=== 射日神話 ===
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太古は昼夜の区別なく、太陽は常に中天に懸かりけり。高熱甚だしくして安眠もなりがたりしかば、一人の老人と四人の少年が、太陽を射んとて西に向かって出発せり。首尾良く太陽を射たるも、途に髭の多き人と遇いて四人は殺され、ただ一人帰社するを得たり。その後、射られたる太陽は二つに分かれて今日の日月となれり。(アタヤル族スコレク群マリコアン部族バットル社、『蕃調』大公族前篇p1.太古は昼夜の区別なく、太陽は常に中天に懸かりけり。高熱甚だしくして安眠もなりがたりしかば、一人の老人と四人の少年が、太陽を射んとて西に向かって出発せり。首尾良く太陽を射たるも、途に髭の多き人と遇いて四人は殺され、ただ一人帰社するを得たり。その後、射られたる太陽は二つに分かれて今日の日月となれり。(アタヤル族スコレク群マリコアン部族バットル社、『蕃調』大公族前篇p.313)<ref>神々の物語 台湾原住民文学選5 神話・伝説・昔話集、紙村徹編・解説他、草風館、169-170p</ref></blockquote> <blockquote>2.太陽が低いため、子供は太陽に照らされて可哀いそうだ。彼の母は太陽を突き刺した。太陽は死に、夜と昼が交代するようになった。巨人が天を押し上げたから天は高くなった。(タオ族イモルトゥ社、『原語』pp.776-777)<ref>神々の物語 台湾原住民文学選5 神話・伝説・昔話集、紙村徹編・解説他、草風館、170-171p</ref>
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