ニゲラの種が次々と実っています。この花は、花が咲いた後、花の中央部が風船のように膨らんで、その中に小さな黒い実がたくさんつきます。既に蒔いた以上に収穫できましたので、まあまあ良かったかな、と思います。この花は、おととしに苗で植えてみたのですが、移植に弱くて枯れてしまい、去年は種を蒔く時期が遅すぎて花は咲いたものの実がならず、今年は3月末に種をばらまいたところ、ようやく種の収穫までこぎ着けました。どうも、近所のと比べると花が咲く時期も、実がなる時期も我が家は遅かった気がするのですが、あまり早く蒔いても芽はでないでしょうし、我が家ではこれが精一杯といえます。花はコミツバチが好んで寄ってきていましたが、種を取るために膨らんだ部分を開くと、今でもかすかに良い匂いがします。
最近では、早朝にカワラヒワの声で目を覚まし、彼らの姿をチェックしつつ、いつひまわりの種を収穫するのかを考える日々が続いています。ヒワさんたちは、一家総出で朝早くにやってきて、お腹いっぱいヒマワリの種を食べた後、近所じゅうのヒマワリの種の出来具合をチェックしてから飛び去っていきます。まあ、その姿もかわいいといえばかわいいのですが。ヤマガラは遠くからヒマワリをチェックし、スズメはミニヒマワリの種がなくなってから来なくなってしまいました。
かなり早い時期に咲いた、我が家最大のひまわりが、ここ2,3日のうちに少しずつ傾いて、ついに本日倒壊してしまいました。見に行くと、根っこの付け根でポキッと折れており、かつ芯も腐りかかっていましたので寿命なのだと思います。で、その花の種がこちら。
直径30cmはあろうかという巨大な花から、こんな種ができました。来年はこの子の種をメインに蒔こうと思っています。とりあえず大きなボールに入れて干しています。
本日はいろいろとありました。昔のことを思い出すに「あの夏の日」というと、「コンは勝つ~」と歌っていた人のことを思い出すのですが、今日は正しいコンライトを入れることができたように思われます。これがどういう意味であっても、語源的にはクヌムの「月の光」ということで頑張ってみました。そしてやっぱり、この歌のことを思い出したわけです。
我が家では、相も変わらず、チビの小鳥さん達とひまわりを巡っての攻防が微妙に続いています。どうやらひまわりを狙っているのはスズメ、ヤマガラ、それからたぶんカワラヒワ(?)あたりだと思います。鳥にはあまり詳しくないのですが、スズメと似たような大きさで、嘴が黄色い鳥が良く来ていますので、それがもしかしたらカワラヒワなのかな、と思うのです。ともかく、彼らは人の気配が少ない時に、こそこそとやってきて、小さな声で、まるで
「気をつけて」
とでも言うかのようにヒヨヒヨ鳴きながら種をこそこそとついばむわけで、人の姿を見ると用心して逃げてしまいます。で、どうにも大きなヒマワリよりもミニヒマワリの種の方が好きなようで、そちらを収穫してしまいましたら、大きなヒマワリの若い種を食い散らかしたりして八つ当たりめいたことをしてくれましたので、ミニヒマワリの脇芽分くらいの種は食べさせておこうかな、と考えています。その方が大きなヒマワリに被害が出なさそうですので。
彼らに1/3ほど食べられてしまったリングオブファイアーの種を収穫した時には、収穫直後に1匹のスズメさんが様子を見に来まして、しばらくヒマワリの藪の中に潜った後、
「チクショ-、やられた!」
とでも言っているかのように、大声で
「ジィィーー」
と怒ったように泣いて飛んで行きましたので、ちょっと罪悪感とか感じてしまったわけで。どうせ最終的にはほとんど彼らの胃袋に入ることになるはずなのですが、夏のお楽しみの分も少しはとっといてあげないとーー;。という気分になっております。
今年の冬は、我が家の方では雪が多くて、我が家も人から
「よく駐車場の屋根が落ちなかったね。」
と言われてしまったりしていたのですが、そうなると困るのが外で暮らしている小鳥達です。我が家では去年もひまわりを作っていましたが、秋口に余った種を誰も食べに来なかったので、冬の間バケツに入れて、屋外にある屋根だけついた物置に置いておきましたら、普段人家の近くに滅多に来ないスズメがまずやって来て、家族でせっせとひまわりの種を食べていたのです。他にどうしようもないので、怖い人家の近くにやってきたのだと思われます。で、その時にミニヒマワリの種から食べてましたので、
「大きいヒマワリの種よりもミニの方が好きなんだな。」
とは漠然と思っていたわけです。でも雪も溶けて、春になれば他に餌がたくさんあるからもう家の近くには滅多にやって来ませんでした。でも、彼らが食べるなら、冬の食料用にたくさん作っといてあげよう、と思って、今年はけっこう多めにミニヒマワリを植えたのです。で、花の盛りも過ぎて、そろそろ木も枯れっぽくなってきましたので、完全に枯れたら種を取って片付けよう、と思っていました。
ところが、今日、ふとヒマワリが植えてある方を何となく眺めてましたら、スズメが人に見つからないように物陰に隠れながらこっそり飛んで来ているのです。スズメが来るなんて珍しいな~、何をしに来てるのかしら? と思って、はっ、と気が付きました。
「もしかしてミニヒマワリの種を食べに来てる??」
ということで行ってみましたら、もうけっこうな量が食い散らかしてあって、種の殻が地面に散乱していました。で、スズメの食い散らかしには小さなアリが群れを成してたかっている、と。
「冬用の食料を今から食べちゃう気!?」
ということで、阻止するために収穫を始めて、蚊に喰われながらも頑張ってみました。
今年は大粒の良い種がたくさん取れましたので、来年蒔くだけなら、これで充分過ぎるのですが、鳥たちの冬用の食料も確保したいので、多めに取っておこうと思います。去年までは誰にも見向きもされなかったので油断していましたが、冬に食べたことで、スズメ達には味をしめられたらしいです。大勢で来て食べているということは、彼らにとってはおいしいのだと思いますが。どうせいずれ彼らの餌になるとはいえ、個人的にはちょっとショックな出来事でした(苦笑)。