射日神話

提供: Bellis Wiki3
ナビゲーションに移動 検索に移動

射日神話(しゃひしんわ)とは、東アジアを中心にした伝承で、「天上に複数の太陽(かつ(あるいは)月)が出現したが、英雄がこれらを射落として1つだけを残した。」という趣旨の話である。「太陽を射落とす話」が多いので、総称して射日神話という。中には太陽や月以外のものも射落とす話がある。また、射落とさず永遠に戦い続けるようなパターンもある。それ以外に日食や月食などと関連づけられることもある。中国の羿の物語が特に有名である。

羿の物語[編集]

太陽を射落とす話、プラス犬と月[編集]

昔、10の太陽が一度に出現して地上が混乱した。天帝は羿という神人に対応を求めた。羿は秩序を太陽達に求めたが応じられなかったため、1つを残して全て射落とした。(射日部)

地上には平和が戻ったが、太陽達は天帝の子であったため、羿は子供を殺された天帝の怒りを買って、天界を追放された。(楽園追放部)

神々の世界(天界)を追放されて不老不死を失った羿と妻の嫦娥は、西王母不老不死の薬を求めた。(霊薬入手部)

嫦娥は、不老不死の薬羿から盗み出して独り占めした。(窃盗部)

そして嫦娥は、羿の元から逃げだし、月へ逃げ昇ってそこに住むこととなった。(逃走女神部)

嫦娥と共に兎も月に昇り、月でそこにあった桂の木から不老不死の薬を作り続けることとなった。(神昇格部)

羿は黒耳という猟犬を飼っており、その犬も不老不死となって天に昇った。(天狗誕生説話)

黒耳は嫦娥と月を飲み込んだ。(月食説話(あるいは月の満ち欠けの説話か?))

黒耳は天界で新たな役割を得、嫦娥と月を吐き出した。(月食説話及び天狗誕生説話)

射日神話的神話[編集]

ギリシア神話[編集]

  • ヘーラクレースはゼウスと共に戦い、ポルピュリオーンに矢を放って倒した[私注 1]

私的考察・射日神話考[編集]

1.羿#私的解説・羿とギリシア神話:羿に関する比較神話考について

2.羿#私的解説・羿と日本の猿神退治:羿と猟犬について

3.羿#私的解説・私的解説・羿と犬他天狗(中国)の正体について。

私的注釈[編集]

  1. ポルピュリオーンは子音構成からいって、メソポタミア神話の太陽神バッバルと同起源の神と思う。