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'''菟原処女'''(うないおとめ)<ref name="國大DM_うないおとめ">http://k-amc.kokugakuin.ac.jp/DM/detail.do?class_name=col_dsg&data_id=68325, うないおとめ - 万葉神事語辞典, 塩沢一平, 國學院デジタルミュージアム[http://k-amc.kokugakuin.ac.jp/DM/](公式ウェブサイト), 國學院大學, 2019-04-23</ref>という可憐な娘がいて、多くの若者から思いを寄せられていた。中でも同じ里の'''菟原壮士'''(うないおとこ)<ref name="國大DM_うないおとこ">http://k-amc.kokugakuin.ac.jp/DM/detail.do?class_name=col_dsg&data_id=68324, うないおとこ - 万葉神事語辞典, 塩沢一平, 國學院デジタルミュージアム(公式ウェブサイト), 國學院大學, 2019-04-23</ref>と、和泉国から来た'''茅渟壮士'''(ちぬおとこ)という二人の立派な男性が彼女を深く愛し、妻に迎えたいと激しく争うようになった。娘はこれを嘆き悲しみ、「卑しい私のために立派な男たちが争うのを見ると、生きていても結婚などできましょうか、黄泉で待ちます」と母に語ると自ら命を絶ってしまった。茅渟壮士はその夜、彼女を夢に見て彼女が愛していたのは自分だと知り、後を追った。菟原壮士も負けるものかと小太刀をとって後を追った。その後、親族たちは集まって、このことを長く語り継ごうと、娘の墓を中央に男の墓を両側に作ったという。
 
=== 私的解説 ===
'''菟原処女'''と'''菟原壮士'''は名前からして同族と思われる。かつては兄妹として語られていたかもしれないと考える。その名の由来は、ミャオ族の神バロンなのではないだろうか。菟原処女は「[[燃やされた女神]]」、菟原壮士は「[[太昊型神]]」の前世優先型である。一方、'''茅渟壮士'''とはミャオ族神話のダロンに由来する名で、ミャオ族神話では女神なのだが、本伝承では男性化されている。[[非太昊型神]]である。
 
原型となる神話的事実では、彼らの死の原因には婚姻譚にとどまらない思想的な理由があったと考えるが、本伝承ではそのいきさつはほぼ省略され、叙情的・文芸的な悲劇恋愛譚となっている。古代日本、特に万葉集の時代は多夫多妻婚的な母系文化が強く残っており、社会的には一人の女性に通う男が何人いても、痴情沙汰の末に誰かが死ぬ問題にはほぼならなかっただろうと思うので、本伝承はむしろ父系思想の強い中国的な伝承で、異国情緒の強い物語として歌人達の興味を引きつけ愛されたのではないだろうか。
== 文学 ==

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