=== 私的解説 ===
'''菟原処女'''と'''菟原壮士'''は名前からして同族と思われる。かつては兄妹として語られていたかもしれないと考える。その名の由来は、ミャオ族の神バロンなのではないだろうか。菟原処女は「は名前からして同族と思われる。かつては兄妹として語られていたかもしれないと考える。その名の由来は、ミャオ族の神[[バロン]]なのではないだろうか。菟原処女は「[[燃やされた女神]]」、菟原壮士は「[[太昊型神]]」の前世優先型である。一方、'''茅渟壮士'''とはミャオ族神話のダロンに由来する名で、ミャオ族神話では女神なのだが、本伝承では男性化されている。とはミャオ族神話の[[ダロン]]に由来する名で、ミャオ族神話では女神なのだが、本伝承では男性化されている。[[非太昊型神]]である。
原型となる神話的事実では、彼らの死の原因には婚姻譚にとどまらない思想的な理由があったと考えるが、本伝承ではそのいきさつはほぼ省略され、叙情的・文芸的な悲劇恋愛譚となっている。古代日本、特に万葉集の時代は多夫多妻婚的な母系文化が強く残っており、社会的には一人の女性に通う男が何人いても、痴情沙汰の末に誰かが死ぬ問題にはほぼならなかっただろうと思うので、本伝承はむしろ父系思想の強い中国的な伝承で、異国情緒の強い物語として歌人達の興味を引きつけ愛されたのではないだろうか。