* '''サイやシカの意味'''</br>
これらも当初は「男性の象徴」としての犠牲獣だったかもしれないと考える。ただ、ワン青年のように、女神を単に男神に置き換えただけだとすると、そこに犠牲獣を捧げた場合、「食物」としての役目は果たしても、配偶神としては、男性に「夫」をあてがうことになっていわゆる「聖婚」が成立しなくなってしまう。そのため、犠牲獣も「女神の象徴」とされるようになり、性のトーテムが男性だったものから女性へと変更されたものもあるように思う。そして、「聖婚的祭祀」から婚姻的な意味を失わせてしまえば、ただ単に'''神に食物を与えるだけで五穀豊穣が得られるようになる'''。要は'''女神でも男神でも、五穀豊穣を生み出すことができるようになる'''。そうすれば、神が男性でも女性でもどうでも良くなるので、供物だけ与えれば良い、ということになるのではないだろうか。</br>
サイはプーラン族の伝承では意味が薄くなっているが、元は女神として考えられていたと考える。日本の長野県では犀龍は明確に女神である。鹿は台湾の伝承では配偶神としては「男性」で現されるが、弥生時代の日本では「日鹿女神」とか「鹿日女神」といったように太陽女神の化身と考えられていた。また、中国ではおそらく古代で鹿は男性形だったと思われるが、次第に馬に置き換わってしまったと考える。なぜなら台湾の鹿男神の伝承が、馬頭娘の馬の話に似ているからである。サイはプーラン族の伝承では意味が薄くなっているが、元は女神として考えられていたと考える。日本の長野県では犀龍は明確に女神である。鹿は台湾の伝承では配偶神としては「男性」で現されるが、弥生時代の日本では「日鹿女神」とか「鹿日女神」といったように太陽女神の化身と考えられていた。また、中国ではおそらく古代で鹿は男性形だったと思われるが、次第に馬に置き換わってしまったと考える。なぜなら台湾の鹿男神の伝承が、[[馬頭娘]]の馬の話に似ているからである。
==== 犠牲獣の多様化 ====