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* 漢語多功能字庫:[https://humanum.arts.cuhk.edu.hk/Lexis/lexi-mf/search.php?word=%E5%A4%A9 天](最終閲覧日:26-01-27) | * 漢語多功能字庫:[https://humanum.arts.cuhk.edu.hk/Lexis/lexi-mf/search.php?word=%E5%A4%A9 天](最終閲覧日:26-01-27) | ||
2026年3月4日 (水) 14:24時点における版
若(日本語:わか、じゃく、韓国語:약 (ヤク/漢字語) 、上代中国語:*nak(ナク)、中古音: *nyak(ニャク))。
「若」の古い中国語音(上古音)は、チベット・ビルマ語派の語彙と関連がある可能性が指摘されている。
Schuessler は、匿(トク)、若の語源をシナ・チベット(ST)語族由来の語と推定し、ST/古文チベット語(WT)nag(=くろ、暗い 'black, dark')<> gnag(=邪悪な)<> snag(=墨)、ST:TB/ロロ - ミャンマー祖語(PTB)*(s-)nak <> *naʔ(=くろ)、TB/ミャンマー文語(WB)nak(=くろ)などと比較しています。
Schuessler は、さらにシナ・チベット祖語(PST)*s-maŋ ~ *smak(=くろ、暗い)あるいは *nək(=くろ)に遡ることそ示唆しています。(『Wiktionary・英語版』)
私的解説
女媧の象徴は「天」である。古代において、この言葉は韓国語のハン、日本語のアマに近い言葉で発音されていたようである。これは「熊」と同起原の言葉なのではないだろうか。
「天」という言葉は特に頭部が強調される傾向が強いが、「日」という文字が「頭部のみ」を現す象形文字だとすると、「天」はその頭(日)を内包する「体全体」と考えた方が良いと考える。そして漢字の「日」の形を見れば明らかだが、天(日)とは元々「方形(四角)」で現されるものだったのではないだろうか。
解説
「天」という字は、人が直立し、頭が強調されている様子を象っている。全体で天空を象徴している。
甲骨文字において、「天」の上の点は四角形に彫られることが多かったが、後に簡略化され、横線になった。春秋時代には、「天」の上に装飾的な要素として短い線が加えられたが、この様式は秦の時代に徐々に消滅した。
伝承文献でも、「天」は人の頭頂部と関連付けられている。「天罰」とは額に入れ墨をする刑罰のことであった。
甲骨文字において「天」は頭を指していた。『河済』20975には「弗疾朕天」(Fu Ji Zhen Tian)とあり、商王の頭に病がなかったことを意味している。
青銅銘文では、秦公の銘文に「我が祖先は天命を受け給ひし」とある。また、周の王を指して「天子」という語も青銅銘文に見られ、蔡玉盘の銘文には「天子を助けはじめた」とある。「天室」という語は、天を祀る場所を指し、天亡の銘文には「王は天室で礼拝する」と記されている。戦国時代の竹簡には「天命」という語が見られ、天が人類の運命を左右することを示唆しています。上海博物館蔵竹簡IV「曹墨陳」(上博竹書四.曹沫之陈)の7番目の竹簡には「上人が得て損する、それは天命なり」と記されている。