No.105 (ランダム表示)
ペリの妻
「妖精の誕生 トマス・カイトリー」 34-37p
親に追い出された商人の息子がある池のほとりにある木の根元で休んでいた。四羽のハト(鳩)が降りてきて娘の姿になり、水浴びをした。若者はこっそり服を隠し彼女たちが鳥に戻れないようにした。そして、誰か一人は自分の妻になるようにと求めた。ペリ達は「自分たちの体は火からできている。人間は土と自らできている。」と述べ断ったが若者は聞き入れなかった。仕方なく末娘が妻になることとして、姉妹達は服を返してもらい天に帰った。若者は家に帰りハト娘と結婚して仲良く暮らしたが、逃げられないように服は隠していた。夫が旅に出た際に、妻は子細を知っている家政婦の老婆から服の隠し場所を聞き出し、服を着て天に帰ってしまった。いわゆる「鳥女房」であり、「羽衣」・「七夕」が類話である。
木・池・鳥といった、いわゆる「世界樹」に関する伝承について回るセットが揃っている。有名な類話は「牛郎織女」「イナンナの冥界下り」だろう。話の内容は「牛郎織女」に近いが、ハト(鳩)がトーテムなところはイナンナと一致する。夫は「祝融型神・窃盗型」、老婆は鳥女神の再生に協力する「養母としての女神」といえる。
参照:ペリ
#民話 #吊された女神 #鳥神 #世界樹
「妖精の誕生 トマス・カイトリー」 34-37p
親に追い出された商人の息子がある池のほとりにある木の根元で休んでいた。四羽のハト(鳩)が降りてきて娘の姿になり、水浴びをした。若者はこっそり服を隠し彼女たちが鳥に戻れないようにした。そして、誰か一人は自分の妻になるようにと求めた。ペリ達は「自分たちの体は火からできている。人間は土と自らできている。」と述べ断ったが若者は聞き入れなかった。仕方なく末娘が妻になることとして、姉妹達は服を返してもらい天に帰った。若者は家に帰りハト娘と結婚して仲良く暮らしたが、逃げられないように服は隠していた。夫が旅に出た際に、妻は子細を知っている家政婦の老婆から服の隠し場所を聞き出し、服を着て天に帰ってしまった。いわゆる「鳥女房」であり、「羽衣」・「七夕」が類話である。
木・池・鳥といった、いわゆる「世界樹」に関する伝承について回るセットが揃っている。有名な類話は「牛郎織女」「イナンナの冥界下り」だろう。話の内容は「牛郎織女」に近いが、ハト(鳩)がトーテムなところはイナンナと一致する。夫は「祝融型神・窃盗型」、老婆は鳥女神の再生に協力する「養母としての女神」といえる。
参照:ペリ
#民話 #吊された女神 #鳥神 #世界樹