「天」の版間の差分
(ページの作成:「'''天'''(日本語:てん、あま、韓国語:主に「한 (ハン)・하늘 (ハヌル)、中国語:tiān、上代中国語:/*hliin/(ウィクショナリ…」) |
(→私的解説) |
||
| (同じ利用者による、間の8版が非表示) | |||
| 1行目: | 1行目: | ||
| + | [[ファイル:ten2.png|thumb|230px|天・甲骨文字<ref>漢語多功能字庫:[https://humanum.arts.cuhk.edu.hk/Lexis/lexi-mf/search.php?word=%E5%A4%A9 天](最終閲覧日:26-01-27)</ref>]] | ||
| + | [[ファイル:hi.png|thumb|230px|日・甲骨文字<ref>漢語多功能字庫:[https://humanum.arts.cuhk.edu.hk/Lexis/lexi-mf/search.php?word=%E5%A4%A9 天](最終閲覧日:26-01-27)</ref>]] | ||
'''天'''(日本語:てん、あま、韓国語:主に「한 (ハン)・하늘 (ハヌル)、中国語:tiān、上代中国語:/*hliin/(ウィクショナリー))。 | '''天'''(日本語:てん、あま、韓国語:主に「한 (ハン)・하늘 (ハヌル)、中国語:tiān、上代中国語:/*hliin/(ウィクショナリー))。 | ||
韓国語で「天」という言葉は空、神様、天国などを意味する。漢字語で日本語でいう「天」を表す場合は「천 (チョン)」となり、「天気 (チョンギ)」や「天国 (チョングク)」のように使われ、文脈で意味が変わる。 | 韓国語で「天」という言葉は空、神様、天国などを意味する。漢字語で日本語でいう「天」を表す場合は「천 (チョン)」となり、「天気 (チョンギ)」や「天国 (チョングク)」のように使われ、文脈で意味が変わる。 | ||
| + | == 私的解説 == | ||
| + | '''[[女媧]]'''の象徴は「'''天'''」である。古代において、この言葉は韓国語のハン、日本語のアマに近い言葉で発音されていたようである。これは「熊」と同起原の言葉なのではないだろうか。 | ||
| + | |||
| + | 「天」という言葉は特に頭部が強調される傾向が強いが、「'''[[日]]'''」という文字が「頭部のみ」を現す象形文字だとすると、「天」はその頭(日)を内包する「体全体」と考えた方が良いと考える。そして漢字の「日」の形を見れば明らかだが、天(日)とは元々「方形(四角)」で現されるものだったのではないだろうか。 | ||
| + | |||
| + | == 解説 == | ||
| + | 「天」という字は、'''人が直立し、頭が強調されている様子'''を象っている。'''全体で'''天空を象徴している。 | ||
| + | |||
| + | 甲骨文字において、「天」の上の点は四角形に彫られることが多かったが、後に簡略化され、横線になった。春秋時代には、「天」の上に装飾的な要素として短い線が加えられたが、この様式は秦の時代に徐々に消滅した。 | ||
| + | |||
| + | 伝承文献でも、「天」は人の頭頂部と関連付けられている。「天罰」とは額に入れ墨をする刑罰のことであった。 | ||
| + | |||
| + | 甲骨文字において「天」は頭を指していた。『河済』20975には「弗疾朕天」(Fu Ji Zhen Tian)とあり、商王の頭に病がなかったことを意味している。 | ||
| + | |||
| + | 青銅銘文では、秦公の銘文に「我が祖先は天命を受け給ひし」とある。また、周の王を指して「天子」という語も青銅銘文に見られ、蔡玉盘の銘文には「天子を助けはじめた」とある。「天室」という語は、天を祀る場所を指し、天亡の銘文には「王は天室で礼拝する」と記されている。戦国時代の竹簡には「天命」という語が見られ、'''天が人類の運命を左右する'''ことを示唆しています。上海博物館蔵竹簡IV「曹墨陳」(上博竹書四.曹沫之陈)の7番目の竹簡には「上人が得て損する、それは天命なり」と記されている。 | ||
| + | |||
| + | == 参考文献 == | ||
| + | * Wiktionary:[https://ja.wiktionary.org/wiki/%E5%A4%A9 天](最終閲覧日:26-01-27) | ||
| + | * 漢語多功能字庫:[https://humanum.arts.cuhk.edu.hk/Lexis/lexi-mf/search.php?word=%E5%A4%A9 天](最終閲覧日:26-01-27) | ||
{{DEFAULTSORT:てん}} | {{DEFAULTSORT:てん}} | ||
2026年1月27日 (火) 07:53時点における最新版
天(日本語:てん、あま、韓国語:主に「한 (ハン)・하늘 (ハヌル)、中国語:tiān、上代中国語:/*hliin/(ウィクショナリー))。
韓国語で「天」という言葉は空、神様、天国などを意味する。漢字語で日本語でいう「天」を表す場合は「천 (チョン)」となり、「天気 (チョンギ)」や「天国 (チョングク)」のように使われ、文脈で意味が変わる。
私的解説[編集]
女媧の象徴は「天」である。古代において、この言葉は韓国語のハン、日本語のアマに近い言葉で発音されていたようである。これは「熊」と同起原の言葉なのではないだろうか。
「天」という言葉は特に頭部が強調される傾向が強いが、「日」という文字が「頭部のみ」を現す象形文字だとすると、「天」はその頭(日)を内包する「体全体」と考えた方が良いと考える。そして漢字の「日」の形を見れば明らかだが、天(日)とは元々「方形(四角)」で現されるものだったのではないだろうか。
解説[編集]
「天」という字は、人が直立し、頭が強調されている様子を象っている。全体で天空を象徴している。
甲骨文字において、「天」の上の点は四角形に彫られることが多かったが、後に簡略化され、横線になった。春秋時代には、「天」の上に装飾的な要素として短い線が加えられたが、この様式は秦の時代に徐々に消滅した。
伝承文献でも、「天」は人の頭頂部と関連付けられている。「天罰」とは額に入れ墨をする刑罰のことであった。
甲骨文字において「天」は頭を指していた。『河済』20975には「弗疾朕天」(Fu Ji Zhen Tian)とあり、商王の頭に病がなかったことを意味している。
青銅銘文では、秦公の銘文に「我が祖先は天命を受け給ひし」とある。また、周の王を指して「天子」という語も青銅銘文に見られ、蔡玉盘の銘文には「天子を助けはじめた」とある。「天室」という語は、天を祀る場所を指し、天亡の銘文には「王は天室で礼拝する」と記されている。戦国時代の竹簡には「天命」という語が見られ、天が人類の運命を左右することを示唆しています。上海博物館蔵竹簡IV「曹墨陳」(上博竹書四.曹沫之陈)の7番目の竹簡には「上人が得て損する、それは天命なり」と記されている。