生する。彼の代わりに馬のラクシュが戦うことがある。ラクシュはロスタムを助けようとして主人に殺されそうになることもあった(第三の試練。類話?:山膏 )。獅子(ライオン)、竜(アスデーヴというデーヴが変身したもの、第三の試練)、魔女(第四の試練)、デーヴ・アルザング(第六の試練)、百鬼(Div-e-Sepid、デーヴ・セフェード)(第七の試練)、トゥーラーン(イランの敵国)と戦う。また毛皮が太陽のように輝き、背中に黒いしまのある巨大な野生のロバ (驢馬)にデーヴ・アクヴァンが変身して、王の牧場で馬たちを食い殺した際に、とある泉のほとりでアクヴァンを倒した。アクヴァンはゾウ(象)のような頭を持っていた。アクヴァンの息子ベルキヤスと戦ったのが、ロスタムとデーヴとの最後の戦いである。ベルキヤスは「山のように大きな巨人で顔は真黒、全身が毛でおおわれ、首はドラゴンのよう、口から二本のイノシシのきばが突き出し、目は血の泉、頭髪は針のように逆立ち、ヘビのようにとぐろを巻いた巻き毛の中にはハトが巣くっていた(「妖精の誕生」34pより)」とされる。
サマンガーン(トゥーラーンの属国)で美女タハミーネと出会いソフラーブ(ソホラーブ)をもうける。後に戦場でソフラーブと戦い殺す(息子殺し)。晩年ザーブリスタンの領主であったロスタム一家はイランの王に疎まれ、青銅の体を持つというイスファンディヤール王と戦う。シームルグに王を殺さぬよう助言を受けるが、王を殺してしまう。ロスタムは王の子バフマンを養子として養育するが、長じたバフマンはザーブリスタンを攻め滅ぼし、ロスタムの父ザール、息子のファラーマルズを殺害した。一方、ロスタムは腹違いの弟シャガードと対立し、落とし穴の計略により、ラクシュと共に瀕死の重傷を負う。ロスタムは重傷を負いながら、弓でシャガードを射殺して息絶える。シャガードは老木に身を隠していたがロスタムの矢は身を隠していた老木ごと貫いた。弓の名手でもある。(Wikipedia:ロスタム より。最終閲覧日251218)

「妖精の誕生 トマス・カイトリー」
 七道程 (ハフト・ハーン)という冒険を行う。デーヴァとの戦いである。 32-34p
 レクシ(ラクシュ)はローステムの愛馬である。
#黄帝型神 #女神支援型 #難産母 #息子殺し #弓の名手
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タフムーラス(タームーラース、タームラス)
 タフムーラスは、ペルシアの叙事詩『シャー・ナーメ』に登場する、古代イランの第3代目の王である。フーシャング王の子で、ジャムシード王(『アヴェスター』における聖王イマ)の父とされる。また悪魔の束縛者であり、アフリーマンに騎乗して、世界中を駆け巡ったという伝説の持主である。
 神々(特に悪神)を支配する際に「恐れ」が禁忌とされた。(Wikipedia より)

 「神馬を恐れてはならない」という禁忌が存在する点は「悪魔の難題」、「地主が馬になった話」にその片鱗が見える。
 悪魔を酷使する際に「恐れ」が禁忌とされる点は「鉄のハンス」が類話である。

 黒い馬 「王者を飲む怪馬」タフムーラス(タームーラス)王(Tahmurasu)を飲み込む。 42p

妖精の誕生
デーヴ・ベント(デーヴを縛る者)と呼ばれた。
 ペリに味方すべきか、デーヴに味方すべきかをシームルグ(セームルグ)に相談する。 31-32p
 シームルグの羽毛を冑に飾る。シームルグに乗ったともされる。ジャン・イブン・ジャンの楯を持つ。
 デーヴのイムランはタームラスに味方する。デーヴの王アルズシェンク、強猛なデムルシュに打ち勝つ。
 デムルシュが捕らえていたペリ・メルジャンを助け出す。
 ホウンドコンズというデーヴに倒される。
 
 シームルグの助けを得て悪魔や怪物と戦うタフムーラス王は、典型的な黄帝型神・ラプンツェル型ではないだろうか。
Mediawiki:シームルグ
#神話 #イラン #ペルシア #黄帝型神 #ラプンツェル型 #シームルグ
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シームルグ (Simurgh)、サムルク、シムルグ、セームルグ
女神(養母としての女神)、男神(祝融型神、伏羲型神)、鳥神(異形の鳥神である)、最後は子供に関して燃えて死ぬとされる。ライオン(獅子)、犬の形態を取る場合がある。イラン神話の英雄ザールの養育者、ロスタムなどの助言者。参考:「蛇と戦う鳥神 」、コウノトリ
文献:
「ペルシアの神話伝説 世界神話伝説大系4 名著普及会」
「妖精の誕生 フェアリー神話学 トマス・カイトリー」 教養文庫
タフムーラス王の相談相手 31-32、42p
「シルクロードの民話 パミール高原」 ぎょうせい
マリク・ハッサン
大王の三人の妻
英雄ディックベール
イナンナと鳥女房神話、蛇神退治神話の関連性について太陽女神について参照のこと
#養母としての女神 #燃やされた女神 #祝融型神 #伏羲型神 #鳥神 #異形 #シームルグ

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2025年12月21日(日) 21時50分34秒〔38分前〕