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若・甲骨文字[1]
女・甲骨文字[2]

(日本語:ち、韓国語:약 (ヤク/漢字語) 、上代中国語:*l'els)。

「若」の古い中国語音(上古音)は、チベット・ビルマ語派の語彙と関連がある可能性が指摘されている。

Schuessler は、匿(トク、韓国語:익(イク)、上代中国語:*nr[ə]k)、若の語源をシナ・チベット(ST)語族由来の語と推定し、ST/古文チベット語(WT)nag(=くろ、暗い 'black, dark')<> gnag(=邪悪な)<> snag(=墨)、ST:TB/ロロ - ミャンマー祖語(PTB)*(s-)nak <> *naʔ(=くろ)、TB/ミャンマー文語(WB)nak(=くろ)などと比較しています。

Schuessler は、さらにシナ・チベット祖語(PST)*s-maŋ ~ *smak(=くろ、暗い)あるいは *nək(=くろ)に遡ることそ示唆しています。(『Wiktionary・英語版』)

意味他

本来の意味は「服従する」だが、後に服従、同意、応答といった意味に広がり、「口」という部首が加わった。

甲骨文字の上部は後に「叒(ジャク、ニャク)」に訛った。これは古代神話に登場する東方の湯谷にある、日(太陽)が登る「若木/榑桑(ふそう)」という樹木を指す言葉である。

私的解説

「若」という言葉は、桑という植物に関連している。また、「ひざまづいている人物」とは女性を示しているのではないだろうか。女性は一般的に「か弱い」というイメージがあるので、中国語では「若」と「弱」の意味が交錯している部分があるのではないだろうか。これは「桑の木に化した女神」を指す言葉であって、「吊された女神」のことと考える。いわゆる馬頭娘である。

ただし、これを「神の名」として見た場合には、女神のみでなく男神の名の場合もある。また、「燃やされた女神」「養母としての女神」の名ともなっていると考える。

類語・派生語

以下のような、類語・派生語があると考える。

  • 印欧語:young、newなど
  • 中国語:女媧(*Nâ-kwâi)、女嬌(*Nra-krew)
  • :上代語:*ɢʷlɯŋ、韓国語:コム、日本語:クマ →グミヤー、ignis →蝦蟇(ガマ)(中国語:蛤蟆 (háma)、韓国語:두꺼비(トゥッコビ))、中国語:(上古音:qˤra) →(上古音:*kʷʰen、韓国語:개(ケ)、日本語:ケン)
  • 厄:上代語:*ʔˤrak、中古音:*ʔæk、韓国語:액(エク)、日本語:ヤク
  • 墨:上代語:***mək**(マク、モク)、먹(マッk)、日本語:スミ
  • タガラウソクソク(台湾原住民プヌン族の巨人神) →太昊、多久頭魂神(対馬の神)、多邇具久(ヒキガエルの神)、阿遅鉏高日子根神、多伎都比古命、須佐之男、天若日子、天探女、天邪鬼、草名井姫、草野姫、多久、田子といった地名など

参考文献

関連項目

脚注

  1. 漢語多功能字庫:(最終閲覧日:26-03-04)
  2. 漢語多功能字庫:(最終閲覧日:26-03-04)