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1,822 バイト追加 、 2022年2月26日 (土) 15:31
赤雁に乗って国中駆け回った狭姫は三瓶山の麓を切り開いて巨人たちを遊ばせることを思いつく。帰路についた狭姫は巨人の手長土に出会った。「夫はいるか?」と問うと、「かような長い手ですもの」と手長土は自らを恥た。「私も人並み外れたちびだけど、種を広める務めがある。御身にも務めがあるはず」といって、狭姫は足の長い足長土を娶せた。手の長い手長土と足の長い足長土は夫婦で力を合わせて幸せに暮らしたという。オカミは後に八幡の神と入れ替わって岡見にはいないが、今でも時化の前には大岩を鳴らして知らせてくれるという。
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「オオゲツヒメの死体から五穀の種が生えてきたという点でハイヌウェレ型神話に分類される。」とのことである。
 
狭姫は雁に乗って地上に降り立っており、鳥の化身といえる。その姿は少名毘古那神に似る。
 
物語の前半で、狭姫が上位の女神の言いつけで地上に降り立つ点は、ホノニニギの命と類似する。ホノニニギの命は天照大神の孫神とされる一方、狭姫はオオゲツヒメの娘神である。記紀神話と照らし合わせると、記紀ではオオゲツヒメよりも更に上位の神々が存在するので、高位の神々からみれば、狭姫は「孫神」といってよいほど、身分の低い神であるともいえる。狭い姫の場合は五穀を持っていることが明らかなので、'''人々に水稲耕作を教えた'''、といえる。
 
後半では、国を脅かす巨人対策を行う狭姫である。ただし、いわゆる「英雄譚」のように怪物を退治するのではなく、巨人を説得し、彼らにも居場所を作ることで問題を解決する。
 
 
物語の後半部分が、「怪物を説得する」という形式に変えられていても、元は「怪物退治」の物語が変形したものといえるので、狭姫の伝説の後半部分は、いわゆる羿神話に近い物語である。
 
前半部分は、狭姫はホノニニギの命とも、少名毘古那神とも類似点がある。酒や霊薬と関係した、との逸話はないので、嫦娥的な性質を伴った女神であったかどうかは分からない。嫦娥が「罰を受ける女神」だったとするならば、狭姫の場合、嫦娥的なのは母親のオオゲツヒメの方だといえる。
== 扶桑と養蚕 ==

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