==== イナンナとフルップ(ハルブ)の樹( "Inanna and the Huluppu Tree") ====
これはシュメール語のギルガメシュ叙事詩(前3500年頃 - 前3100年頃)にみられるエピソードである<ref>メソポタミアの神話 世界の神話I、矢島文夫著、筑摩書房、11メソポタミアの神話 世界の神話I、矢島文夫著、筑摩書房、117-120p</ref>。
ブラヌン川(ユーフラテス川)のほとりに一本のフルップ木(柳)が生えていた。ある日、激しい南風によって柳の木は倒され、川が溢れて洪水となり、フルップ木は流れ出した。