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カテゴリ「伝承」に属する投稿8件]

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ジンニーの呪い
アラブ。民話。ジンニーに敬意を払わなかった者が病気になる話。ジンニーには疫神としての性質があり、経緯を払わなければいわゆる祟りを起こす、と考えられていたことが分かる。疫神は祝融型神のうち、疫神型の特徴である。女性なので、性転換型でもある。ネルガルのような疫神が女神に変更された後、民間伝承化したものか。
#祝融型神 #疫神型神 #性転換型神
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羊飼いを助けるジン
アラブ。民話。狼に雌羊をさらわれた羊飼いがジンに助けを求めると、ジンの一声で狼は羊を返してくれた、という話。ジンは獣を操る能力を持つ「獣の王」のようでもある。ジンは祝融型神、獣王型と考える。
#祝融型神 #獣王型
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コウノトリ(鸛)
鳥神。女神。医薬神。参考:「蛇と戦う鳥神 」、シームルグ
(mediawiki):久久比神社(兵庫県豊岡市)、鴻八幡宮(岡山県)、鴻神社(埼玉県)。
シュバシコウ (mediawiki):西瓜の種
蛇神と戦う鳥神
#養母としての女神
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英雄ディックベール ATU513A+AT530+AT313
「シルクロードの民話 パミール高原」 157-171p
 2つのモチーフが組み合わさった物語。
 1つ目はいわゆる「難題婿」で、おじいさんとシームルグの助けを得て、若者が妻を得る物語である。「ディックベール」とは「力持ち」とのことなので、日本神話でいうところの「タヂカラオ」のようなものかと思う。
 中間部として、二人の若者の出会いと、「力くらべ」の末の和解と友情が挿入される。インド神話のガルダとインドラの関係に似る。
 2つ目は、もう一人の若者の冒険を、シームルグと主人公が助ける物語である。
 友愛で結ばれた二人の若者はディックベールは黄帝型神、友人は炎帝型神である。意地悪な舅は彼らに負かされるのだから炎帝型神の舅型といえる。

 シームルグは本物語では「母なる鳥」とされ、女神である。「呪的逃走」の場面では「川と石」と「櫛」という有名な2つのモチーフが登場する。

「川と石」のモチーフ:「サルのよめ」、「スルタンのぶち犬」、「山男
「櫛」のモチーフ:「スルタンのぶち犬」、「紡錘むすめ

参照:木と鳥
#民話 #ウラテューベ #シームルグ #力くらべ #櫛 #川と石 #黄帝型神 #河姆渡型
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シームルグ (Simurgh)、サムルク、シムルグ、セームルグ
女神(養母としての女神)、男神(祝融型神、伏羲型神)、鳥神(異形の鳥神である)、最後は子供に関して燃えて死ぬとされる。ライオン(獅子)、犬の形態を取る場合がある。イラン神話の英雄ザールの養育者、ロスタムなどの助言者。参考:「蛇と戦う鳥神 」、コウノトリ
文献:
「ペルシアの神話伝説 世界神話伝説大系4 名著普及会」
「妖精の誕生 フェアリー神話学 トマス・カイトリー」 教養文庫
タフムーラス王の相談相手 31-32、42p
「シルクロードの民話 パミール高原」 ぎょうせい
マリク・ハッサン
大王の三人の妻
英雄ディックベール
イナンナと鳥女房神話、蛇神退治神話の関連性について太陽女神について参照のこと
#養母としての女神 #燃やされた女神 #祝融型神 #伏羲型神 #鳥神 #異形 #シームルグ
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化け猫
「北欧民話 アスビヨルンセン 高木眞一訳 山一書房」 19-22p
ノルウェーの民話。水車場が毎年火事になるのだが、その原因は主人の妻が化け猫(魔女)であって、毎年魔女の集会を開いて放火するから、というもの。それを仕立屋が見破って魔女の腕を切り落とした、というもの。最後に三人の関係がどうなったのかは不明。
水車場の女主人は火に関するので「吊された女神」というよりは「燃やされた女神」に近いと考える。本作では彼女が燃やされる代わりに、放火をする側になる。妻が破壊性のある火の神で、夫を騙してもいるので「祝融型神・性転換型」の性質が付加されていると考える。彼女はおそらく悪神に変換されてしまった火を操る太陽女神なのだろう。北欧・中欧では女神信仰が盛んだったのか、中国でいったん「火神祝融の仕業」と男神の所業に書き換えられた神話が、再び女神の所業に書き換えられているのではないか、と思われる伝承がたまに見られる。おかげで「豊穣の太陽女神」が人身御供も求める優しくない傾向があるのではないか。
夫と妻の結末が分からないが、夫が妻を好きになるような話ではないと思うので、妻に裏切られた夫は炎帝型神のうちミーノータウロス型といえるか。賢い仕立屋は、祝融型神のうち、伏羲型である。軻遇突智のような火神が母神を焼き殺した、という神話が一番近い類話のように思う。でも、女神が悪者に変換されているから、あくまでも正しいのは男性形の祝融型神の方とされている。この「魔女の集会」が春に行われるものならば、メイポールのようなダンスを行う祭りで、異教の火祭りがかつて存在していて、そのことを指すのかもしれないと思う。ベルティーンでも良いと感じる。元は祭りの起源譚となる神話だったのかもしれない。
余談だが、妻が魔女の集会を開くのではなく若くて美しい黄帝型ランスロットと浮気していたら夫はアーサー王そのものになってしまうのではないだろうか。春の火祭りに太陽女神は古き夫を捨てて、新しい夫と結ばれる、というそういう祭祀があったのかもしれない。その場合燃やされたのは、夫の財産どころではなく古い夫そのものだっかたもしれないと思う。そして彼女は若い夫を迎える、となるはずだったのが、本作ではもっと近代的な内容になり、女神は若い男に倒される、と変えられてしまったのだろう。禹が相柳を倒す神話にも通じるものがあるように思う。
太陽女神が猫で現されるのはエジプト神話のバステトと同じである。
#民話 #燃やされた女神 #獣 #炎帝型神 #ミーノータウロス型 #祝融型神 #性転換型 #伏羲型神
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怪物の出る水車場
「北欧民話 アスビヨルンセン 高木眞一訳 山一書房」 17-18p
ノルウェー民話。ニッセは北欧の伝承では家に住み着いて、色々と手助けしてくれる精霊なのだが、この物語では悪者として追い払われてしまう。単純な話であるように見えるが、精霊の性質は複雑である。水に関する場所に住んで悪さをする彼は共工的な神という印象を受ける。火に関する熱いもので罰を受ける、という点は彼が「燃やされ殺された神」の一種でもあると考える。これらを総合すれば本作のニッセは黄帝型神のうち、共工型神といえる。中国神話の黄帝にも農耕神としての性質は存在するので、その性質が家付きの精霊に変化したものではないだろうか。供物を捧げないと祟る点は、怨霊的な性質でもある。泣きわめく、という点のみ、祝融型神のうち須佐之男型神といえる。
 彼を倒す主人は典型的な祝融型神といえる。というよりも、この話は祝融対共工神話の西洋版類話なのではないだろうか。
 参照:トムテ
#民話 #黄帝型神 #共工型神 #祝融型神
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オズボーンの笛(オズボルンの笛) ATU570
「北欧民話 アスビヨルンセン 高木眞一訳 山一書房」 1-16p
ノルウェーの民話。末子成功譚。難題婿。穴ウサギ番。笛が重要アイテム。類話は「洗礼式に招かれたトロル」である。
参考:動物番
#祝融型神 #伏羲型神 #楽器

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2025年12月21日(日) 21時50分34秒〔37分前〕