<blockquote>昔、酒場を営む老夫婦がいた。暮らしは楽ではなかったが、年をとってから裕福になり、3人の息子にも恵まれた。三兄弟は成長すると科挙の試験を受けに行き、全員合格して故郷へ帰ってきた。ところが、家の庭に入ったとたん、3人とも突然亡くなってしまった。夫婦はあまりに無念で悔しいので、地方長官に訴え出て「どのような鬼神がこのようなひどいことをするのか。閻魔大王に伺ってください。」と願った。地方長官は仕方なく夫婦をなだめていったんは帰した。その後、長官は閻魔大王に供物を捧げ、文を書いて呼び寄せ、ことの次第を訪ねた。閻魔大王は「その三人の息子は商人だったのだが、老夫婦の宿屋に泊まったときに、主人夫婦は金品に目がくらんで三人を殺し、馬小屋に埋めてしまったのだ。彼らは老夫婦の息子たちに生まれ変わって、期待させておいてから突然死んで老夫婦を絶望させるという復讐をしたのだ。」と答えた。次の日、老夫婦の家を調べると、馬小屋から三人の遺体が発見された。老夫婦は観念して全てを白状した。長官は彼らに重い罰を下した、とのことだ。<ref>息子に生まれたかたき、韓国昔話集成4、崔仁鶴他、悠書館、p126-130</ref>。</blockquote>
この話では「生まれ変わり」の息子たちは科挙に合格しているが、一般的には子供は口をきかないことが多いとのことである。霊異記の話の類話であり、こちらの方が原型に近いと考える。この話では「生まれ変わり」の息子たちは科挙に合格しているが、一般的には子供は口をきかないことが多いとのことである。霊異記の話の類話であり、こちらの方が原型に近いと考える。だいたい「母子姦」というエキセントリックな話は、「母に罪あり」ということを強調するために作り上げた話であって、本来はこちらの方が原型に近い話なのではないだろうか。それにしてもこの話では子供が3人に増えている。なぜ増えているのだろうか。 中国には「桂男」の伝承がある。 <blockquote>[[桂男|呉剛]]の妻が炎帝の孫伯陵と私通、呉剛は怒って伯陵を殺し、そのため炎帝は怒り、呉剛を月に配流して不死の樹「月桂」を伐採させた。月桂は斧をうちこまれてもすぐに枝葉を茂らせ、長い時間をかけても月桂樹を倒すことができなかった。呉剛の妻は罪悪感をおぼえ、3人の子供をヒキガエル・ウサギ・ヘビの姿に変えて月に赴かせ、父の伐採を手伝わせた。</blockquote>
== 愛欲と生まれ変わりの関係 ==